烏頭山(オドゥサン)統一展望台


烏頭山(オドゥサン)統一展望台は国境をはさんで北朝鮮を臨むことのできる展望台です。  管理人の中では今回の旅行のメインイベントです。  国境線という意味では、本当は板門店に行きたいと思っていたのですが、板門店は国境の最前線。  事前予約も必要ですし、服装などにも制約があるそうです。  ガイドの「金」さんも一度行ったことがあると言ってましたが、目の前に銃を携帯した北朝鮮の兵隊がおり、 ここを訪問するのはまさしく命がけだそうです。。。  さすがに命をかけてまで行くところじゃないなと思い直し、こちらの展望台でよかったと胸をなでおろしました。  今までテレビでは北朝鮮の映像が流れることがありましたが、やはり肉眼で見るのとでは、重みといいましょうか、 ピリピリ感といいましょうか、全然緊張感が異なりますね。 今回本当に貴重な体験をすることができました。




朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)


「烏頭山統一展望台」

こちらの展望台は、漢江(ハンガン)と臨津江(イムジン河)の合流点を望む標高118mの古代の城跡に建てられており、 北朝鮮による宣伝村などを望遠鏡などで一望することができます。

展望台の3〜4階はガラス張りの展望室で、外国人向けに日本語・英語・中国語で説明ビデオが流されています。  2階は統一政策の変遷の展示室になっており、主に韓国人向けに北朝鮮の資料映像を上映する映像室があります。  1階には北朝鮮の生活や南北共同事業の製品が展示されています。

前庭には「統一祈願の太鼓」、遥拝壇(北朝鮮区域に墓のある先祖の祭りを行う施設)、 独立時の民族運動家・゙晩植(チョ・マンシク)の銅像があります。
「イムジン川」

目の前を流れるのが「臨津江(イムジン川)」です。 バスで移動中は臨津江と平行に敷かれた道路を走りましたが、 川には、等間隔に韓国軍による監視所が設けられていました。 まだ韓国と北朝鮮は休戦中とはいえ、戦争状況に あるのだなと肌で感じる瞬間でした。
「対岸の北朝鮮Part1」

北朝鮮の様子が一望できました。 北朝鮮の韓国に対する宣伝村というのがありましたが、ほとんどが朽ち果てて いるように見えます。 一応ここにも住民はいるそうですが、軍関係者とその家族なんだそうです。 展望台の屋上には 500ウォンで使用できる望遠鏡があったので、覗いてみましたが、貧しさが伝わってきます。  ちょうど畑の方角に望遠鏡を向けると、畑の中を人が歩いているのが見えましたが、その他に人の姿を見ることは できませんでした。 金日成や金正日の誕生日などには村の人が集まりお祝い(?)などをするところを 見ることができるそうです。
「対岸の北朝鮮Part2」

村の後ろには小さな山が連なっていますが、山はハゲ山になっており、木は1本も生えていません。  展望台での説明によりますと、燃料不足により木を薪にして燃やしつくしたためと言っていました。  また脱北を防ぐために身を隠せるものを取り除いているという説もあるそうです。  何にしても北朝鮮の貧しさがありありと分かります。 一方では破竹の勢いの韓国。  両者の差を一度に見ることができる貴重な体験でした。



高麗青磁です。 とても綺麗な焼き物です。


北朝鮮軍の軍帽です。


北朝鮮の靴達


北朝鮮の生活用品達


北朝鮮の貨幣


北朝鮮の服