戸  隠  神  社

横川SAを出発してほどなく上信越自動車道を降りました。 あとは一般道を使用して戸隠神社に向かいます。 途中、長野市の街中を通ってしばらくすると、段々と山深くなっていきますよ〜。 遠くの方には雪化粧の日本アルプスが見えてきました。  いや〜日本アルプスって久々に見ましたが、非常に綺麗ですね〜。 長野市内を抜けて山道に入ると、七曲りという名称がつくほどのグネグネ道が続きます。 山を登っていけばいくほどに日本アルプスが近づいてきて、すばらしい景色が間近で見られるようになります。  これは一見の価値ありですね! ちなみに豆知識、日本アルプスは飛騨山脈(北アルプス)、木曽山脈(中央アルプス)、赤石山脈(南アルプス)の総称なんだそうです。 今回見えたのは木曽山脈(中央アルプス)なのかな!?

今回参りました戸隠神社というのは、1つの神社を指すのではなく、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社の総称なんだそうです。 全部の社を見て回ると、4時間位かかってしまうみたいなので、今日は五社の中でも一番奥の方にある 「奥社」「九頭龍社」に行くことにしました。 ちなみに「奥社」と「九頭龍社」はお隣同士なので、いっぺんに見れるみたいです。


〜奥 社 ・ 九 頭 龍 社〜

さ〜奥社と九頭龍社そばの駐車場までやってきましたよ〜。 長野市内から行くと、五社あるうちの最初に登場するのが宝光社、2番目が火之御子社、3番目が中社、そして最後に奥社と九頭龍社が登場します。 途中まで順調に山を上っていったのですが、 中社付近で車のナビが変な方向を指すようになってしまい一時停止。 「岡」氏が観光案内所で道を確認してくれて再度スタート! ほどなく駐車場に到着することができました。 標高は結構高いんだと思いますよ。 ヒンヤリした気候です。  そういえば中社の観光案内所では係員の方から「雪が残っているから気を付けて」とのアドバイスを頂いたのですが、確かに道の両側には雪が残っていましたね。 でも本当に気を付けないといけないのは、道路脇の雪ではなく、奥社に向かうまでの 参道の雪だったのです!!(後述)


奥社参道入口に到着しました〜。
駐車場からは徒歩で2〜3分で参道入り口に到着します。

戸隠神社は霊山・戸隠山の麓に、奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千年余りに及ぶ歴史を刻む神社です。  その起こりは遠い神世の昔、「天の岩戸」が飛来し、現在の姿になったといわれる戸隠山を中心に発達し、祭神は、「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々をお祀りしています。  平安時代末は修験道の道場として都にまで知られた霊場でした。 神仏混淆のころは戸隠山顕光寺と称し、当時は「戸隠十三谷三千坊」と呼ばれ、比叡山、高野山と共に「三千坊三山」と言われるほどに栄えました。  江戸時代には徳川家康の手厚い保護を受け、一千石の朱印状を賜り、東叡山寛永寺の末寺となり、農業、水の神としての性格が強まってきました。 山中は門前町として整備され、奥社参道に現在もその威厳を伝える杉並木も植えられ、広く信仰を集めました。  明治になって戸隠は神仏分離の対象になり、寺は切り離され、宗僧は還俗して神官となり、戸隠神社と名前を変えて現在に至ります。 by 戸隠神社HPより


参道入り口の鳥居をくぐりますと、ずっと向こうまで1本道が続きます。 両側にはまだ雪が残っていますね〜。 でも参道には雪はなく歩きやすいです。 道の両側には雪解け水と思われるせせらぎがゆっくりと流れています。  この森の雰囲気もなにやら厳かに感じてきますよ〜。

参道の入り口から奥社・九頭龍社までは約2kmの道のりなんだそうですよ。 2kmって結構あるよね^^; でもこのような綺麗な参道であれば景色を見ながら楽しく進むことができます。


少し先まで進みますと、目の前に大きな門がそびえ立ちます。 こちらは「随神門」というのだそうです。 門の両脇には弓矢を持ったおじさんの像が2体ありました。 門の屋根は茅葺で、柱も良い具合に色あせていますよ。 歴史を感じますね〜。 




随神門を過ぎますと、景色が少し変わります。 先程までは両脇には何の木が分からないような木々が雑木林のように立っていただけでしたが、随神門を過ぎると、両脇には樹齢の高そうな杉並木になるんです。  この杉は17世紀に植えられたものなんだそうですよ。

景色が変ったと言えば・・・ なんだか歩くところまで雪が・・・ 何人も観光客とすれ違いましたが、まさかまだ歩道に雪が積もっているとは思わずに、革靴で来た方もいましたよ。 ちなみに我々も歩道に雪が積もっているとは 全く予想外でした。 気温が少し上がってきているせいか、雪が少し溶けて歩道のアチコチに水たまりもできていましたね。 管理人も布の靴で来てしまったので大分染みてきてしまいました。。。>_<



