安 芸 の 宮 島

呉でラーメンを食して膨満感になった我々が次に向かったのが厳島です。 ちょっと薄々感じてたのですが、今回の車のナビ、高速道路をなるべく使わないような モード(そんなモードある!?)だったんじゃないかと思って・・・ 実は呉に行くときも、山陽自動車道から呉方面のバイパスが伸びているにも関わらず、 高速道路のICからオール一般道で案内するし、呉から宮島に行くときも、最初高速道路を使わずに中途半端なところで高速を使う案内だったし・・・  全然ここの土地のこと知らないから案内に従うしかないのですが、なんだか時間もったいなかったような・・・ 途中あまりにも中途パンパなナビゲートだったので 全部一般道で行くか!! っちゅうことで国道2号線をひた走りましたが、宮島が近づくにつれて2号線も渋滞に・・・ しかも宮島の手前では駐車場待ちの渋滞に・・・  最初はおとなしく待っていたのですが、もう我慢の限界! 待ち行列から抜け出し、少し離れたところに駐車場に停めました。 いやいやさすが世界遺産に指定されている だけのことはありますな。



〜 渡 し 舟 〜

宮島に行くには、フェリーを使って渡ります。 タイトルに「渡し舟」と書いたので、ポンポン線や倉敷の川流しの舟を想像した方も いるかもしれませんが、今日乗ったのはそれはもう立派なカーフェリーです! この本州から宮島に渡るカーフェリーは2つの会社が 別々の船を出しています。 乗り場も少しだけ離れています。 2つの会社とは「JR西日本宮島フェリー」と「宮島松大汽船」です。  両社のカーフェリーとも大きさはほぼ同じです。 最初桟橋に到着したときはまさか2つの会社があるとは思っていなかったので、 最初に見つけた「JR西日本宮島フェリー」を利用しました。 船には多分5台位の自動車も搭載可能と思われます。  宮島までの所要時間は約10分程。 10〜15分間隔で運転しているので、待ち時間を気にする必要もありません。 

本州側の桟橋の様子


海から見た桟橋の様子


乗り込みます!!


宮島松大汽船


JR西日本宮島フェリー

フェリーからの鳥居の風景


〜 厳 島 神 社 〜
桟橋から厳島神社への道

船着場から厳島神社までは徒歩で約10分位です。 ちなみに現在の時刻は15:30で日も大分傾きかけているのですが、ものすごい観光客の数です。  戻る人やこれから行く人などが入り乱れて、おそらくこの時間が一番のピークなのではないかと思います。

厳島神社までは砂地の道を歩きますが、松の感じや途中フラフラしている鹿がいる光景はなかなかに趣があります。 この道は厳島神社まで大きくカーブをしているため、 歩いている位置によっては、鳥居の見え方も変わります。 また海側の道沿いにはお土産やさんはチラホラといった感じですが、裏通りには土産屋さん街がものすごいです! 
「小鹿のバンビ」

厳島神社に向かう道の至る所に、鹿がフラフラしながら観光客の食べ物を虎視眈々と狙っています。 大昔管理人が小学生の頃に宮島を訪れたときは、鹿センベイってのが自動販売機で 売っていまして(今もあるのかな!?)、それを鹿にあげるようになっていたのですが、鹿のほうが自動販売機で買った人はエサをくれる人、という認識ができてしまっているため、 自動販売機に近寄っただけで鹿が群がり、鹿センベイを買おうものなら、完全にオヤジ狩状態に陥ります。

そういえば、今日も島に追い回されている年配の婦人がたがいました。 中には電話ボックスの中に逃げ込む人もいたほどです。 そういえば管理人も奈良公園に行ったときは、 鹿たちによるオヤジ狩にあったなぁ・・・


「厳島神社を正面から」

ついに厳島神社に到着しました!! 今日はちょうど潮が干潮だったので、厳島神社の前の海は完全にひいてて、鳥居の根元まで見えるどころか、鳥居の目の前まで 歩いていけるほどでした。 今日は時間の兼ね合いもあって、厳島神社の中までは入りませんでしたが、この周辺一帯を練り歩きました。
「厳島神社を別角度から」

