角  館

中尊寺を後にした我々が次に向かったのが、秋田県の仙北市にある角館です。 先ほどの中尊寺からは東北道⇒秋田自動車道を乗りついで約2時間強で到着します。  ちなみにこの移動の最中、あまりの車中の暑さに頭痛が酷くなる有様に・・・ 多分これはプチ熱中症ですよ、ホントに。。。 途中の高速道路のサービスエリアで購入した ペットボトルの水を頭や首に当てていましたが、すぐに水が沸騰してしまいます(嘘)。 しかしながら、この角館の武家屋敷も非常に楽しみにしていた観光名所なので、 熱中症などには負けていられません!!

しかしこの昔ながらの街並み、たまりませんね〜。 この角館は「みちのくの小京都」と呼ばれているそうです。 バスでの移動中にガイドさんが色々お話をしてくれたのですが、 日本各地に「小京都」と呼ばれるところは沢山あるそうなのですが、ここ角館の街並みが一番京都に近い場所とも言われているそうです。 これまでバスのガイドさんの話って、 あまり真剣に聞いたことはなかったような気もしますが、今回は自分が興味のある観光地が目白押しだったのもあって、結構ガイドさんの話をじっくり聞いていました。  さすがプロ! 非常に話が分かり易くてためになりました。 やはりこういう情報を事前に知ってて観光するのと、知らずに観光するのとでは、全然楽しさが違うと思いますよ。




角館は秋田県仙北市の地名、および国の重要伝統的建造物群保存地区の名称です。 現在も藩政時代の地割が踏襲され、武家屋敷等の建造物が数多く残されており、年間約200万人が訪れる東北でも 有数の観光地です。 歴史をみますと、関ヶ原の戦い後、蘆名義勝が所預として角館に入りました。 当初の城下町は現古城山の北側の麓にありましたが、狭いことに加え、水害や火災にしばしば見舞われたこと から、1620年に現在の位置である古城山の南麓へ町を移転させたんだそうです。

どうですか、この街並み。 壁は黒い板でできています。 道の両側に立っている木は、しだれ桜だそうです。 ここ角館はしだれ桜の名所として有名なんだそうですよ。 今は夏なので新緑!って感じですが、 春になると満開になったしだれ桜を見に、多くの観光客が訪れるそうです。 武家地のしだれ桜が「角館のシダレザクラ」として国の天然記念物に、檜木内川左岸堤防の桜並木は「檜木内川堤」として国の 名勝に指定されており、また「桧木内川堤・武家屋敷」として日本さくら名所100選にも選ばれているんだそうですよ。 あと道の両脇にはドブがあります! ドブと言ったら失礼ですかね。。。 用水路?  とも違うかな・・・ まあいいや。 ドブには綺麗な水が流れています。 最近ドブなんて見たことないから、ついつい落ちそうになってしまいますよね。(しません!) 両脇には人力車がいて1組のカップルが 人力車で観光していました。 なんだか非常に風情がありますよ。 このような街並みが数100m続いています。




〜 石  黒  家 〜


この通りの武家屋敷は見学できるところもあります。 この石黒家は家の中に上がることもできます。 案内してくれる人が何人かいまして、屋敷の特徴などを紹介してくれます。  武家屋敷っていう位だからもっとこう昔の殿様が住むような豪邸を想像していましたが、そんなでもないです。 間取りは4LDK位(現実的(;_;))でしょうかね。  でも現在は資料館のようになっていましたが、奥に蔵なのか何なのか小さな建物もありました。 武家屋敷の街並みも風情がありますが、家の中もまた風情がありますね。

石黒家は、秋田県仙北市角館町の通称「武家屋敷通り」に所在する武家屋敷のひとつ。 石黒家は、1656年、断絶した蘆名氏に代わって角館所預として入部した佐竹北家の佐竹義隣に召抱えられた石黒勘左衛門直起を初代としています。  石黒家の薬医門には、1809年4月27日の墨書銘との矢板があり、角館に現存する武家屋敷のなかで年代の確認されるものとしては最古の建物となっています。 玄関は、上位もしくは同格の身分を対象とする正玄関と、 下位身分対象の脇玄関の2つがあり、正玄関には起り破風と懸魚をともなっています。 住居には、いまも実際に石黒家のひとびとが住んでいるが、年中無休で午前9時から午後5時の間、客間などの母家一部、蔵、庭などを公開しています。

