わ た ら せ 渓 谷 鉄 道

舟木亭さんを出発したのは12:30頃。 そこからバスに揺られること1時間位で道の駅に到着しました。 トロッコ列車の出発時間まで少しあるので、ここでトイレ&買い物タイムとなりました。 こちらの道の駅は「くろほね・やまびこ」と書いてありました。  到着は13:15頃。 そして13:45に道の駅を出発し、わたらせ渓谷鉄道の駅にやってきました。 到着したのは「神戸駅」です。 漢字を見ますと「こうべ」と読んでしまいそうですが、こちらの駅は「ごうど」と読みます。  いや〜非常に楽しみですね! 駅の周りには桜の木もありますが、それよりも「花桃」というピンク色をした花をさかせている木々が並木のようになっておりました。 残念ながらソメイヨシノはまだ三分咲きってところですが、花桃がとても綺麗だったので良しとしましょう。  途中駅には桜並木が有名なところもありますので、桜はそこまでとっておきましょう。 実はこの日帰り旅行を計画しているとき、今日4月4日と、もう一つ3月25日ってのもあったのですよ。  そしてできたら桜が綺麗な時期に行けるといいね、ということで一か八かで4月4日を予約したのですが、それでもまだ早かった・・・  今年は東京の開花が3月24日でしたが、群馬の山間部だと気温が低いため、大分開花が遅れていたみたいです。


〜 神  戸 (ご う ど)  駅 〜


こちらが神戸駅の駅舎正面です とてもレトロで味のある駅舎です

待望の神戸駅に到着いたしました。 こちらの駅はとても有名な駅でして、我々の他にも観光バスが3台位停まっていました。 また写真スポッツとしても有名なため、多分30台位は車を停められるほど広い無料の駐車場がほぼ満車!  更に続々と車が入ってきますよ。 でもこの中の何人が列車に乗るのでしょう・・・ やはりこういう路線は写真を撮って終わり。。。ではなく、ちゃんと乗車してお金を払ってほしいですね。 でないとこういう貴重な路線は継続して運営できないですからね。   



神戸駅を少し引いたところから撮影


線路の脇には花桃が立ち並びます


ももいろが濃くて非常に綺麗な花を咲かせますね


花びらもミッチリ固まっていますね

神戸駅の周辺には「花桃」がとても綺麗に咲いていました。 わたらせ渓谷鉄道の線路に沿って、非常に多くの花桃の木が立ち並んでいました。 ホントに綺麗ですね〜。  トロッコ列車の出発時刻まで時間があったので、駅舎と花桃のコラボや線路と花桃のコラボなど、アチコチ駆けずり回って写真を撮っておりました。

花桃はバラ科の花木です。 開花時期は3月〜4月で、サクラの開花時期に前後して花を咲かせます。  桃色や白色、赤色などの花が咲く姿はとても華やかですね。 スーパーなどで売っている桃の実をつける木とは別物のようで、花桃の木は観賞用、実桃の木は桃の実を収穫するためのもので、種類が違うんだそうですよ。  花桃にも実はできるそうですが、実を食べても苦みや酸味が強く食用には向かないそうです。   



ホームに到着!跨線橋も見えますよ


運よく列車が入っていました

神戸駅周辺で写真を撮りまくって、よ〜やくホームに入って参りました。 すると! ホームに車輛が停まっているではありませんか〜。 こちらの路線は単線なので、ここで上り列車と下り列車が待ち合わせするみたいです。  写真に写っているのは新型車輛ですね。 わたらせ渓谷鉄道のホームページを見ますと、現在普通列車としてはレトロな「わ89形」の車輛と、新型の「WKT-500・510・520形」の2種類が運行しているそうです。  こちらは新型車輛のようですね。 個人的には古いのを見たかったな〜。  



跨線橋の上から列車を激写! 手前の緑の木がちょっと邪魔だな


プロの写真家は列車を小さく写すんだよね


列車は写ってないですが綺麗な景色です

改札を入りますと、左側には反対側のホームに渡るための跨線橋があります。 ここにはひときわ人が集まっていましたよ。 それもそのはず、ここのスポッツは、花桃と列車を激写する超好スポッツ!  管理人もとりあえず跨線橋の上部に陣取り列車が来るのを待っておりました。 待つこと5分位でようやく列車が発車! バッチリ良い写真が撮れましたよ。 この写真は今日一番の写真だったのではないでしょうか。   



跨線橋から撮影したホーム側の駅舎


管理人の大好物の線路


神戸駅から大間々方面を撮影


駅の待合室をご紹介するのを忘れていました

わたらせ渓谷鐵道株式会社は、群馬県・栃木県において特定地方交通線の足尾線を引き継いだ鉄道路線わたらせ渓谷線を運営する第三セクターの鉄道事業者です。  通称は「わ鐵」、沿線住民には「わた渓」、また古く住んでいる住民のなかには転換前の路線名である「足尾線」と呼ぶ方もいらっしゃるそうです。 こちらの鉄道は元々は国鉄の足尾線で開業自体は1911年4月15日と113年も前のことです。 その後1989年(平成元年)3月29日にJR東日本足尾線を転換し、わたらせ渓谷線が開業しました。  今回乗車するトロッコ列車は1998年(平成10年)10月10日に運転を開始しました。 列車の名称は「トロッコわたらせ渓谷号」と言います。  



神戸駅の駅名標です!

