金 刀 比 羅 宮

丸亀城を堪能しましたので、お次は金刀比羅宮に向かいたいと思います。 丸亀城から金刀比羅宮までは下の道で約30分位。 相変わらず信号が少ないので、快適ドライブで参りました。 金刀比羅宮の本殿は山の上にありますので、 ナビには最寄りの駅のJR琴平駅を入力し、近くまで行きました。 確か駅から金刀比羅宮の参道までは徒歩でも10分位のところなので、駅まで行けば分かるだろうと思っていましたが、これが全然分からない・・・ しょうがないので、 金刀比羅宮を直接入力して参道まで辿り着くことができました。 最初から直接入力すればよかった^^;

周囲は結構田舎の雰囲気なので、また無料駐車場があるかな〜と思ったのですが、ど〜もそれらしいものはありません。 周囲にはお土産屋さんが集まっておりましたので、今回はそこの駐車場を利用することにしました。 お土産屋さんで 2,000円分買えば駐車場は無料だそうです。 観光地ではたまに見かけるシステムですね。 今回はまだお土産らしいお土産はまだ買ってなかったので、今回の旅行のお土産はここで購入すれば良いね〜。 今回自動車を停めた場所が 金刀比羅宮の参道の丁度起点となる地点でしたので丁度よかったです。 ではでは早速出発したいと思います。



金刀比羅宮(ことひらぐう)は、「こんぴらさん」と呼ばれて親しまれており、金毘羅宮、まれに琴平宮とも書かれる。 全国にある金刀比羅神社、琴平神社あるいは金比羅神社の総本宮である。

海上交通の守り神として信仰されており、漁師、船員など海事関係者の崇敬を集める。 時代を超えた海上武人の信仰も篤く、戦前の大日本帝国海軍の慰霊祭だけではなく、戦後の日本特別掃海隊(朝鮮戦争における海上保安庁の掃海)の殉職者慰霊祭も毎年、金刀比羅宮で開かれる。  境内の絵馬殿には航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られる。 金毘羅講に代表されるように古くから参拝者を広く集め、参道には当時を偲ばせる燈篭などが今も多く残る。 by wkipedia





さ〜それでは心して金刀比羅宮の本殿に向けて出発したいと思います。 ってなぜ「心して」なのかと言いますと、金刀比羅宮の本殿までは全部で785段の階段がありまして、それを登りきらなければいけないんだそうですよ。  785段って結構な段数ですよね・・・^^; るるぶやまっぷるなどで事前調査をしていたので段数は把握しておりましたが、実際に目の前にするとちょっと不安が・・・ 現在時刻は11:45。 いざ出陣!

でもまだ写真の表参道では階段はありません。 そして今日は平日だからか観光客もまばらですよ。 旅行の後でNHKの「ぶらタモリ」で丁度、金刀比羅宮に来ているときの映像が出ていましたが、やはり休日ともなると大勢の観光客が 訪れていました。 多分我々夫婦はそんなに早くは登れないので、観光客が少なくてラッキーでした^^ 表参道には色々なお店が軒を連ねています。 うどん屋、雑貨屋、せんべい屋、饅頭屋など様々です。



しばらく進むと階段が出てきましたよ〜。 まだ表参道で、社などは出てきてないですが、もうここから階段が始まるみたい。 最初のイメージだと、785段の階段が連続してあって、それを登らないといけないのか!?と思っていたのですが、 どうやら写真のような小さな階段も含めて785段みたい。 途中で休憩をすることもできますのでちょっとホッとしました。 階段が始まる辺りから道幅も狭くなってきまして、お宮さんの雰囲気が出てきましたよ。



琴陵宥常銅像

後ろを振り返ると、大分登ってきたのが分かります

表参道を出発してから15分ほどで金刀比羅宮っぽい銅像が現れましたよ〜。 このお方は第19代宮司です。 明治維新後の近代日本の黎明期に、金比羅大権現を金刀比羅宮と改め、 御本宮再営や琴平山博覧会を開催し、晩年には海の信仰を掌る金刀比羅宮宮司として日本水難救済会を創設するなど、強固な信念で今日の金刀比羅宮の礎を築いた宮司なんだそうです。

