蓬  莱  橋

午前中から見学して参りました三保の松原や清水港、日本平は静岡駅からそんなに離れていない場所にありましたが、本日最後に参ります「蓬莱橋」は静岡駅からは大分離れた大井川流域にあります。  ここの橋は管理人は存在を知らなかったのですが、ギネスにも登録されている有名な橋なんだそうですよ。 どのようなことで有名なのかと言いますと、全て木造で建造されている橋の中で、一番橋の長さが長いんですって。  こちらの大井川は河口から約10km位のところで、まだ下流なんですよね。 なので川幅も相当に広いです。 そんな川に木造の橋を架けて、かつ全部木造りということで、時代劇などでも撮影で使用されているんですって。  確かに撮影する角度にもよりますが、マンションとかスーパーとか全く映り込まないもんね。 時代劇にはピタ〜リですよ。 こういうところに江戸時代の恰好などに変装できるサービスがあったら良いのにね。


バスの駐車場から橋のスタート地点までは、徒歩で3〜4分のところ。 なにか橋以外には何もない感じね。 ちょっとした売店と、なぜか勝海舟の銅像があっただけで、もう主役は橋!って感じです。  ちなみになぜ勝海舟の銅像があるかと想像しますと、幕府が大政奉還で政権を返上し、更に鳥羽伏見の戦いで敗れたあと、徳川家は静岡県に移されたんですよね。  でも当時の静岡県では旧幕臣をすべて養えるほどの禄高はなく、でも家臣を解雇することなく、静岡で養うために、お茶で産業を立ち上げたり、色々な功績を挙げた人が勝海舟だったんですよね。  勝海舟は江戸城無血開城が有名ですが、それ以外でも大活躍した方だったんですよね〜。   


奥の銅像が勝海舟さんです


こちらが蓬莱橋の全貌です。全貌と言っても長すぎて終点まで見えないね


橋の幅は2.4mだそうですよ。 ホントに木造りで箸の中で現代的なものと言えば、安全性確保のために橋に埋め込まれた照明灯位でしょう。  手すりの高さのすごく低い(多分40cm位しかない!?)し、ちょっとふらついたら橋から落ちてしまいそうな感じですよ。  何時から何時まで通行できるのかは分かりませんが、確かに周囲が暗くなったら、間違えて落ちる人もいるかもしれないので、照明は必須ですよね。  


ここからスタートしますよ〜


全て木造りということで、橋を歩くと、木がこすれるキュッキュッという音がなるのが印象的です。 二条城で有名な「鴬張りの廊下」みたいな感じね。 古い木造の寺社などもキュッキュッって鳴る廊下がありますが、あんな感じですよ。  屋内で鴬張りの廊下のような音が出るところって二条城以外にも寺社などでも多いですが、屋外のしかも橋でこの音が鳴るってなかなか珍しいと思いますよ。

コンクリートの橋ではないので、所々で木が朽ちて崩れかかっている部分もありました。 板で補修してあったり、腐っている部分にスプレーで目印を付けたりしておりました。 試しにスプレーで目印を付けたところを軽く踏んでみましたが、踏んだところが沈みましたよ。  こりゃこのままにしたら、下に落ちるね。 この橋はどこが管理しているの分かりませんが、木の橋だから補修が結構大変なような気がしますね。 板で補修してあったり、スプレーで印が付いていた箇所は、10や20じゃきかなかったもんね。  でも観光資源としても貴重だと思いますので、是非末永く維持して頂きたい橋ですね。  


土師はホントに全部木造りです


1歩1歩、キュッキュッと箸が鳴ります


橋から真下を見ると割と怖いね


橋と川を一緒に撮影しました


大井川の下流はかなり川幅が広くて、橋の長さは897.4mあるって言っていたので、川幅もほぼそれと同じくらいなんだと思います。 しかし木造の橋で897.4mって相当長いよね。 ほぼ1kmだもんね。  管理人が写真を撮りながらゆるゆる歩いたら、片道20分位はかかりました。 

橋からの景色は絶景でしたよ。 何か大井川の上空からドローンで見ているような感じね。 川幅は広いですが、水が流れているのはほんの一部。 今はそんなに水が多くないのかもね。  でも所々に豪雨の爪痕と言いましょうか、流木がいくつも流れ着いていました。 水の流れが緩やかな水辺には野鳥も羽を休めていました。  残念ながら写真は撮ることができませんでしたが、つがいの鳥がグルーミング(?)しているのはなかなか微笑ましい光景でありました。  


