北 陸 道 総 鎮 守 氣 比 神 宮

腹ごしらえも終わりましたので、当初の計画での最後の観光地「氣比神宮」に参りたいと思います(この後、気比の松原にも行きました)。 丸岡城周辺から敦賀に向かいますが、今回も北陸自動車道に乗り一路敦賀まで参ります。 所要時間は約1時間位。  敦賀は帰りの新幹線でも乗車する駅です。 帰りの新幹線は16:08に敦賀駅を出発しますので、まぁ15時位には敦賀駅に到着しておきたいところです。 なので昼飯を食した郷土の居酒屋 かど宗を出るときに敦賀駅まで大体何分位かかるか検索して余裕をもって行動するようにしました。 

今回参りました氣比神宮ですが、なななんと! こちらも日本三大○○の1つなんです。 何の日本三大かと申しますと「日本三大木造鳥居」の一つ! ちなみにあとの2つは、広島県の宮島(厳島神社)、もう1つが奈良県の春日大社です。  そして今回、氣比神宮の木造鳥居を見学することができましたので「日本三大木造鳥居」は全制覇となりました〜。 3つ制覇するって最近なかったけど、久々に制覇するとかなりうれしいです。

今回も目立った渋滞などはなく、比較的スムーズに敦賀付近まで来たのですが、なんと氣比神宮の駐車場が激混み! 参拝者用の駐車場はおそらく何か所かあるのですが、我々が並んだ駐車場は入るまでに20分位はゆうに待ったかもしれませんね。  まぁ行っても神社なので、そんなに長居する人はいないとは思うのですが、それにしいても待ちが長かった・・・>_<


〜 氣 比 神 宮 の 大 鳥 居 〜


こちらが「日本三大木造鳥居」の1つです

待つこと20分位でよ〜やく駐車場に停めることができました。 停めた駐車場は氣比神宮の正面の少し左側にありましたので、まずは正面の表参道口の鳥居を激写するために、正面のほうに廻っていきました。  すると大変立派な鳥居がお出迎えしてくれました。 朱で塗られた鳥居はかなり大きいですね。 鳥居の手前には橋のようになっており、両脇には欄干があります。 これは絵になる構図ですね〜。  これまで「日本三大木造鳥居」の広島の厳島神社や奈良の春日大社で鳥居を見てきましたが、さすが日本三大〇〇だけあって、他の2つに負けてませんね。  鳥居に向かって右端には大きな石標がありまして「官幣大社氣比神宮」と記されています。 氣比神宮の「氣」の字って「気」ではないんですね。   


石標をメインに鳥居を撮影してみました


大鳥居をアップで撮影!


鳥居の上部中央に「氣比神宮」と記されています

気比神宮は、大宝二年(702)の創建と伝えられ、古代から中世にかけて越前国の一宮(いちのみや)として勢力を誇りました。 戦国時代末期、朝倉氏と命運を共にしたため兵火に遭いましたが、江戸時代に再建されました。  昭和20年(1945)の空襲では、社殿ほか主要な建築を焼失したものの、幸いにも大鳥居は残りました。 大鳥居は、もとは東の参道にあったものが14世紀に暴風雨で倒壊し、正保二年(1645)、酒井忠勝の寄進により現在の地に再建されたものです。  「氣比神宮社記」によると、大鳥居は康永2年(1343)の暴風で倒壊していたものを、正保2年に佐渡から調達した榁の木で再建されたと伝えられています。  両部鳥居(りょうぶどりい)というのは、最も一般的に見られる明神鳥居の発展した形式で、左右の主柱の前後に稚児柱(ちごばしら=控柱のこと)を持つのが特徴です。 一番上にある笠木(かさぎ)は反増(そりまし)といって両端が反り上がり、主柱は転び(ころび)といって内側に傾いています。  また主柱の頭に台輪を載せ、笠木とその下の島木(しまぎ)を受けています。 この大鳥居は、全体に朱漆が塗られ、高さが11メートル近くに達する、まさにシンボルにふさわしい堂々たるものです。 by 敦賀市ホームページより  


「日本三大木造鳥居」のまえでも記念撮影です〜


〜 参 道 を 歩 く 〜


鳥居をくぐるとご覧のような参道が続きます


参道の途中に社務所もありました


鳥居をくぐってすぐ猿田彦神社の鳥居があります


「長命水」と書いてありました 長生きできる?

