鬼 押 し 出 し 園

2日目になりました。 旅館の「高松」さんを出発したのは9時ちょい前だったでしょうか。 2日目は群馬県から長野県の軽井沢に移動していきます。 県を跨ると言っても、草津から軽井沢までは一般道で40分ほどで到着します。 道も空いていたしね〜。 

今日の最終目的地は軽井沢なのですが、まずはその途中にあった「鬼押し出し園」を観光することにしました。 この鬼押し出し園って管理人は学生時代に修学旅行で来た事があるような気がするんですよね〜。 でも全然覚えていない・・・  いつの修学旅行だったかも定かじゃないんですよね〜。 もしかしたら黒部ダムなどに行った小学生の修学旅行だったか・・・ う〜ん全然思い出せないです>_<

いや〜今日は天気に恵まれましたね〜。 昨日は雨こそあまり降らなかったですが、曇りメインの一日でした。 でも今日は抜けるような青空がとても気持ちよいです。 そしてやっぱり山とか森は晴れが良く合いますね〜。


鬼押し出し園に到着しました〜。 時刻は10:00。 初めて知りましたが、ここってプリンスホテルが経営しているんですね〜。 そしてここも草津と同じ「上信越高原国立公園」の一部なんだそうです。 国立公園ってものすごい広いんですね〜。  そうそう、ここに到着する間でどうしても腑に落ちないことが・・・ 鬼押し出し園って有料道路内にあるので、有料道路を使わないと来れない場所なんですよ。 しかもなんでここが有料道路なのか意味が分からない・・・  特に高速道路のように100km/hで走れるわけでもなし、片側1車線しかない普通の道だし・・・ しかも鬼押し出し園ではしっかり入場料取られるしね・・・ う〜んなんか納得いかない>_<



こちらが「鬼押し出し園」の園内マップ。 モデルコースが掲載されていますね。 30分コース、40分コース、60分コースの3ルート。 朝だからまだ元気ですし、足も終わっていないですが、いい気になって歩きまくっているとすぐに足が終わってしまうので、 今日は30分コースで勘弁してやることにしました。

鬼押出し園は、群馬県吾妻郡嬬恋村にある公園です。 一帯は1783年(天明3年)におきた浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩で、膨大な量の溶岩が風化した結果形成された奇勝を巡回できます。 by wikipedia

ちなみになぜ「鬼押し出し」と言うのかというと、昔話によると浅間山には「鬼」が棲んでいることになっています。 その「鬼」が噴火を引き起こし、溶岩を押し出しているかのような姿を村人が見て「鬼」がいたずらをしていると思ったことが、口コミで広がったと言われているんだそうです。




こちらのチケット売り場で入場券を購入して園内に入ります。 大人1人650円です。 今日はまだ10時だったためか、観光客は少な目でしたね。 でも我々が遊歩道から戻ってくるときには駐車場も結構車が入っていたし、観光客も増えていました。 





入口のゲートを潜り抜けると・・・ 左手の方にデデ〜ンと浅間山が見えてきました〜。 いや〜非常に雄大な景色ですね〜。 スケールがでかい!! ちょっと山頂の雲が邪魔ですが、園内を歩いている最中には雲も取れ、浅間山の全貌を見ることもできました。 

浅間山(あさまやま)は、長野県北佐久郡軽井沢町及び御代田町と群馬県吾妻郡嬬恋村との境にある安山岩質の標高2,568mの成層火山。 山体は円錐形でカルデラも形成されており、活発な活火山として知られる。by wikipedia  2000年以降も2004年、2008年、2009年、2015年、2019年と頻繁に噴火を繰り返しているんですって。




更に進んでいきますと、目の前に溶岩の塊群が広がります。 ここまでゴツゴツした溶岩の広がりを見るのは初めてかもしれませんね。 これが全部浅間山の噴火で流出したものなんですね〜。 

こちらの溶岩についてwikipediaを見てみると、次のように記されていました。 「鬼押出しの溶岩は、普通の溶岩と考えられてきたが、火砕物が火口周囲に堆積し、熔解して凝固しながら流出した特殊な溶岩であった。  天明浅間山噴火も普通の噴火のように、軽石の噴出、火砕流、最後に静かに溶岩が流出したと考えられてきた。 しかし鬼押出しの溶岩には、普通の溶岩に少ない、鉱物の結晶が破砕されたもの、山を構成する岩石の断片、酸化した火砕物を多く含むことは、金沢大学や日本大学のグループが独立に指摘してきた。  これらの特徴は、爆発的に噴き上げられた火砕物が積もり、急傾斜のために流れたとすると説明がつくという。」





