瑞巌寺の参道の途中から道が出ておりまして、お隣の円通院に行くことができるようになっていました。
こちらの円通院も伊達家にゆかりのあるお寺だそうですよ。 先ほどの瑞巌寺は厳めしい雰囲気だったのに対し、
こちらの円通院は日本庭園のような優雅な雰囲気を醸し出しています。 入ってすぐに枯山水があったかと思うと、
次には見事なコケの群生を見ることができ、コケから生える木々、とくにモミジが多かったような気がしますが、
これは秋に来ると非常に見事な景色になるのではないでしょうか。 このモミジが紅葉したときはモミジの赤と
コケの緑の対比が非常に良いのではないかと思います。
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瑞巌寺の参道に交わる道を右手に行きますと、徒歩30秒で円通院の入口に到着します。 こちらは大きな門などはなくこじんまりとした印象ですが、落ち着いた良い雰囲気のお寺ですね〜。
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![]() 円通院の入口に到着しました |
![]() 参道もとても細くて普通の庭みたい |
先ほどの瑞巌寺でも見事な枯山水の庭園を見ることができましたが、こちらの円通院の枯山水もなかなか優雅ではありませんか。
こちらの庭園は写真取り放題なので、ここぞとばかりに取材しまくりでした。 広さだけでいえば、瑞巌寺の枯山水よりも広かったように思いますよ。
この石に線を入れて水を表現していたり、砂を山のようにしていて、その合間に草木があったりと、なかなか風情があります。
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枯山水の近くにはおしゃれな和風なベンチがありました。 カップルなどはここで撮影大会をしておりましたよ。
ベンチには屋根がついておりまして、その屋根にはコケが一面生えており、なんとも涼やかです。
後ろの壁には丸い窓のような穴がありまして、そこから後ろのモミジやコケの庭園を見ることができます。
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以前、千葉県の成田山新勝寺に行ったときにもコケの庭園を見ましたが、こちらの庭園も見事なものですね。
一面コケで覆われていますよ。 これだけのコケの群生はそうはみられませんよ。
きっと湿度とか温度とか色々環境が整わないと、これを維持することは難しいと思います。
またコケからはモミジの木々が生えていまして、これがまたナイスなバランスです。
今は初夏でモミジは緑色をしていますが、秋に紅葉したときは間違いなく綺麗だと思います。
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庭園をさらに奥に進んでいきますと、目の前に少し長めの階段が現れます。 石で綺麗に成形された階段になっていますが、石の擦り減り方からすると、当日の石畳がそのまま残っているように見えました。
石の中央部分、足でちょうど踏む辺りが、うっすらとくぼんでいるんですよね。
階段を上がると、これまた石畳の小道があり、その奥にお堂を見ることができます。 こちらのお堂は国指定重要文化財に指定されています「三慧殿」です。 この「三慧殿」は伊達政宗公の嫡孫の「伊達光宗」公の菩提寺となっています。 伊達光宗公は文武に優れ、その才知は清家なんていに注力していた当時の徳川幕府にとっては恐るべき逸材だったそうです。 伊達光宗公は19歳という若さで江戸城内にて没しています。 死因については毒殺説、病死説などがあるそうです。 この霊廟は光宗公の死を悼んだ二代藩主忠宗公によって建立されたもので、厨子の中には白馬にまたがる衣冠東帯の光宗公の像と殉死された7人の像が祀られています。 |
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「三慧殿」で手を合わせて、少し歩きますと、今度は三慧殿より少し大きい建物が現れます。 こちらは円通院本堂「大悲堂」といい、こちらは松島町指定文化財に指定されています。
本堂大悲亭は光宗公の江戸納涼の亭で、愛息の早逝を悼んだ忠宗公が小保4年(1647)、解体移築したもので、小堀遠州作と伝わわる前庭の雰囲気は相まって、禅寺らしい落ち着いたたたづまいを見せています。
移築10年後の明暦の大火、関東大震災、東京大空襲などにより現存する当時の建物はこの大悲堂しかないんだそうです。
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![]() 大悲亭の外観 少し新し目!? |
![]() 本尊の木造聖観世音菩薩座像です |
![]() ミストがとても気持ち良いです |
![]() こちらの池も風情がありますね〜 |
瑞巌寺にもありましたが、円通院の奥の山も同じようになっていました。 どの写真が該当するのか忘れてしまいましたが、こちらの石仏は伊達宗高公と殉死者の供養塔なんだそうです。
供養塔は安山岩製の宝筐印塔で、中央の宗高塔を殉死者塔が囲むように配置されているそうです。
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庭園をゆるゆると歩いていると、どこからともなく電車の走る音がしてきましたよ。
そういえばこの近所にはJR仙石線の「松島海岸」駅があるんでした!
今日は松島に来てからは一回も電車を見ていないので、最後に見ていきたかったのですが、
もう足が終わってしまって駅まで行く余力がない・・・
ということで、駐車場を出発したあとすぐに「松島海岸」駅の前に行って、駅の写真を撮っておきました。 駅舎はとても新しく、木造の雰囲気を出していました。 駅前にはホテルの送迎車が停まっており、 宿泊客を待っていましたよ。 松島近辺には景色の良い温泉が多くありますからね〜。 残念ながら「松島海岸」駅付近の線路は少し高台にあったため、電車を撮影することはできませんでした。 今日が車の旅ではなく、ローカル線の旅であれば、これに乗って仙台に帰るところですが、 いやいやもう足が終わってしまって、ここから電車で帰るなんてむ〜り〜。。。^^; |
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