五徳山 水澤観世音

思いもかけずに綺麗な桜を満喫した一同が次に向かうのが、水沢地区と呼ばれるところ。 この地区には有名な水沢うどん、水澤観音の他、よさげな船尾の滝などもあるとのこと。 今日は水沢地区を観光して ゆっくりと帰ろうと思います。 でも残念ながら船尾の滝は途中の道路ががけ崩れのため、通行止めになっており行くことができませんでした。

2日目はいきなり水沢うどんか!?とも思いましたが、朝食を頂いたばかりなので、まずは水澤観音や滝を見に行きたいと思います。  伊香保温泉街から水沢地区までは車で約15分位と結構近いです。 昨日の榛名神社もパワースポットということでしたが、ここの水澤観音もものすごいパワーを感じます!! 名称からどこかに観音様が鎮座しているのかと想像していたのですが、 どうやらこの敷地にあるもの全てを総称したものが水澤観世音というんだそうです。





水澤観世音は水澤寺と呼ぶ群馬県渋川市にある天台宗の寺院。 山号は五徳山。本尊は十一面千手観音で、坂東三十三箇所第16番札所である。 この寺の創建年代については不詳であるが、飛鳥時代上野国の国司高光の開基により創建されたと伝えられる。  江戸時代には江戸幕府から朱印状が与えられた。 朱印状とは日本において(花押の代わりに)朱印が押された公的文書(印判状)のことである。 主に戦国時代から江戸時代にかけて戦国大名・藩主や将軍により発給された。幼少で花押を記すことが困難であった 今川氏親が発給文書に用いたのが最初と言われている。 

〜 水澤観世音入口 〜

こちらが水澤観音の入口です。 駐車場は結構広くて、観光バスなども停められるようになっています。 駐車場でも桜が満開で非常に良い感じですね。 駐車場から神社に入る途中には、朝市で野菜なども 売っていますし、お土産屋さんも数軒ありました。


入口付近には朝市が催され、地元の野菜などを販売してました。


入口を過ぎると、左側にお土産屋さんが建ち並びます。



〜 鐘 楼 堂(鐘つき堂) 〜

お土産屋さん街を抜けると最初に見えるのがこちらの鐘です。 ご〜〜〜〜んという音が時折聞こえていましたが、どうやらこちらの鐘は一般客も撞けるようですよ。 でも只というわけにはいきませんよ〜。 立札を見ると1回撞くのに100円です。  以前国分寺連合で行った比叡山は只だったような気がするのですが・・・ でもさっきから何回も鐘の音が聞こえていたので「まっ100円なら」って思う人もいるということですね^^ ちなみに管理人はやりませんっ!





〜 六 角 三 重 塔(輪蔵) 〜

鐘楼を過ぎて最初に目が行ったのが、こちらの六角三重塔です。 ↓の説明にも書きましたが、不思議な構造をしています。 中央には塔の中心を軸としてグルグルと回すことができる御堂みたいなものがあるんですよね。 この回転御堂から横に棒が出ており、 それを持って御堂をグルグル回すんです。 ついつい珍しいものがあると、やってみたくなってしまいます^^ あ〜面白かった。

六角堂は、天明七年(1787年)に竣工された銅板瓦棒葺の造りで、我が国に於ける地蔵尊信仰の代表的建築物です。 内部に回転する六地蔵尊を安置する全国的にみても非常に珍しい構造になっています。 地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間界、天人界の六道を 守る地蔵尊を祀り、六道輪廻の相を表しております。 また、この二階には大日如来が安置されています。


こちらが六角三重塔の外観です〜



「西」氏と御堂をグルグル廻します!
いつもより多く廻っています〜



〜 本  堂 〜

境内の建物の中心で、本尊十一面千手観世音菩薩を安置しています。 本尊十一面千手観世音菩薩は古来融通観世音として知られ、衆生の一切の願 を融通し、救いの手を差しのべて下さいます。 建物は六角堂と同じく、天明七年の竣工で、すべての彫刻は掘り抜きと なっています。 伊香保姫の御持仏であった本尊 十一面千手観世音菩薩は、当山の秘仏となっており、ご開帳はされていません。





〜 飯 縄 大 権 現 〜

更に奥に進みますと、飯縄大権現があります。 ご覧のとおり、また階段です。 しかもこの階段は相当に急な傾斜ですよ。 昨日から榛名山や伊香保石段街など、階段やら坂を歩きまわっていましたが、また階段ですよ。 もう足が終わってしまっているというのに・・・  でもせっかく来たんだから、全部廻りますよ〜!

