掛  川  城

時刻は11:00を少しだけ過ぎたところ。 東名高速で駒門PAに寄った後はノンストップで掛川までやってきました。 当初車のナビでは11:30頃に到着予定と出ていましたが、時速100km/h走行で順調だったこともあって、到着予定時刻よりも30分も早く到着しました。  掛川城の周囲には割と駐車場が多いみたいですね。 最初は城の周りを一周回ってよさげな駐車場を探そうと思ったのですが、ちょうど天守の真下付近に時間貸しの駐車場があったので、ここに停めることにしました。  でも。。。あれあれあれ。。。 停めている車は管理人の車1台だけ・・・ 全部で30〜40台は停められそうな大きな駐車場でですよ!? 他にも良い駐車場があったのかな!?

いや〜でも念願の掛川城に来れてよかったです。 車で走っている最中に、すでに天守が見えていたのですが、やっぱり城に天守があるのはテンション上がりますね〜。 静岡県にある日本100名城は3つあるのですが、天守があるにはここ掛川城だけなんですよ。  ちなみに静岡県の3つの100名城の1つはこれから行く掛川城、もう1つはこの次に行こうとしている駿府城、そして最後が三島市にある山中城です。 今日は最低でも掛川城、駿府城の2つには行きたいと思っているのですが、もし時間があったら山中城にも行こうと思います。




室町時代、駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、家臣の朝比奈氏に命じて築城させたのが掛川城のはじまりです。 戦国時代には、山内一豊が城主として10年間在城しました。  働き盛りの一豊は大規模な城郭修築を行い、天守閣、大手門を建設するとともに、城下町の整備や大井川の治水工事などに力を注ぎました。  掛川は、一豊の人生にとって大きな意味をもつ土地であり、高知城は掛川城を模して作られたとも伝えられています。  現在の掛川城は、平成6年(1994年)4月に「東海の名城」と呼ばれた美しさそのままに、日本初の「本格木造天守閣」として復元されたものです。 by 掛川市HPより

ちなみに山内一豊は関ヶ原の戦いで徳川方につき、徳川幕府ができてからは長曾我部に代わって四国地方を治める大名になりましたね。  NHKの大河ドラマ「功名が辻」では、山内一豊を上川隆也さんが、妻の千代を仲間由紀恵さんが演じていました。  しかし高知城が掛川城を参考に作られたというのは初めて知りましたよ。 そういえば天守も高知城と似ているような気がしますね。


駐車場から天守に向かおうとしましたが、方向を示した看板などが全くありません。 駐車場の真裏に天守が見えたので、それらしき方角に歩いていくと、「二の丸美術館」という建物が見えてきました。  どうやら方角と道は合っていたようですね。 方向音痴の管理人にしては珍しいです。 さてさて二の丸美術館にはどのようなものが展示されているのかな〜。 今日は1人旅なので、フラリと入ってみようとしたところ・・・  「閉館」の文字が・・・ にゃに〜! 新型コロナウィルスの影響で3月一杯は閉館なんですって!? ありゃ〜、事前に調査したときは何があるのかと、住所しか調べてなくて、開いているかは見てなかった>_<

中を見ることはできませんでしたが、掛川市のHPを見てみると、美術館の中には、細密工芸品を主とする木下コレクションと、近代日本画を収集した鈴木コレクションを主に収蔵しているそうです。  木下コレクションは、江戸から明治にかけてのたばこ道具、印籠、刀装具、書画など約2,300点を数え、なかでもたばこ道具は秀逸な作品が数多く収集されているんだそうです。 ちょっとやっぱり見てみたかった・・・^^;


二の丸美術館の建物


気を取り直して前に進んでいきましょう〜。 二の丸美術館を過ぎると、またまた古めかしい情緒のある建物が見えてきましたよ〜。 こちらは二の丸茶屋というそうです。 掛川はお茶が有名だそうで、こちらでは煎茶や抹茶をいただけるんだそうです。  ちょっとだけ中を覗いてみようかな・・・ あれ〜ここも閉館・・・ どうやら二の丸美術館と同様に新型コロナウィルスの影響で閉館の模様です・・・ まぁ多分開いててもお茶は飲まなかったとは思うのですが、ちょっと残念>_<

二の丸茶室は掛川城公園内にあり、木造平屋建、一文字葺の伝統的な数寄屋造りの建物で、景観と調和した趣のある茶室です。 日本国内でも有数の生産量を誇る「掛川茶」の煎茶や抹茶を楽しむことができ、お茶には地元で作られたお菓子が添えられています。 天気のいい日には日本庭園や掛川城を眺めながら、ゆったりととしたひとときを過ごすことができます。 by 掛川市HP


二の丸茶屋の門構

こちらが二の丸茶屋の建物です


二の丸美術館も二の丸茶屋も閉館だって。。。 もうここまでくると、嫌な予感がプンプンしてきますよ。 でも二の丸茶屋から少し歩くと、右手のほうに天守が見えてきましたよ〜。 う〜ん、やっぱり天守はテンション上がるな〜。  正門ではなさそうだけど、天守に向かって階段があるじゃないですかっ。 それじゃ〜登ってみますか! 一段一段踏みしめながら階段を上がっていくと・・・ 門が閉まってる・・・ 門を押してみたのですが、びくともしません・・・  やっぱり。。。 しょうがないので、横からの天守を激写して元の道に戻りました。



天守の周囲を少し散策していると、左側に立派な門が現れました。 こちらは「四足門」という門です。 なんでも調査では門の跡は見つからなかったのですが、正保城絵図をもとに復元されたんだそうです。 門の内側には、入城者を調べる番所があったそうですよ。  この門を少し引いたところから激写すると、右側に天守が写りこみます。 門と天守の2ショットはなんともいい景色ですね〜。 