いや〜もう列車や花桃の写真撮影に夢中で、駅舎の待合室とか駅名標とか色々なものを撮り忘れておりました。 でもまだまだ出発時刻まで時間がありますので、結局駅のホームを2周位して写真を撮ってましたよ。  もうお嫁さんもご両親も、管理人がこういうところに来ると、あちこち走り回って写真を撮るのを知っているため、「管理人がいない!」と騒がなくっております^^;  今日もなるべくご両親の付き添いをするようにしていたのですが、所々で行方不明になっておりました。  



こちらが列車のレストラン「清流」の入り口


こちらの車輛の中が客室になっています

駅舎の反対側の上りホーム(大間々駅方面)に渡ってみますと、少し古い客車が飾ってありました。 こちらはただ飾ってあるのかと思ったら、車輛を活用したレストランになっているんだそうですよ。  こちらのわたらせ渓谷鉄道のホームページに紹介があったのですが、こちらの車輛はかつて東武鉄道日光線で活躍していた特急列車1720型デラックス・ロマンス・カー「けごん」の車両を活用しているんだそうです。  レストラン内部は特急列車の座席をそのまま残しており、行き交う列車を眺めながら列車に乗っている気分で食事を楽しむことができます。  風味抜群の「やまと豚」を使用した駅弁や群馬県産の舞茸をふんだんに使った舞茸定食など、おいしい食事を頂けるそうですよ。 残念ながら今回は食事をするほどの時間はなかったので、外から眺めただけでした。  管理人が写真で飛び回っていなければ少しくらい行けたかもねm(_ )m  



なんと! 反対側に来たのは「トロッコわっしー号」!

そろそろ我々が乗車するトロッコ列車が来ますので、ツアーの皆様が添乗員さんの指示に従ってホームに並びます。 すると! 反対側に列車が入線! これも普通列車かな〜と思っていたら、なななんと!  こちらは「トロッコわっしー号」ではないですか! こちらは我々が乗るトロッコ列車と同じくわたらせ渓谷鉄道の名物車輛です! ぱっと見は普通の列車っぽいですが、よく見ると、客車の窓が取り外されています。  これも立派なトロッコ列車です。

トロッコわっしー号は、わたらせ渓谷鐵道のキャラクター「わ鐵のわっしー」をモチーフにデザインされたトロッコ列車です。  窓ガラスのないオープンタイプのトロッコ車両のみで走ります。(冬期はトロッコ車両も窓にガラスを取り付けて運転します。)   車窓には渡良瀬川の渓谷が広がり、吹き込む風を全身で受けながら、自然の織りなす美しい景色を楽しめます。 by わたらせ渓谷鉄道HPより  



「トロッコわたらせ渓谷号」と「トロッコわっしー号」が並びました!

我々が乗車する「トロッコわたらせ渓谷号」がついに入線してきました! ホームには3つのツアーの方々が集まっていました。 皆さん写真を撮りたくてしょうがないみたいで(気持ちはとても分かります!)、ホームの黄色い線よりも前に行っちゃうんですよね。  でも駅員さん(?)なのか分かりませんが、オレンジ色のジャンパーを羽織った方が、交通整理をして、皆さんを黄色線より内側に入るようにしていました。

そしてトロッコ列車の牽引車はDE10の国鉄色でした〜。 超絶うれしい〜! 「トロッコわたらせ渓谷号」牽引用のディーゼル機関車は、1998年に1537号機を、2000年に1678号機をJR東日本から購入したそうです。  1537号機はトロッコ車両と同様にあかがね色に金帯の外観に変更していますが、1678号機はJR時代の塗色のままとなっています。  今回乗車したトロッコ列車は1678号機でした。 個人的には旧塗装が好きなので、1678号機に乗れてホントに嬉しかったです。 ちなみに旧塗装はJR東日本色と言いましたが、その前の国鉄時代からこの色でしたので一般的には「国鉄色」と呼んでいます。  最近の電車や機関車はちょっと新しすぎてそんなに好きじゃないんですよね。 個人的には昭和50年代60年代頃の機関車が良かったな〜。 個人的には自動車も同じで車は70年代のが好きなんだよね〜。  