玄関


居間? 囲炉裏があります。


欄間(らんま)といいます。


庭の風景


蔵の入口


野菜貯蔵庫


刀剣、槍


解体新書だそうです。



〜 岩  橋  家 〜


こちらが岩橋家です。 武家屋敷の中で中を見学できるのは、先ほどの石黒家、この青柳家、あとはこの岩橋家が有名だそうです。 この岩橋家も展示物などありそうでしたが時間がなかったので庭を一周してきました。 庭は結構情緒あふれる感じ。  井戸や紫陽花など非常にいとおかしでした。

岩橋氏は、芦名氏の重臣だったそうです。 1589年芦名氏が伊達正宗に敗れ、兄である常陸の佐竹氏を田より常州に移り、江戸崎において秀吉から4万5千石を与えられると、岩崎氏も芦名氏に随従して江戸崎に移りました。 関ヶ原後、1602年に 佐竹氏の出羽移封と共に芦名氏も出羽に下り、角館1万5千石を与えられました。 芦名氏が断絶後は、変わって角館処預かりになった佐竹氏の組したとして廃藩に至るまで仕えたそうです。

玄関


岩橋家の説明


庭の紫陽花


井戸






おーーー! このポスト懐かしい!! まだ現役バリバリ(死語)ですね!! このポスト好きだったんだよね〜。 何とも言えないこの円筒状の形状。  ついついこのポストと並んで 記念写真を撮ってしまいました。

ちなみにこのポストは円筒状の形態をしているところから、丸型ポストまたは丸ポストと呼ばれています。 戦後1949年この「郵便差出箱1号(丸型)」が登場しました。 現在でも東京の小平では33個の丸型ポストが現存し、埼玉県川越市、兵庫県芦屋市内にも 残っています。 


この角館には色々な名産品があります。 「もろこしあん」というお菓子、それからヤマザクラの木の皮を使った工芸品「桜皮細工(かばざいく)」というものもあります。 

まずは「もろこしあん」とおいうお菓子なんですが、これは小豆を粉状にして、その粉を餡子と一緒に固めたものです。 純和風なお菓子ですが、日本茶に良く合うのではないでしょうか。  武家屋敷の通りに専門店があり、試食させてもらったのですが、これは上品な味ですよ〜。 なにやら「上品」という表現は「大人の味」=「まずい」という風にも使われることがありますが、 このお菓子は本当にまいう〜にして上品な感じ。 何か公家になったような感じがするでおじゃる。 ということで1箱ご購入〜。

そしてもう一つの「桜皮細工」ですが、これは見事な工芸品ですね。 高いものになると内側、外側と全て木造です。 しかしこの外側の模様の美しいこと。 本物の木の皮を使用しているため、 同じものはこの世には一つもないということですよね。 ということでこれも1つご購入〜。 明日からまいう〜なお茶が楽しめそうな気がします。

〜 バ バ ヘ ラ ア イ ス 〜

この武家屋敷周辺には変わった名物があるとのこと。 それが「ババヘラアイス」・・・ 車中でガイドさんが教えてくれたのですが、名称の由来は字のごとく「おばあさん(ババー)が「ヘラ」を使ってアイスを 作ってくれる」ことからババヘラと呼ばれるようになったそうです。 でも極まれに、じじーが作っているときもあるそうですよ。 それは「ジジヘラ」っていうんだそうです!? ジジヘラはなかなか見れない そうですよ。(別に見たくない・・・)

さてババー(ババーって言うな!)がヘラを巧みに使ってアイスをこしらえてくれます。 ピンクと白のアイスを組み合わせて、バラの花を模したアイスを作ってくれました。 アイスの部分はソフトクリームでは なく、どちらかというとシャーベットというかジェラートのような感じのものでした。 見事にバラの花を作ってくれたので、きっと何十年もババヘラを作っているんだろうなと思い、ババーに「何年位ババヘラ アイス作っているんですか?」と聞いたところ、「まだ1年だよ」だって。。。 ズル。。。