厳島は、瀬戸内海西部、広島湾の北西部に位置する島で、通称は宮島、また安芸の宮島ともいいます。 所在地は広島県廿日市市宮島町です。  松島・天橋立とならび、日本三景のひとつとして知られる景勝地です。 古代から島そのものが自然崇拝の対象だったとされ、平安時代末期以降は厳島神社の影響力の強さや 海上交通の拠点としての重要性からたびたび歴史の表舞台に登場しています。 江戸時代中期からは、日本屈指の観光地として栄えてきました。 現在では人口1,800人余りの 島に国内外から、年間300万人を超える参拝客及び観光客が訪れており、原爆ドームとならんで広島県の代名詞的存在の一つとなっています。
「鳥居を正面から」

景勝地としての厳島の中心は、厳島神社です。 海上に浮かぶ朱の大鳥居と社殿で知られる厳島神社は、平安時代末期に平清盛が厚く庇護したことで大きく発展しました。  現在、本殿・幣殿・拝殿・廻廊(いずれも国宝)などのほか、主要な建造物はすべて国宝または国の重要文化財に指定されています。 皇族・貴族や武将、商人たちが奉納した 美術工芸品・武具類にも貴重なものが多く、中でも清盛が奉納した「平家納経」は、平家の栄華を天下に示すものとして豪華絢爛たる装飾が施されており、 日本美術史上特筆すべき作品の一つとされています。 厳島神社および弥山(みせん)原始林は、1996年にユネスコの世界遺産に登録されています。
「鳥居を別角度から」

そういえば来年のNHK大河ドラマは平清盛だそうですね。 大河ドラマが放映された年の、その土地のフィーバーぶりはすごいもんですよね。 確か以前、新潟に釣り旅行に行ったときは ちょうど「愛」の兜で有名な「直江兼続」の大河ドラマをやっていたので、新潟一帯はどこを見ても「直江兼続」一色でしたよ。

今回も平清盛の放送が始まったら、それはすごい来場者数になりそうですよね〜。 だって放映前の普通のときでさえ、こんなに観光客多いんですから。
「鳥居の根元はこんなんです。」

宮島の鳥居はいつも遠くから見ることしかないので、支柱となっている木はまっすぐに削りだしているのかと思ったら、どこかの木(神木!?)の皮をはいで、そのまま赤く着色しているような 感じでしたよ。 普段海水に使っている部分には、フジツボのような貝が付着していました。 今回のように干潮で鳥居の目の前まで来れるってのは珍しいことなんでしょうかね。
「豊国神社」

国重要文化財で、通称「千畳閣」と呼ばれています。 木造の大経堂です。 豊臣秀吉が戦没者のために、千部経の転読供養をするため天正15年(1587年)に安国寺恵瓊に建立を命じましたが、 秀吉の死により未完成のまま現在にいたっています。 明治時代に秀吉公と加藤清正公が祀られ、豊国神社となっています。

入母屋造りの大伽藍で857畳の畳を敷くことができ、軒瓦には金箔が押してあることから完成していれば、さぞや豪華な桃山文化を取り入れた大経堂になっていたと思われます。  また堂内には、大鳥居が明治8年に建替えられた時に使った尺定規があります。 本尊の釈迦如来・阿難尊者・迦葉尊者は、明治維新の神仏分離令のときに大願寺に移されています。
「五重塔」

応永14年(1407年)に建立されました。 こちらも国重要文化財にしてされています。  桧皮葺で和様・唐様を融合した見事な建造です。 内部は彩色がしてあり豪華絢爛。 内陣の天井には龍が、外陣の天井には葡萄唐草の模様が描かれています。  その他壁板には、迦陵頻伽や鳳凰が極彩色で描かれています。 特徴の一つに2層目で止まっている心柱があり、風に対して強い構造となっています。  本尊の釈迦如来・普賢菩薩・文殊菩薩は、明治の神仏分離で大願寺へ移されました。  ちなみに迦陵頻伽とは極楽にいて、美しい声で鳴くという想像上の鳥のことだそうです。
「お土産屋さん街」

行きに歩いた海沿いの道から1本奥に入った路地はお土産屋さん街になっています。 あちこちでもみじ饅頭を実演販売したり、 焼き牡蠣や、しゃもじを売ったりしていました。 とても活気ある通りでした。 焼き牡蠣はちょっと試してみたかったのですが、 もう腹いっぱいだし、なにより買うために長蛇の列が出きているんですよ。 こんなのに並んだら夜の宴会に間に合わなくなってしまいます。

〜施 設 情 報〜

「安芸の宮島」