こちらが四足門

四足門と天守の2ショット


四足門を入ると、目の前に広い堀が見えてきます。 こちらの堀は「十露盤堀(そろばんぼり)」と言います。 写真には写っていないですが、「十露盤堀」のすぐそばに「三日月堀」という三日月の形をした堀もありました。

こちらの「十露盤堀」は本丸を囲む重要な堀です。 十露盤堀という名称の由来ははっきりしませんが、水がたまった部分がそろばんの箱のように見えることが、その由来と考えられているそうです。



四足門⇒十露盤堀と歩いていくと、天守に入るためのチケット売り場が見えてきます。 でも今までの流れからすると・・・ やっぱり〜〜〜(;_;) 天守も閉鎖されている〜〜〜  天守の中の見学はできないようですが、天守の目の前までは行けるみたいです。 せっかく来たんだから、目の前まで行きますか!



天守までの階段はさほど大変ではありません。 段数にして40段くらいでしょうか。 勾配もきつくないし、最近体力の衰えが著しい管理人でも全然余裕で上ることができます。 壁には狭間もあり、天守の雰囲気を醸し出しています。  天守の前まできたときに後ろを振り返ると、掛川市街を見渡すことができます。 この周辺はあまり高い建物が多くないので、遠くまで見通せますね。 街は周囲を山で囲まれているようですね。 盆地になっている模様。  風も心地よく、非常に良い気分ですね。 下のほうからお若い男性2人組が登ってきましたが、この2人も閉館になっていることを知らなかったみたい。 仲間ですね^^; そういえばさっき駐車場に車が全然停まってなかったのは施設が全館閉館しているからだったのね^^;



天守の目の前に到着しました〜 門が閉まりこれ以上は入れません>_<


天守の内部も見学できなかったので、いろいろな角度から見た天守をお楽しみください。 

掛川城天守は1604年(慶長9年)の大地震で倒壊し1621年(元和7年) に再建されたが、1854年(安政元年)旧暦11月4日の嘉永東海地震により再び倒壊。 その後、天守は再建されず、天守台などの遺構が残るのみであった。  1994年(平成6年) 市民や地元企業などから10億円の募金を集めて、戦後初となる木造による天守を再建し、掛川のシンボルとなっている。  山内一豊創建時の姿は不明であるが、1621年に再建された姿は、『遠江国掛川城御天守台石垣土手崩所絵図』に描かれている。 それによれば、2重目以上が板壁で2重目には唐破風出窓に華頭窓をもつ層塔型の天守が描かれている。  3重目の壁は黒く縦横に線が描かれているため、戸板で囲まれた内縁高欄で、当初は外縁高欄であったと推測されている。 by wikipedia





まぁ全部は見ることができませんでしたが、天守の外観を見ることができたので良しとしましょう! 来た道を戻るのもつまらないので、先ほど見学した四足門から外の道に出て周囲をグルリとして駐車場に戻ることにしました。  すると、先ほど見逃してしまったのでしょうか。。。「御殿」が見えました。 もちろん御殿も閉館です>_<

御殿は、城主の公邸、藩の役所、公式式典の場などとして使用されました。 書院造と呼ばれる建築様式で、畳を敷きつめた多くの室が連なり、各室は襖によって仕切られています。  当初は、本丸にも御殿がつくられましたが老朽化したり災害にあって、二の丸に移りました。 現存する御殿は、嘉永7年(1854年)大地震で倒壊したため、時の城主太田資功によって、安政2年(1855年)から文久元年(1861年)にかけて再建されたものです。  安政2年から明治2年(1869年)までの14年間は掛川藩で使われましたが、廃城と同時に勤番所と徳川家兵学校に転用され、廃藩置県とともに掛川宿に無償下附され聚学校として使われました。  その後も女学校、掛川町役場、掛川市庁舎、農協、消防署などに転用され続けました。 その後、現存する城郭御殿としては、京都二条城など全国でも数カ所しかない、江戸時代の藩の政治や大名の生活が偲ばれる貴重な建築物として、国の重要文化財に指定されています。 by 掛川市HP



〜 掛  川  駅 〜
やっぱり建物の中に入れないと、見学自体もあっという間に終わっちゃうね^^; 2時間半もかけてご来店したのに、見学した時間はゆっくり回ったにも関わらずたったの40分。 あっという間に見終わっちゃいました。  このまま帰るとなんだか少し寂しい気がしたので、城に行く前に見かけた「掛川駅」を激写してきました。 掛川駅ってのはいつも新幹線の「のぞみ」で通り過ぎるだけだから、駅舎を見たことなんて一度もなかったよね。  掛川駅の駅舎は木造でコテージのような建物でした。 多分こちらは北口の駅舎の模様です。 逆側の南口は近代的な最近の駅舎になっているみたいです。 しかし北口はなかなかお洒落な駅舎ですよね〜 こういう建物の駅舎って見たことないですよ。 

朝から何も食していないので昼飯でも食して行こうかな〜と思ったのですが、掛川駅前には商店街があるんですが、昼時だというのに人通りはまばらでした。 これは新型コロナウィルスの影響なんでしょうか。 それとも元々こんな感じ!?  でもちょっとシャッター通りの様相もあったので、元々こうなのかもしれないですね。。。  結局ラーメン屋などを見つけることができず、このまま東名に乗り、次の目的地「駿府城」に向かうことにしました。


掛川駅北口の駅舎