この場所で石段は288段まで来たみたいです。 ここで初めて後ろを振り返りましたが、琴平の町を少し見下ろす感じになっていますので、288段でも結構登ってきたのが分かりますよ。 



こちらは「大門」といいます。 石段は365段まで来ました。 大門は神域の総門です。 水戸光圀の兄である松平頼重候から寄進されたものだそうです。 二層入母屋造・瓦葺です。 この大門の上の方には「琴平山」という額が飾ってあるのですが、 こちらの額は有栖川宮熾仁親王殿下の御筆なんだそうです。



そして大門を過ぎてすぐのところには「五人百姓」という方々がいます。 大きな傘をさして、赤い棚の中には売り物のお餅がありました。 そういえば表参道にはお土産屋さんがズラリと並んでいましたが、いつからかお土産屋さんは 見かけなくなりましたね。 どうやら宮域では勝手に店を出せないそうなんですね。 この5軒のお土産屋さんは特別に宮域での商いを許された方なんだそうです。 「五人百姓」の「五人」は分かりましたが、「百姓」ってのは何でかな!?  昔はお百姓さんがここでお餅を売っていたんでしょうかね〜^^






参道も階段もまだまだ続きますよ〜。 785段と言いましたが、途中で平な場所もあるのが本当に助かりますね。 平らな道が続くとホッとしますもんね。 上手く作ってあるな〜と感心します。






さて次の広場には神馬がいましたよ〜。 神馬は神様がお乗りになるための馬で神社に奉納する馬を神馬(しんめ)、あるいはカミノコマといいます。 生馬が奉納できないときは神馬を鋳造したり、また木や土で馬形を造り献納、 更に馬の絵をかいて献納されます。 これがのちに絵馬へと変遷したそうです。 神馬は神様の馬として厩で飼育され大祭に奉仕します。 本当に綺麗な白馬で神々しさを感じざるを得ません! ちなみにこちらの神馬の名前は「月琴号」といいます。 馬年齢は12歳。 人間に換算すると48歳なんだそうですよ。 管理人とタメですね^o^






またまた頑張って階段を登りますと、今度は立派な門が現れました。 こちらは書院だそうです。 この門は書院の勝手口なのですが、社務所が書院に付属していた頃の名残で社務所門と呼ばれているそうです。

実は金刀比羅宮にお参りする目的の一つに、お守りを買いたい!というのがありました。 ここのお守りは金色をしており、丸金と表示されているものなんですが、金刀比羅宮に来たら絶対に購入しようと思っておりました。  ここの書院の横にもお守りを売っている場所があったので、ここで金色のお守りを買っちゃおうか! ということで書院のほうまで歩いていくと・・・ 金色のお守りは本宮(一番上)でしか売ってないんだって〜>_<  もう大分足も終わりかけているにも関わらず書院に寄ったのに・・・






登っても登ってもまだ階段が続きますよ。 階段の種類も色々あって、歩幅の長いものから、一段一段の高さが高かったりと・・・ こんなに階段にバリエーションはいりません!  最初の頃は「ここは階段○○段目」とか表示があったのですが、途中から表示がなくなりました。 今一体何段目を登っているのだろう・・・ しむ〜>_<






更に階段を登って参りますと、途中の所々で社を見ることができます。 写真の左側は石段数595段のところにあります「祓戸社」、右側は「火雷社」です。 祓戸社の御祭神は、P織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神です。 神道の真髄ともいうべき、罪穢を祓い清める神様です。  火雷社には、火産靈神・奥津比古神・奥津比賣神に座して、八衢比古神・八衢比賣神・來名戸神が合祀されています。鎮火・消防の神、疫病を防ぎ止める神といわれています。




もう少しで本宮ですよ〜。 頑張らなければ〜! こちらは「旭社」と言います。 非常に見事は装飾ですね〜。 何か日光の陽明門を思い出すような装飾です。  旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。 4月1日に例祭、毎月1日に月次祭が行われます。  天保8年(1837)に竣工した社殿は、高さ約18メートル、銅板葺の総齣「二重入母屋造で、全て槻材が用いられています。

