和 銅 遺 跡

豚みそ丼を食して大満足の一行が次に向かったのが「和銅遺跡」です。 本来の予定ですと、三峯神社に行った後に「野さか」その次に蒸気機関車を見て、和銅遺跡や秩父神社を見に行く順番だったのですが、三峯神社に行けなくなってしまったので、時刻が決まっているSLの前に和銅遺跡や秩父神社に行くことにしました。  秩父神社は蒸気機関車を見学する秩父駅のすぐそばなので、まずは和銅遺跡に向かうことにしました。 ちなみにこちらのスポッツはるるぶにも出てなかった穴場スポッツなんだそうですよ。 和銅遺跡って言ったら「和同開珎」などが有名ですよね。  個人的に古銭を集める習性があるので、和銅遺跡には興味津々です。

「野さか」さんから和銅遺跡までは車で15分位だったでしょうか。 ひたすら国道299号線を長瀞方面に向かって走りますと、道に「和銅遺跡」の看板が出てきます。 さ〜それでは行ってみますか! と和銅遺跡への道を曲がったところで、ご年配の駐車場の整理係をしている方がやってきました。  何でも、和銅遺跡に行くには、細い道路の坂道を登っていく必要があるそうなんですが、途中が台風19号の影響で崩れているらしい・・・ またですか〜!? しょうがないので、すぐそばにあった聖神社の駐車場に停めて遺跡を見に行くことにしました。  でも後で分かったのですが、坂を登っても車を停められるようなところは見当たらず、結局神社に停めて歩いていくしかなかった模様です。


〜和銅採掘露天掘跡〜

聖神社の駐車場から和銅採掘露天掘跡がある場所までは、まずは細い坂道を上っていき、途中から人しか通れない林道を歩いていくようになっていました。 先日、草津温泉に旅行に行ったときに、森の中で熊に襲われたので、結構ビクビクしながら歩いていましたよ。  途中草むらからガサガサって音が聞こえると、もうビクッ〜!!ってなってましたもんね^^;

駐車場から和銅採掘露天掘跡までは徒歩で10分少々かかったでしょうか。 多分距離として400〜500m位なんだと思いますが、なにせ坂道が多いので早く歩けません。 でも途中の林道は木々の緑が綺麗で、しかも道のわきには小川も流れており、マイナスイオンが心地よかったです。


駐車場から坂道を上っていきます


案内に従って脇道にそれていきます


脇道にそれたら、舗装もされていない林道に

小川が綺麗だな〜、気持ち良い〜

更に奥のほうに進んでいくと、デデ〜ンと大きな和同開珎が現れました!! このモニュメントのすぐ横には和銅採掘露天掘跡も見ることができました。 和同開珎のモニュメントの前で集合写真をパチリ^^

西暦708年、今から1300年前、ここ武蔵国秩父郡から和銅(自然銅)が発見され都に献上されました。 これを喜んだ元明天皇が年号を「慶雲」から「和銅」と改め、罪人の罪を軽くしたり、高齢者・善行者の表彰、困窮者の救済、官位の昇進を行い、その上に武蔵国の税の免除がされたと「続日本記」に書かれています。  その中に和銅発見に関係したと言われる日下部宿禰老、津島朝臣堅石、金上元の名前も見られます。 都から遠く離れた秩父が、歴史の表舞台にあらわれ、一躍脚光を浴びました。  催鋳銭司の長官に多治比真人三宅麻呂が任命され、やがて日本最初の通貨とされる「和同開珎」が発行されます。 国家の体制が整い、都城建設を進め、通貨時代の幕開けを告げることになった献上和銅の初めての産出場所が「和銅露天掘り跡」なのです。  地質学上「出牛−黒谷断層」と言われる断層面の一部が露出した状態で、和銅山頂から、麓を流れる銅洗掘まで幅3mの窪みとなって残されています。 


ドデカい和同開珎の前で記念撮影です〜


ここが和銅露天掘り跡です

ちょっとどの部分が掘り跡なのか分かりずらい


〜聖  神  社〜

さ〜和銅露天掘り跡も見学しましたし、元の場所に戻って聖神社でお参りしていきますか! 聖神社は車を停めた駐車場のすぐ上にありました。 

こちらの聖神社は和銅元年に創建され、和銅献上に関係が深いと伝えられています。 大小二個の和銅石(自然石)・和同開珎・和銅正の雌雄一対のムカデがご神宝として納められています。  こちらの神社は「銭神様」とも呼ばれ、「お金儲けの縁起の神様」として注目されているんだそうです。 

ムカデは百足と書かれますが、朝廷から聖明神社の鎮座祭に、本来なら文武百官を遣わすべきところ、百足を百官に代えての参列という趣旨がこめられていると伝えられています。  又、銅の採掘穴を百足穴と呼ぶことに由来するとも、百足が繁殖するように鉱業も長く栄えることを祈ったとも思われています。  戦国時代の武将も例えば武田信玄などもムカデの旗印を揚げていたり、毘沙門天の使いとしても崇められています。 昔からムカデの信仰というのはあったのですね〜。


こちらの鳥居をくぐって神社に進んでいきます


ここにも和同開珎のモニュメントがありますね〜


ここの狛犬はシュッとしててかっこいいですね


和銅出雲神社(旧本殿)です