〜 ト ロ ッ コ 列 車 に 乗 車 ! 〜


写真は普通客車の車輛 もう一両先がトロッコです


トロッコ列車の客室はこんな感じです

さ〜それでは、トロッコ列車に乗り込みますか! 「トロッコわたらせ渓谷号」の編成は、[DE10]-[普通客車]-[トロッコ客車]-[トロッコ客車]-[普通客車]となっており、客車が4輌、牽引機関車が1輌の全5輌になっています。  トロッコ車輛は2輌で普通客車に挟まれていますよ。 トロッコ客車は窓ガラスは一切なし! 完全吹き抜け状態です。 今日はまだ暖かかったので上着を羽織れば大丈夫でしたが、先週乗車したお客さんは、乗り込んだ最初はトロッコ車輛にいましたが、ものの10数分で普通客車に避難したそうですよ^^;  とはいえ、割と標高が高く、気温も平地よりも低いので、お義父さんお義母さんお嫁さんをはじめ、他のお客さんは最後の15分位は普通客車に避難しておりました^^;  



列車からも花桃が綺麗に見えました


車窓から見えたなんとかの滝


分かりにくいですがトンネル抜けるところ


前方のDE10を激写!

列車は車窓を楽しむため、終始25km/h位で走っておりました。 今回乗車した区間は、神戸駅⇒水沼駅⇒終着の大間々駅の3つの駅です。 途中駅も沢山ありまして、神戸駅から大間々駅まで8駅ありますが、途中駅はすっ飛ばしておりました。  乗車時間は約50分位。 トロッコ車輛は片側2列×2でボックス席になっていました。 席は指定席になっており、机の上にツアー会社の名前が貼ってありまして、自分達のツアー名の席に座ります。 主に景色が良い渡良瀬川側の席は進行方向向かって左側なのですが、我々は残念ながら右側のボックスになってしまいました。  でもちゃんと途中駅の水沼駅で添乗員さんから「左右を交換しましょう〜」と声かけがあったので、我々も後半は渡良瀬川を見ることができましたよ。 最初に座った進行方向左側は山側なので、あまり景色がよくない・・・ 一時滝が見えただけでした。   



車内販売のアイスクリームをご購入〜


管理人はチョコレート味をゲット!


こちらがアイスクリームの種類です


結構色々なグッズを販売していましたよ

最初に乗車した神戸駅からほどなくすると車内販売の店員さんが廻ってきてくれました。 販売しているのはアイスクリームやコヒー、その他わたらせ渓谷グッズなどです。  最近はグッズ類は「どうせ最後はゴミになる」と思ってしまっているので、買わなかったですが、アイスクリームとなると話は別です! こちらのアイスクリームはチョコレート味とわらび餅味とストロベリーの3種類ありました。  ストロベリーは売り切れとのことでしたので、お義父さんと管理人はチョコレートを、お義母さんとお嫁さんはわらび餅をご注文〜。 風を感じながら頂くアイスクリームはとてもまいう〜でした。  乗っているときはあまり見てなかったですが、車内販売のカートの写真を見返してみると、結構色々なグッズを売っているようですね。 ただ今回は乗客が高齢者ばかりだったので、なかなか売れ行きは芳しくなかったみたい。  もっと子供さんなんかが多くいると売れると思うんですけどね〜。 きっと明日は土曜日だから子供のお客さんも沢山乗ってくるでしょう!  



丁度中間地点の「水沼駅」に到着しました


ここの駅は割と新しく見えました


「水沼の湯」?? 温泉があるのかな!?


この窓の奥が温泉かも!

神戸駅を出発して約25分弱で次の停車駅「水沼駅」に到着しました。 ここで添乗員さんの合図で左右の席を交換します〜。 う〜ん、ようやく渡良瀬川側の席に座ることができました。 高齢者の方が多かったですが、結構皆さん添乗員さんの言うことを素直に聞くのよね^^; 

水沼駅に到着して、駅のホームを眺めていると「水沼の湯」って文字が見えました。 これはもしかして駅に温泉が併設されているとか!? 駅のホームページを調べてみると、やっぱり!!  ホームページによりますと、「全国的にも珍しい、駅構内に温泉のある駅として知られ、上りホームに隣接して水沼駅温泉センター『すっぴん美人の湯』が併設されています(休業中)。  渡良瀬川を望む『かっぱ風呂(露天風呂)』からの眺めは絶景です。 駅近くには、「森と水のビレッジ スミテラス水沼」がオープン。 BBQやパンケーキなどのブランチが楽しめる新名所です。  また、山麓にはさわやかな気候の花見ヶ原キャンプ場や利平茶屋森林公園があり、夏期は多くの人々で賑わいます。 常鑑寺、医光寺、古路瀬渓谷などの数々の名所・旧跡があります。  1997(平成9)年には「関東の駅百選」に選定されました。」とのことです。 確かに駅の中に温泉ってあまり多くないですよね。 でも休業中って・・・ いつ開くの〜〜〜  