途中で道に迷わないように道案内がところどころにあります。 「表参道」と「裏参道」。。。 まずはやっぱり表参道から行きたいですよね〜。 今回は表参道からグルリと園内を廻って、裏参道から出てくるというコースで行きたいと思います。




表参道方面に進むと、立派な赤い門が姿を現しました。 門の入口にかけられていた板には「東叡山寛永寺別院」「浅間嶽観音王惣門」と書かれていました。 なんでも東京の上野にある「寛永寺」の別院なんだそうです。 




赤い門を潜り抜けますと、ご覧のような道が続きます。 道はコンクリートでしっかり整備されています。 両脇には形や大きさなどが異なる様々な溶岩達が不規則に並んでいます。 これは圧巻の景色ですね。  丁度、風も良い具合に吹いて、気持ち良いです〜。 非常に良い散歩日和になりました。











途中で立て看板があったので、何かと思ったら、ここには「ヒカリゴケ」というコケの一種が群生しているんだそうです。 何かテレビで聞いたことがある名前ですが、実際に目にするのはこれが初めてです。 なんでこんなところに生えているんでしょうね。  岩と岩の隙間からコケを見てみると、ホントに光って見えましたよ。

ヒカリゴケは1科1属1種の小さく原始的なコケ植物です。 洞穴や岩の隙間、倒木の影など、涼しく薄暗い湿った環境に生息します。 環境の変化に非常に弱く、付近の大気汚染や乾燥によって簡単に消失してしまいます。  ヒカリゴケは文化財保護法によって「学術上貴重で、日本を代表する自然を記念するもの」として天然記念物に指定されている場所があります。 ヒカリゴケはそれ自身が発光するのではなく、洞窟内に入るわずかな光をレンズ状の細胞の原糸体という部分で反射して、 黄緑色に輝いて見えます。 ヒカリゴケという名前もこの現象からついたものです。 長野県の岩村田は、明治43年(1910年)当時の中学生が「光る土」として学校へ届けたことがきっかけで、日本で初めてのヒカリゴケ発見の地となりました。 





道を歩いていると途中で「おもしろ石」という看板を見つけました。 なになに、「ゾウさん」!? なるほど〜、岩が何か他のものに見えるってことですか〜。 ・・・でも管理人の想像力が乏しいためか、ゾウに見えない。。。  んん〜〜〜、目を細めてみるとゾウに見えなくも・・・ いや見えない! 園内には何か所かこういうのがあるみたいですよ〜。 例えば「ゴリラ岩」「狛犬岩」「モアイ岩」「サザエさん」等々。 サザエさんって・・・^^; もしお出かけの際には探してみてはいかがでしょう〜。




鬼押し出し園の至る所に、写真のような「休憩所」が設けられています。 休憩所にしては変な形をしていますよね〜。 休憩するのには椅子だけあれば良いもんね。 多分これは浅間山が噴火して噴石が飛んできたときに退避する場所なんだと思います。  それを証拠に、全部壁側が浅間山に向かって建てられているんですよ。 でも確かに浅間山は活火山ですから、これくらいの準備はしておかないと危ないですよね。 ちなみに我々が行ったときは何ともなかったですが、2019年8月7日に浅間山が噴火したんですよ!! ニュース速報も流れて、4km圏内は噴石や火砕流の恐れあり、だって!?  我々が行ったわずか12日後ですよ。 現在も噴火警戒レベルは3なんですって。 いや〜いつ何が起こるか分からないですよね〜 今回の旅行はクマ襲来もありましたし、際どいことが多かったなぁ。。。 くわばらくわばら>_<




表参道を歩き始めてから約20分で浅間山観音堂に到着しました〜。 こちらの御堂は昭和33年の噴火で犠牲になった方々の冥福を祈って建立されたものなんだそうです。 前述しましたが、こちらは東京上野にある寛永寺の別院になっています。  寛永寺と言えば徳川の歴代将軍のうち6人のお墓があるお寺です。 そのためか、こちらの観音堂にも葵の御紋が刻まれていました。 







さ〜観音堂でお参りもしましたし、下山することにいたしましょう〜。 帰りは裏参道のほうから廻っていきたいと思います。 こちらは浅間山とは逆の方角になりますね。 所々に見晴台がありましたので記念撮影をしていきました。  浅間山の反対側はず〜〜〜〜っと広い森が広がっています。 これもまた雄大な景色ですよね〜。