鳥居をくぐりますと、綺麗に整備された参道が続きます。 中央の参道は石畳で歩きやすく、石畳の脇は砂利が綺麗に敷き詰められていました。 参道を歩いている途中に社務所や手水舎があります。 参道を歩くこと約3分位で拝殿・本殿に行くことができます。  境内はものすごい広くはないですが、あまり広すぎるとお参りするのが大変なので、このくらいが丁度良いような気がしますよね。 伊勢神宮とか出雲大社などは敷地の中が広すぎて廻るのが大変だもんね^^;

鳥居をくぐりますと、左手に猿田彦神社の鳥居があります。 今回は奥までは行きませんでしたが、こちらは末社で祭神は猿田彦大神、氣比大神の案内をされる神様だそうです。 表参道北側にあり、一般に庚申様と唱えるそうです。  また猿田彦神社を通り過ぎ、少し行きますと「長命水」と書かれた場所があります。 名前からすると、この水を飲むと長生きできるって感じでしょうか。  こちらは氣比神宮の造営中に突然、一つの水場が涌きだしたんだそうですよ。 神宮の大岩から流れ落ちる「長命水」これが起源と伝えられているそうです。 由来は定かではないそうですが、御祭神が無病息災や延命長寿の神であることから、その名前がつけられたのではないかと言われています。  氣比神宮の中には他にもパワースポットとされる場所があったようです。 事前に調べておけばよかったな〜。  


こちらが手水舎になります


シンプルな手水舎で華美な装飾はありません

参道を歩いてしばらくすると、管理人の大好きな手水舎がありました。 こちらの手水舎はとてもシンプルな造りをしていますね。 屋根の部分などは鳥居と同じ色で塗られていて非常に美しい配色です。  そして実際に手を清めるところは非常にシンプルでした。 こちらには龍の彫り物などはなく、水が流れる場所があるのみでした。 今日もこちらで手を清めてから参ります。  



松尾芭蕉さんの銅像です


「日本100名月」というのがあるみたい

参道を更に進んでまいりますと、広場が見えてきます。 こちらは何の広場なんでしょうね。 広場の奥のほうには銅像が建っておりましたので、見に行ってみましたら「松尾芭蕉」さんの銅像でした。  松尾芭蕉さんは氣比神宮にも立ち寄っていたのですね。 松尾芭蕉と言えば「奥の細道」ですが、この旅の途中で芭蕉さんが立ち寄ったとのことでした。 芭蕉さんの銅像の横には句碑がありまして、こちらにいくつかの作品が刻まれていました。 

また芭蕉さんの銅像のそばには「日本100名月」と書いてある碑がありました。 なんだか「100」とか数字が付いているのは管理人が飛びつきそうですが、100名城と日本三大〇〇だけでやめておきます。 100名月まで手を出したら行ききれないですもんね。  ちなみに氣比神宮の「日本100名月」は「氣比神宮にのぼる月」というそうですよ。  管理人は「日本100名月」というのは知らなかったのですが調べてみると、次のように書いてありました。 『近年「夜景観光」の発展にともない、中秋の名月にちなんだ観光目的の観月イベントも増え続け、月の魅力を伝える書籍やメディア等でも扱いも増加しています。  また、ホテル、旅行業、観光事業、交通、展望施設、エンターテインメント施設ほか様々な分野でひとつのビジネスシーズとして注目されています。』だそうです。 やっぱりこれはイイヤ^^;  



天然記念物の「氣比神宮のユーカリノキ」

広場には松尾芭蕉さんの銅像や100名月の他にも目を引くものがありました。 こちらは天然記念物の「氣比神宮のユーカリノキ」と言います。 ユーカリといえばコアラの食料というイメージがありますが、日本にもユーカリの木ってあったんですね。 

この巨木は昭和11年、当時の陸軍関係者が武運長久を祈願し献木されたものだそうです。 オーストラリア原産、フトモモ科ユーカリ属の常緑樹で、当時北陸の寒冷地で育成することは大変珍しいこととされていたようです。  昭和58年に天然記念物に指定されました。 献木以来順調に育成してましたが、平成29年10月23日未明、翌30年8月24日未明に相次いで来襲した台風により中央部及び左部の太枝が折れる等の被害を受け、様相が大きく変わってしまったそうです。  市並びに神宮ゆかりのユーカリ樹を後世に引き継ぐため、樹木医により防腐処理や添木を施したところ、若葉も芽吹き、小枝も太枝になり、樹勢を徐々に取り戻しつつあるそうです。 がんばれユーカリ!  


