倉敷 美観地区

岡山城、後楽園見学の後にB級グルメの「かきおこ(牡蠣の入ったお好み焼き)」を食そうと思ったのですが、お目当ての店が準備中になっていましたm(_ _)m  どーもここらへんは食事処もたいした店がないようなので、倉敷に移動してから何かを食することにしました。

次に訪れたのは、倉敷市の中でも昔ながらの景観が残る「美観地区」と呼ばれているエリアです。 その中にある倉敷川。  今回はこの倉敷川を舟で下ります。 周りには様々な建物が立ち並び、その風情を味わうことができます。 舟から見る白壁の街並みは歩いて見るそれとは明らかに異なります。  この倉敷川は、かつては物資を積んだ川舟の往来で賑わった川なんだそうです。

そもそもこの倉敷は、江戸時代に天領として栄えた商人の町でもあったんだそうです。 その中でも倉敷美観地区・本町・東町の町並みは、古き情緒を今も色濃く受け継いでいます。  白壁の屋敷、町の建築様式に息づく江戸の風情、倉敷川沿いの柳並木など見所は満載です。 今回の旅行は城や庭園、街並みなど風情漂う観光名所が多いです。


こちらが倉敷川です。 川幅は約15m位でしょうか。 これはなかなかにいい雰囲気ですね。 営業時間は9:30〜16:00で、 30分おきに出船しています。 12月から翌年の2月までは土日祝日のみの運行みたいです。 数日遅かったら、あえなく計画変更になるところでした。 

料金は大人300円、子供150円となかなかリーズナブル。 1艘の乗車人数は5人までとなっています。 管理人を2人分として計算すると今回はちょど5人分になるので、 ちょうどピッタリです。
今日は昼食らしい昼食を食べてなかったので、一同結構腹減ってます。 岡山から倉敷は一般道での移動となりますので、恒例のサービスエリアグルメを食していなかったんですよ。  途中道の駅みたいなものがあるかな〜と期待していたのですが、約40分間それらしきものも見つけられず・・・ ということで、美観地区のお土産屋さんがやっている、揚げかまぼこを 頂きました。 かまぼこの種類は結構ありまして、明太子チーズ、エビ入りかまぼこ、タコネギかまぼこ等々全部で7〜8種類位あったと思います。

かまぼこを注文すると、すぐ脇にある調理場で揚げ直してくれます。 これが結構まいう〜なんですよね〜。 ちなみにあまりに腹が減ってったので、少し経ってからまた食ってしまいました。  ちなみに、この時点では気付かなかったのですが、岡山とか広島とかって、このタイプのかまぼこって有名というか一般的なんですかね。 旅の途中で寄ったサービスエリアでも同じものを 売っていました。 これまた食したいな〜。 できればビールと一緒に・・・ 
こちらが旧役所の建物です。 ここの街並みは、現在放映中のNHKの朝の連続テレビ小説「カーネーション」で使っているそうですよ。 管理人は見たことがないのでよく分かりませんが、 舟のチケットを購入したこちらの旧役所の建物は郵便局として使用していたそうです。 他にも倉庫だった建物もロケで撮影していたそうです。

現在ここの建物は案内所として使われています。 川流しのチケットもこちらの建物で購入します。 中は昔の雰囲気が残っており、非常に情緒ある感じ。 岡山城もちょっとこういところ見習って欲しいですよね。
こちらが今日のボート・・・ もとい舟はこちらです。 ついつい舟に乗ることを考えると、手漕ぎボートを思い出してしまいます。 今日は自分で漕がなくてもいいので、 非常に楽チンですね。 舟には何パタンか種類があるみたいで、縦に長細くて人間が縦1列に並んで乗船するタイプと、普通のボートのような形状をしているタイプの2種類みたいです。  今日はボート型の舟に乗りました。 いづれの舟も木造で舟自体にも趣があります。 船頭さんも昔ながらの衣装なんでしょうか。 いい味出しています。

舟に乗っている時間は15分。 舟で移動できる距離は200m位でしょか。 船頭さんが長い棒で操舵します。 舟を流している最中に船頭さんが、美観地区、この街並みなどの 説明をしてくれます。 船頭さんの説明は非常に分かりやすく、歴史の背景などが分かると、街を歩いても見応えがでてきます。
さて出船です〜。 船頭さんが舟の後方で長い棒を操りながら舟を操舵します。 舟に乗る前に、一通りこの街並みを歩いたのですが、やっぱり歩いて見る街並みと、舟から見る街並みは違って見えますね。  最初は舟流しをしている人達を写真に撮っていましたが、今度はこちらが撮られる側になってしまいました。 外国人客もおり、バシャバシャ写真撮られてしまいました。
この建物は、この美観地区のシンボルともいうべき建物だそうです。 昔の米蔵だと言っていましたね。 今は倉敷考古館として営業しています。

最初、この街並みを見たときは、かなり新しい建物に見えたのですが、船頭さんのお話によると、すべて江戸時代からのものや、明治・大正時代からのものなんだそうです。  ここまで良い状態を保つのは並大抵の努力では難しいかもしれません。 この建物の丸瓦は、現在はどこも作っていないらしく、破損したものを交換することもできないそうです。  またこの地区は、文化財かなにかに指定されているそうなので、県や市に届け出をせずに、勝手に建物を修理することはできないんだそうですよ。
こちらの建物も昔の米蔵で、役人が取り立てた米を貯蔵する建物だって言ってたような気がします。

この白い壁と、独特の格子模様はどのように作っているかというと、黒っぽく見える部分が屋根と同じ素材の瓦なんだそうですよ。  そして白い部分が漆喰なんだそうです。 この壁は厚さは40cmもあるそうです。

あと面白いのは、どの建物も奥行があるんですよね。 表から見える部分だけで想像すると、そんなに広くないように見えますが、かなり広いですよ。 
実は倉敷川を挟んで左右で建物の感じが違うんです。 片側は、役所などの公的施設の建物で、1棟1棟が独立しているのですが、対岸の建物は 役人達の家だったんだそうですね。 写真のほうは役人の家のほうの写真なんですが、建物は棟と棟が繋がっていて、長屋のようになっています。  なぜかと船頭さんに聞いてみると、京都のそれに合わせているんだそうです。 この川を挟んで左右の対比も見どころの一つだと思います。
倉敷川から1本路地に入ったところにこのような建物があります。 この建物は現在はアイビー学館って書いてありましたが、美術館やホテルとして使用しているそうです。  建物には植物の蔦が張り巡らされていますが、秋になるとこの蔦も紅葉するそうです。 今は冬なので、もう紅葉は終わってしまっていますかね。

この場所は江戸時代には代官所があり、明治22年には倉敷紡績の工場として創業されたそうです。 そして昭和48年に観光施設として再生され現在に至っています。  現在も管理は倉敷紡績の関連会社が経営しているんだそうです。