大井川の下流はこんな風景です


上流を見ると水害の時の流木が落ちてるね


まだまだ先は長いぞ〜


補修したばかりの部分とのつなぎ目は色が違うね


今日は朝から歩くことが多かったので、そろそろ足が終わりかけています。 大分足取りも重くなってきたところに、目の前に「ここがど真ん中」という文字が現われました。 こりゃちょっと面白いね^^  確かにこの場所からスタート地点とゴールの地点を見比べてみると、丁度真ん中のような気がしますよ。 ちょっと気分がめげ始めていたころなので、面白文章が見れて元気が出ました。  いや〜しかし真ん中から両端を見ますと、ホントに橋が長いのを実感しますよ。  


「ど真ん中」の表記がなかなか粋ですね


スタート地点から歩くこと約20分。 写真を撮りながらゆるゆる歩いていたのでもう少しかかったかな!? ようやく終点にたどり着きました。 達成感ももちろんありましたが、帰りにまたここを戻るのかぁ。。。というほうが大きかったかもね^^; 

しかし、他のツアーの皆さんもご高齢の方が多かったですが、結構歩くスピードが速いんですよね。 今回の添乗員さんも、おそらく60歳半ば位のお歳に見えましたが、現在も富士山の登山ツアーなども担当されているとのことで、相当に健脚の方でありました。  身体もプロレスラーとかアメフトの選手みたいな感じでしたもんね。 おそらくお嫁さんのご両親は今回の参加者の中では最年長だったと思うのですが、添乗員さんが後ろからサポートくださったので、安心して観光することができました。  今回の添乗員さんもとても良い方でありました。  


ゴールしました〜 結構長かった〜^^;


ゴールから少しだけ階段を上ったところに、なんだかよく分からないですが、鐘が2つありました。 橋を渡っている最中に何度も鐘の音が聞こえていましたが、皆さんこの鐘を鳴らしていたんですね。 2種類の鐘のうち、最初にあったのが「愛和の鐘」、 こちらはお嫁さんと2人で鳴らしておきました^^ そして少し奥の方にもう一つの鐘があります。 こちらが「長寿の鐘」。 とりあえず、顔出しがあるとついつい顔を出して写真を撮ってしまうのと同じで、鐘があると意味が分からなくてもついつい鳴らしちゃうね^^;  今回の鐘は「愛和」と「長寿」、両方ともに縁起が良いです^^  


こちらの鐘が「愛和の鐘」です。


こちらが「長寿の鐘」です。両方鳴らしておきました


「蓬莱吉祥天女」様が祀ってありました


こっちも小さな祠があって石が積んでありました


鐘を鳴らし終わったら、すぐそばにある展望台に参ります。 ここからは先ほど渡ってきた蓬莱橋を上から見下ろす感じで一望できます。 ここから見ると蓬莱橋がいかに長いかがよく分かりますね。  しかもここの展望台の面白いのが、橋の方面に木造りのフォトフレームのようなものがあることでしょう。 我々の前に写真を撮っていた老夫婦は、ここで2人で記念撮影をしていました。  我々も撮ろうと思ったのですが、ご両親はこの展望台まで上るのをギブアップして下で待っているので、ツーショット写真は撮らずに、速攻で戻ることにしました。  


展望台の木造りフォトフレームです。お洒落ですね


展望台から蓬莱橋を見下ろす感じ。橋の長さが分かりますね


さ〜、ここから帰りの道のりが始まりますよ〜。 後ろから添乗員さんが追っかけてきてくれていますが、もう時間的に大丈夫と判断されたのか、「先で待ってますよ〜」と我々を追い抜いていきました。 すると〜〜っ!!  先ほどまで足を引きずりながら歩いていたお義父さんにブーストがかかり、添乗員さんと同じスピードで歩き出したではないですか! 管理人は追いつけず、ゆるゆる歩いていきましたが、お義父さんは最後まで添乗員さんとテールトツゥーノーズで歩ききっていました。  実はお義父さんも健脚!? 行きと全然違うんだけど^^;  


展望台から蓬莱橋を見下ろす感じ。橋の長さが分かりますね


先ほどまで、橋の上部しか気になっていませんでしたが、橋を渡りきると、下の部分がどうなっているのか非常に気になってきますよ。 ということでまだお義母さんとお嫁さんは橋を渡っている最中なので、その間に橋の下の部分を激写しに参りました。  前に国分寺連合で、山口県にある錦帯橋を渡った時に錦帯橋の下の部分を見たときは、非常に複雑な造形をしていたのを覚えていますが、こちらの橋はとてもシンプルな造りですね。 錦帯橋は弧を描くような橋脚なので、構造上複雑になっているんですよね。  でもこちらの橋はずっと直線でかつ平坦な橋なので、とてもシンプルにできています。 下から見る橋もとても良いですね〜。  


橋の下の造りもすごくいい感じです。


ブーストで燃料を使い切ったお義父さんが、ミカンジュースで栄養補給^^
そういえば静岡はみかんも有名だもんね。これ美味そうでした。