〜 拝 殿 で お 参 り 〜


こちらが拝殿に入る際の鳥居です

広場の見所も見学しましたので、それでは拝殿にお参りしにいきましょう〜。 拝殿のエリアに入る前には最初にあった大鳥居よりは少し小さいですが、そっくりな形をした鳥居をくぐっていきます。  結構人も多かったですよ。 それでは鳥居をくぐって中に入りましょう。   


鳥居をくぐって正面に拝殿が見えます 立派な建物です


拝殿上部の様子 すごく豪華な装飾ですね

どこの神社でも、一般客がお参りできるのは、拝殿までで、神様がいらっしゃる本殿はその奥にあります。 こちらの氣比神宮の拝殿は、「外拝殿」「内拝殿」に分かれています。 多分外で鈴を鳴らしてお参りする場所が「外拝殿」で、 中で祈祷などをする部屋が「内拝殿」なんじゃないかなと思います。 そしてその奥には本殿があります。 本殿の両脇には「四社の宮」、更に本殿に向かって左側には「九社の宮」がありました。 

氣比神宮の御祭神は以下の通りです。
・伊奢沙別命(いざさわけのみこと)    ※衣食住・海上安全・農漁業・交通安全
・仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)     ※無病息災・延命長寿・武運長久
・神功皇后(じんぐうこうごう)      ※安産・農漁業・海上安全・無病息災・延命長寿・武運長久・音楽舞踊
・応神天皇(おうじんてんのう)      ※海上安全・農漁業・無病息災・延命長寿・武運長久
・日本武尊(やまとたけるのみこと)    ※武運長久・無病息災・延命長寿
・玉姫命(たまひめのみこと)       ※音楽舞踊
・武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)※延命長寿・無病息災・武運長久
 

こちらは九社の宮の一番最初の社です


このようにズラリと九社が並んでいます

主祭神 伊奢沙別命は御食津大神(みけつおおかみ)とも称し食物を司り、また古くより海上交通、農漁業始め衣食住の生活全般を護り給う神として崇められている。  神功皇后、応神天皇はまた漁業に対する御神徳著しく、古来五穀豊穣、海上安全、大漁祈願が行われ、現に農漁海運業者の崇信が極めて篤い。  神功皇后は安産の神として霊験あらたかである。 仲哀天皇・神功皇后・日本武尊・応神天皇・武内宿禰命は無病息災延命長寿、また神功皇后・玉妃命は音楽舞踊の神である。 by 氣比神宮ホームページより


こちらは九社の宮のさらに奥にあった「神明社」です


拝殿でお参りも済ませましたので、敷地の東側に行ってみたいと思いますよ。 ちなみに最初に車を停めた駐車場や表参道の鳥居は氣比神宮の西側でしたので、丁度こちらは反対側になります。  近くの運動場では運動会をやっていたようですよ。 そういえば10月13日は「スポーツの日」なので、運動会の時期なのかもしれませんね。 

拝殿、本殿のエリアから東に参りますと、喫茶店などがあり、神社に関係する建物などはあまりない模様。 でも更に東に歩を進めると、神社が見えてきました。 何か神社のような建物が3つ連続して建っていますよ。  調べてみると、いずれも摂社や末社みたいですね。 氣比神宮みたいに大きな神社だと、摂社や末社は先程も見た「九社の宮」のように小さな箱型のものが多いと思うのですが、ここの摂社や末社はちゃんとした建物でした。 


本殿から神社の東側に歩いてみました


3つの神社が連続して並んでいます


末社「兒宮」祭神は伊弉冊尊


末社「大神下前神社」祭神 大己貴命


摂社「角鹿神社」祭神は都怒我阿羅斯等命