鳴 門 の 渦 潮

ついに鳴門の渦潮までやって参りました。 鳴門の渦潮は丁度先ほどご紹介した大鳴門橋のすぐ真下なんですね。  なので、岸から観光船で近くまで行って観光します。 管理人は実物を見るまでは、鳴門の渦潮って、 いつでも大きな渦潮が渦巻いているのかと思ったら、いたるところで渦潮が出来たり消えたりの繰り返しなんですね。 

鳴門海峡は、本州と四国の間にある瀬戸内海と太平洋とを結ぶ海峡の一つで、幅が約1.3km。1日に2回、大量の海水が瀬戸内海に流れ込み、 また同様に1日に2回瀬戸内海から流れ出す。 瀬戸内海と太平洋の水位差は最高で1.5mにも及ぶ。海峡の幅が狭いことに加え、 海底の複雑な地形も影響し、潮流は13〜15km/hの速度で流れる。大潮の時には20km/hに達することもある。  この潮流の速度は日本で一番速く、「世界三大潮流」にも数えられることもある。 この早い潮流と、海峡両岸に近い穏やかな流れの境目において、 渦が発生する。 大潮の際には渦の直径は最大で20mにも及ぶ。




渦潮の観光船の乗場に到着しました。 自動車で行くと、道路標識にいくつか観光船の案内が出てくるんですよね。  そんなに種類が沢山あるなんて思いませんでしたので、とりあえず思いのままにハンドルを切って進みました。  そうすると今回お世話になった「うずしお汽船」に到着〜。  切符売り場の中にはちょっとした土産屋もあり、乗船時間まで時間をつぶせます。  出船時刻は朝8:00〜16:30まで30分おきに出ています。

前述の通り渦潮は潮の干満で発生するものですので、干潮や満潮の前後1時間位が一番の見ごろなんだそうです。  今日は干潮が15:30で、乗船が16:30でしたので、丁度いい感じでした。



今回は早くもバードウォッチングができました。 釣りをしているとカモメをよく見ますが、今回の鳥もカモメか・・・と思ったら どうも違うようです。 カモメにしては足が長いし、首も長いですね。 バードウォッチングは好きなのですが、あまり鳥の種類に 詳しくないんですよねぇ。。。 ということでこれは「サギ」ということにしておきたいと思います。


こちらが「うずしお汽船」の観光船です。 周遊時間は約20分です。 料金は大人1,500円、子供750円です。  港から大鳴門橋までは約3分で到着します。 デッキと船室から観光できるようですが、船室からだとあまりよく見えないような 気がしたので、ずっと後甲板のデッキで海を見ていました。 船室は外から見ただけですが、恐らく2〜30人は入れるのでは ないでしょうか。 デッキのほうも20人位はゆうに入れると思います。 スピードは結構速くて、多分4〜50km/hは出て いたのではないでしょうか。 さすがに釣りで使う手漕ぎボートや曳船とはえらい違いです。

今日は平日だからなのか、最終便なのに客は我々4人だけ。貸切状態です。 デッキにはスタッフも乗り込み、 渦潮の近辺まで来ると、色々な情報を説明してくれます。 でもエンジンの音がうるさくて、よく聞こえませんでしたm(_ _)m


こちらがチケットです。 絵を良く見てみると分かりますが、合成写真です。 大体こんなに舟が飲み込まれるような 渦潮ができたら、それはもう観光船が轟沈してしまいます。 こういう写真が世に出回るから、いつもデカイ渦潮が 橋の下で渦巻いていると、思い込んでしまうんですよね。 まぁでもよく考えてみると、このチケットに、 小さい渦潮が写っていたら、なんだかガッカリしてモチベーションダウンしちゃいますよね。 でも合成写真にしても もう少し上手に作ってほしいと思います。

後でHPで調べてみると、観光船は3社あるそうです。「鳴門観光汽船」「うずしおクルーズ」と今回の「うずしお汽船」の3社です。  それぞれ舟の大きさや所要時間、予約要否など条件があるようですので、事前に調べていくのが良いと思います。  ちなみに今回の「うずしお汽船」の舟は海面まで非常に近いので、非常に間近で渦潮を見ることができるというメリットがあると思います。


大鳴門橋の下に到着しました。 ここらへん一体だけが非常に激しく潮が流れています。  潮が流れるというよりも、潮と潮がぶつかり合い、ちょうど洗濯機の中のようです。  ところどころで火山の溶岩のように、下から水が噴出しているようなところもあり、 強力なエンジンを持つ観光船もすぐに流されてしまうほどです。

しかしこの大鳴門橋と海の図柄がとても綺麗ですよね。 横浜のベイブリッジや、 東京のレインボーブリッジなどを見慣れているはずなのですが、大鳴門橋は 上手く言葉にできないのですが、雄大な印象を受けました。


あちこちで渦巻きができているのですが、なかなか写真に収めるのは難しいんですよ。 今回も20〜30枚 渦潮だけを撮りましたが、渦巻きとすぐに分かる写真はこの写真と↓の写真を含め5〜6枚しか取れませんでした。  この写真に写っている渦潮は、直径10m位はあったんではないでしょうか。 一つの渦潮は5秒〜10秒位で すぐに崩れてしまうので、シャッタータイミングが本当に難しいです。

すぐに話が釣りにいってしまって恐縮なのですが、こんなに激しい潮の中に手漕ぎボートで入ったら、 間違いなく、渦に巻かれて、船が高速回転して、呪怨(ローゲーの意)になってしまいますよね。


こちらの写真は船の本当に真下で渦巻いていたやつを激写したものです。 今度は近すぎて渦巻きが少し分かりづらく なっています。 でも実物は結構渦巻いていました。

この間、船はどうしているかというと、じっと停泊している訳ではありません。 あちこちに急加速、急ハンドルを繰り返しています。  潮の流れだけでなく、船の波で渦潮を起こしていたという感もなきにしもあらず・・・


ご覧ください。 丁度写真の中央の部分を境に、手前は波が立って、奥は波がない状態になっているのが分かると思います。  スタッフの方の説明によると、丁度中央のラインが瀬戸内海と太平洋の境目なんだそうです。 お互いの潮がここで流れ込んだり、 ぶつかったりしているんだそうです。 


渦潮ツアーも終了のときがやって参りました。 大鳴門橋を後にします。 もう夕暮れが近かったので、夕日が大鳴門橋を いい具合に照らしてくれます。 本当に綺麗な橋ですね。