この飯縄大権現は古くから当山をお守りいただいている鎮守です。 中宮は江戸時代のものですが、お社は老朽化が進んだため、平成6年に新しく立て直したものです。


ものすごい急傾斜の階段です。足が終わってる・・・


ようやく到着です〜。ここでもお参りを。



〜 仁 王 門 〜

こちらは仁王門といいます。 先ほど水澤観世音の境内に入ってきたのは駐車場からでしたが、こちらも入口になっているようです。 とても厳かな感じがする門ですね。 門の左右で風神様と雷神様が守っていました。

建物は、天明七年(1787)に竣工されたもので、間口三間・奥行き二間の「平板銅板葺き重層入り母屋造り」となっています。 仁王尊像は、釈迦堂建立にあたり、もともとの仁王尊は釈迦堂に移設したため、新たに造像したもの。  仁王門に安置されている釈迦三尊像は、
釈迦如来…仏教の開祖であり、歴史上に実在した唯一の如来。
文殊菩薩…「知恵の文殊」と言い表されるように正しい知恵と多くの徳を持って人々に悟り深い日々を授けてくださる菩薩。
普賢菩薩…知恵の文殊に対して「行願の普賢」と言われ理知と慈悲の徳により永遠の幸福とともに、長寿延命をかなえる菩薩。





〜 十 二 支 の 守 り 本 尊 〜

六角堂の脇にあったので、全然気づきませんでした。 完全に管理人の目は、グルグル廻る六角堂のほうに行ってしまっておりました^^; 

十二の方位には、そこを守る8体の守護仏がいるとされており、 その方位と同じ生まれ年(干支)の守護仏となるとされている守り本尊は、古来より開運・厄除けの守護仏として人々に親しまれてきた仏です。





〜 そ の 他 〜

この水澤観世音は敷地はそんなに広くはないですが、様々な建物が建ち並んでいます。 かと言ってギュウギュウで息苦しいほどではなく、適度なスペースがあります。 建物以外にも霊的パワーを感じる杉の木や、水子地蔵等ご紹介します。


水子地蔵尊


御札堂


何かの池


水沢の観音杉



〜 釈  迦  堂 〜

「水澤観世音」という名称の割には観音様がないよね〜と話していたのですが、そういえば入口付近に「特別無料拝観」という看板があったのを思い出しました。 一通り境内を観光したので、最後に釈迦堂というところに行って、仏像を拝観してきました。  中は残念ながら撮影禁止。 釈迦堂の中には、掛け軸の間や仏像の間など、いくつかの部屋に分かれておりました。 メインはやはり仏像ですね。 特に千手観音様の仏像は何十もありましたよ。 なにかこういう仏像を見ていると心が落ち着きます。  今回は館内撮影禁止ということで、久々に管理人の前衛的アートで千手観音を表現したいと思います。

平成の大修復として、平成六年十一月、仁王門、仁王尊像および釋迦三尊像、平成七年十一月には風神・雷神像の保存修理を完成。 また平成九年十月には、本堂および鐘楼の彩色、本堂外陣の欄間絵図復元彩色、 十一月には当寺の御前立である、 十一面千手千眼観世音菩薩の保存修理を完成しました。 これを機にこれらの貴重な仏像を末永く御守りする意味も込めて、 釋迦三尊像をお祀りし、円空仏(阿弥陀如来像)・二十八部衆像・十一面観世音菩薩像等を安置、 また家内安全・商売繁昌等、 諸願成就の祈願を込めて坂東三十三観世音菩薩像をお祀りし、 お砂踏みが出来る間を設け、観世音信仰の場を堂内に置き、ここに平成の集大成として、平成十三年七月吉日「釋迦堂」建立落慶となりました。


こちら釈迦堂です。無料で拝観できました。


必殺の前衛的アート「千手観音」



〜 船 尾 の 滝 〜

水澤観世音を堪能した一同が次に行こうとしていたのが、船尾の滝という滝です。 どうやら水澤観世音からも徒歩で行けるようなのですが、看板には「ガケ崩れのため通行止め」と書かれていました。 でも水澤観世音から船尾の滝は徒歩で2時間位かかると記載があったので ここからではなく、自動車で近くまで行くことにしました。 水澤観世音から車で10分弱のところに船尾の滝に一番近いとい思われる駐車場があります。 でも入口を見たら、こちらも「通行止め」。 所要時間は30分とありましたが、28分のところで本当に通行止に なっていたらシャレにもならないので、今回は大人しく諦めました>_< でも安全第一です^^


船尾の滝に一番近い駐車場に到着です!



徒歩30分とありましたが、
こちらもガケ崩れで通行止め(;_;)