先にずんずん進んで参りますと・・・ さっきまでは非常にゆるやかな傾斜の参道が登山道のような急勾配の道に変貌してきます。 しかも雪が深くて足がズボズボ沈み込むところもありますよ。 非常に歩きにくい・・・>_<  そして相当にしんどいです。。。 雪がなければ何とかなりそうなんですが、何せ急勾配と雪による歩きにくさで管理人の心臓は破裂寸前に・・・

それでも何とかがんばっていたのですが、敢え無く管理人は途中でダウン・・・ 奥社まであともう20〜30m位の距離だったのですが・・・ それすら登れない状態に・・・ 無念。  酸欠なのか分かりませんが、ホントにフラフラになって、冗談ではなく本当にウ○コを漏らしそうになってしまいました。 ここまでしんどいのは去年の熊野古道以来です。 熊野古道のときも最後まで歩けなくて途中で引き返したんだよなぁ〜。。。  ホントにジジィになってしまいました。 



管理人は途中のご朱印を貰える建物の横で座っていました。 その間に「岡」氏と「西」氏が登頂成功〜。 「岡」氏が奥社と九頭龍社の写真を撮ってきてくれました。 感謝m(_ _)m

「九頭龍社」のご祭神は「九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)」。 ご鎮座の年月不詳ですが、天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎され、心願成就の御神徳高く特別なる信仰を集め、 また古来より水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として尊信されているんだそうです。


九頭龍社

九頭龍社の内部


「九頭龍社」のすぐそばに「奥社」があります。 こちらも雪が積もってて建物の全容が見えないですね^^;

「奥社」のご祭神は「天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)」。 日本神話にある、天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、無双の神力をもって、天の岩戸を開き、天照大神をお導きになった天手力雄命を戸隠山の麓に奉斎した事に始まります。  戸隠神社の御本社として開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などの御神徳が全国に広宣され多くの崇敬者が登拝されているんだそうです。


奥社前の鳥居

奥社の建物


「岡」氏「西」氏が登頂している間に、ようやく管理人も持ち直して参りました。 奥社と九頭龍社を見れなかったのは残念ですが、まぁしょうがないね。 でも九頭龍社も奥社もここまで苦労した割にはこじんまりとした建物だったみたい^^; ちょっとがっかり気味だった「岡」氏と「西」氏でした>_< 

さてさて今度はこの急勾配を降りなきゃいけないですよねぇ。。。 登るのも大変でしたが、下りは滑るので、転倒に注意が必要です! ・・・と言っているそばから「西」氏がステ〜ン! 後ろで見ていましたが、結構派手な転び方でしたよ^^; ここで手首を負傷! でもその後には管理人もステ〜ン! ケツが痛い・・・ 雪が踏み固められているから、 結構硬いんですよね・・・ 今日はトータルで「西」氏が2回転倒、管理人が1回転倒、「岡」氏はノーミスでクリアしました。


OUCH!!


いやいやなんとか参道入り口まで戻って来れました。 最初はヒンヤリしていましたが、雪山登山をしたら汗ビショビショになってしまいました。 こういうときは! ソフトクリームでしょう!  丁度参道入り口付近に蕎麦屋さんがありまして、そこでソフトクリームも売っていたんですよ。 ということで早速ご購入〜。 こちらのソフトクリームは変った味もありましたよ。  味付けは全部で3種類、1つは普通のミルク味、もう1つは「くまざさ」味、最後が「韃靼そば」味です。 くまざさはなんとなく分かりますが「韃靼そば」って何!?  日穀製粉株式会社のHPによりますと「私たちが普段「そば」と呼んでいるものは、中国では「甘そば」と呼ばれています。中国には古くから「甘そば」と「苦そば」があって、「苦そば」というのは「韃靼そば」のことを指すのです。」なんだそうです。  今日は「岡」氏「西」氏が韃靼そば味を、管理人はくまざさ味をご注文しました。 くまざさ味のほうは、確かに笹っぽい風味がするような気がしますが、やっぱりソフトクリームはミルクかチョコがまいう〜ですね^^;


「戸隠奥社前食堂 なおすけ」さんの店構え

ソフトクリームまいう〜




〜 中  社 〜

いやいや奥社・九頭龍社はなかなかに良かったですね。 でも管理人は最後まで辿り着けず、お参りができなかったので、途中にあった中社に寄り道してお参りすることにしました。 丁度無料駐車場がありましたので、ここに車を停めて社に向かいます。

中社のご祭神は「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」です。 戔嗚尊の度重なる非行に天照大神が天岩戸にお隠れになった時、岩戸神楽(太々神楽)を創案し、岩戸を開くきっかけを作られた神です。  学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全に御神徳があるそうです。


駐車場近くの西鳥居


こちらが中社の拝殿です


拝殿の後方に「さざれ瀧」という
滝がありました

樹齢700年の御神木