この旭社までは上りと下りの道が同じですが、ここからは上り専用の参道、下り専用の参道と分かれます。 




こちらは石段数642段にある賢木門です。 賢木門は、唐破風と千鳥破風の棟が交錯する檜皮葺の屋根をもち、他に類を見ない優麗温雅な様式を備えます。   「賢木門」はその昔「逆木門」と書きました。 天正年間(1573〜1592)、長曽我部元親は兵を起こして諸州を侵略し、多くの神社仏閣を焼き払っていました。  ある日、元親は琴平山の隣の大麻山に陣取ったのですが、その夜、琴平山の草木が全て敵兵に見え狂乱してしまいました。  老臣らはこの出来事を、霊境付近を犯したための神罰である、と考えました。 そこで元親は罪を謹み、門を献納することにしました。  ですが、建築を急ぐあまり、一本の柱を逆さまにつけてしまいました。 そこで、その門は「逆木門」と呼ばれるようになりました。  明治12年(1879)の改築の際に、「逆」の字を嫌い「賢木門」と書くようになりました。




つ〜い〜に〜! 最後の階段にやってきました! この階段を登り切れば本宮に到着です! もう足が8割がた終わっています。 この石段は652段〜785段だそうです。  石段は4段階に分かれ、各数十段あります。御前四段坂と呼ばれます。



こちらが御本宮です。


御本宮の右側にあるのが神饌殿といいます。


こちらは神楽殿。

やりました〜! 登頂成功です! こちらが御本宮です〜! 到着は12:30丁度ですので、約45分間歩いたことになりますね。 いや〜結構階段きつかったので、ゴールできて感無量です!



御本宮のすぐそばに展望できるスペースがありましたが、ここからの眺めが非常に良いんですよ! 丸亀城からも見えました「讃岐富士」もよ〜く見えますね〜。 御本宮の海抜は251メートルということですが、421mの讃岐富士と 同じ位の高さに見えますね。 ここからは丸亀市内が一望できますよ。 いや〜それにしても広い平野にポコポコと山が生えているようで、不思議な景色ですね〜^^



そして〜! ようやく金色のお守りを購入することができました! お守りの名前は「幸福の黄色いお守り」だそうです。 観光客っぽい方々は皆さん購入していましたね。 今も管理人の部屋のテレビの前にお守りを飾ってあります。  ホントは持ち歩くものだということですが、なんだかあまりに綺麗なお守りでもったいなくて^^;



朝夕神前に献する神饌を調理する御炊舎


こちらは三穂津姫社


一文銭を集めて作られたといわれる胴馬


神木のクスノキです。高さは25メートル


こちらは絵馬殿です。
沢山の絵馬がかけられています。


厳島神社といいます。
広島の宮島と同じ神様です。

頂上には御本宮の他にも様々な建物や銅像、社があります。 なかなか見応え満点ですが、やっぱり758段を登り切ったという達成感のほうが強くて、なんだか建物などに心が向かない感じです。

帰りは、758段を降りなくてはいけません・・・ 上りもきついですが、下りも結構つらいですよ〜。 もう降りている最中は膝がガクガクなってしまい、生まれたての状態になりながら何とか下りて行きました。



最後はもちろんソフトクリームでしょう〜! 昨日のオリーブソフト、醤油ソフトに続き、3つ目のソフトクリームです。 表参道沿いのお土産屋さんで売ってます。 このソフトクリームはるるぶにも載っているんですよ。 結構有名なやつみたいですね。  このソフトクリームの名前は「嫁入りおいりソフト」というそうです。 この「おいり」というのはソフトクリームの周りについている丸いやつのことですが、これは香川県西部に伝わる結婚の引き出物で、縁起のいい米菓子なんだそうですよ。  「おいり」の味はほんのり甘いです。 ソフトクリームの甘さを邪魔しない位で結構合いますね〜! これはまいう〜認定です!