トロッコ車輛と普通車輛の連結部分


普通客車の様子 いい雰囲気ですね〜

水沼駅で他のツアーのお客さんが下車したので、席はどこでも座り放題になりました。 水沼駅から指定席に乗ってくる人は1人もいなかったしね。 最初は後ろ向きに座っていたのですが、他の席が空いたので、進行方向の窓側に席を移りました。  移った席がちょうど普通客車との連結部分に近かったので、管理人の大好きな連結部分を撮影しに行きました。 ついでに普通客車の中も激写しておきましたよ。 ちなみに普通客車は指定席ではないので、どなたでも乗車できるようです。  しかし普通客車、レトロ感があっていいですね〜。 最近の東京の電車はど〜もデザインが凝り過ぎててあまり好きではないんですよねぇ。。。 それに引き換え、この普通客車は非常にシンプルかつ機能的! ここの座席にも座っとけばよかったな〜。  



山と川と花桃がいい景色です


木々の間から渡良瀬川が見えます


上流だと思うのですが結構静かな流れです


川と列車の並走です


このアングルは銀河鉄道999みたいで好き


桜並木が綺麗ですね〜 結構咲いていました

水沼駅で席を交代して川沿いの席になったのですが、結構川が崖の下にあることが多くて、そんなに綺麗な感じで写真撮れなかったね^^; こりゃ写真を撮るよりも自分の目で車窓を楽しんだほうが良さそうです。  こういうところに来ると、いつもファインダー越しの景色しか見てないからね^^; たまには自分の目で景色を堪能したいと思います。 途中の通過駅ではソメイヨシノの桜並木が有名な駅もありましたし、なかなか景色がバリエーションに富んで見ていて飽きないですね。  特に渡良瀬川と山々のコントラストは非常に絶景でした。   


〜 大 間 々 駅 に 到 着 〜


まもなく大間々駅に到着です〜

楽しかったトロッコ列車の旅も終着地が近づいて参りました。 最初に乗っていたトロッコ車輛には管理人含めて3人位しか着席しておりません。 皆さん寒さで普通客車に乗り換えちゃったみたい^^; せっかくのトロッコ列車なのにぃ。。。 

こちらの大間々駅は、トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅で、わたらせ渓谷鐵道の車両基地があります。 駅前には、引退した開業当時の車両(レールバス「わ89形」)が保存展示されています。 写真撮り忘れた・・・>_<  駅舎及びプラットホームが登録有形文化財として登録されています。 大間々町は江戸時代に足尾銅山に通じる「あかがね街道」の宿場となり、絹糸や農産物の産地として栄えました。 商店街には歴史のある酒蔵や醤油蔵があります。  駅から徒歩7分の「高津戸峡」は「関東の耶馬渓」とも言われる景勝地で、手軽に新緑や紅葉が楽しめます。 このほか市内には、「大間々博物館(コノドント館)」や「小平の里」などの観光施設があり、駅前には観光案内所も設置されています。 by わたらせ渓谷鉄道HPより  



DE10の斜め前の姿


終点なので正面からも撮影できました


DE10と客車の連結部分

ホームに到着〜。 ホントは客車の一番後ろも写真に収めたかったのですが、途中柵で遮られて一番後ろまでは行けませんでした>_< その代わり、前に廻ってDE10を撮りまくりたいと思います。  DE10のほうに行ってみると、結構高齢の方々もDE10を熱心に激写しているんですよね。 これはせっかくの旅行だから記念撮影しているのか、それとも鉄っちゃんなのか!?  でも最近はDE10も古くなって引退する個体も多いと思いますので、こんなに間近で撮れるのは最後かもしれませんね。 大昔に管理人が子供のころは、広島の田舎に行った時などに、DE10が客車を引いているのをよく見ていましたが、さすがに今はそういう光景もないもんね。  いやいや非常に貴重な体験ができてホントに良かったです。  



こちらが大間々駅の駅舎です。 この駅舎もなかなか良いですね〜

非常に名残惜しいですが、DE10とお別れしようと思います。 DE10を離れてすぐに駅の出口があります。 写真が大間々駅の駅舎ですが、こちらも何か昭和感があってよいですね〜。 神戸駅よりは少し大きくて駅舎も新しいのかな!?  駅舎の上部と下部にそれぞれ駅名の看板がありましたが、どちらもかなり古いものだと思われます。 いつまでもこれを維持して頂けたらなと思わずにはいられません。