下 呂 温 泉 合 掌 村

ホテルで朝のニュースを見てみると、白川郷は雪景色になっておりました・・・ 薄々感じていましたが、今日は白川郷を含め、北の方角に進むのは難しそうだよね^^; 朝の作戦会議をしまして、白川郷や新穂高はあきらめて、 下呂温泉にも合掌造りの家屋を移築した「合掌村」という観光地に行くことにしました。 こちらの情報は「頭」氏がゲット! 管理人も旅行前に合掌村があることは把握していたのですが、そのときは白川郷に行く気満々でしたので、あまり詳しく調べていなかったんですよね〜。  でも「頭」氏は合掌村のことをちゃんと調べてくれてまして、こんないいところがあるんなら是非参りましょう! ということで全員賛同となりました。 今回「頭」氏は、観光地間の距離や所要時間を丁寧に調べてくれていたり、大活躍でありました。  国分寺連合はいつのまにか自然と役割分担ができてきて、皆さんがそれぞれできることを実行するということで、とても良い感じだと思います。 まぁでも「岡」氏が計画立案からホテル、新幹線の予約まで全部やってくれているので一番大変なのですけど・・・  いつもありがとうございますm(_ _)m


合掌村は、宿泊したホテルからとても近くて、車で約5分で到着してしまいましたよ。 合掌村の方面は川が流れており、その脇がホテル街になっていまして、川の両側にはモミジが紅葉していてとてもきれいでした。  今日は管理人が運転でしたので、その光景を写真に撮ることははできませんでしたが、何か「ザ・温泉街」って感じの景色になっておりました。

ホテルを出発してほどなく下呂温泉合掌村に到着〜。 時刻は9:40位ですが、すでに駐車場には結構車が停まっていましたよ。 もしかしたら、他の皆さんも白川郷が雪で大変なことになっていることを知って、急遽ここにご来店したのかもしれませんね^^;  駐車場には30台以上停められるようになっておりましたが、すぐ脇にはお土産物屋も並んでおりました。  


合掌村への近道を使っていきます


紅葉がバッチリ見ごろです

駐車場から緩い坂道を登っていきますと、3〜4分でチケット売り場に到着します。 入場料は1人800円。 結構いいお値段ではありますが、この料金に見合う見事なものでありました。  ちなみにJAFの会員でも割引はききませんでした^^; 建物達は白川郷などから移築したものなんだそうですよ。 建物は10棟くらいありまして、日本の原風景を再現したつくりになっているそうです。  


チケット売り場がすでに合掌造りの感じです
屋根にはまだ夕べの雪が残っているね

合掌村の案内図がありましたので、画像をちょっと拝借いたしました。 敷地は結構広くて、大小様々な家屋が建ち並びます。 それぞれの家屋は中を見学できるものだったり、お店として使用していたり、資料館になっている建物もありました。  大きな道路を挟んで反対側は、少し小高い丘になっておりまして、ここからは周囲の自然の中の集落を少し離れたところから一望できるような展望台になっていました。 そして今は丁度紅葉の季節、村内にはいくつものモミジが植わっていて、いたるところで紅葉を愛でることができました。  こりゃ紅葉と建物のコラボ写真なんていいかもね。 また春には桜も見れるみたいですよ。 季節を通して色々な風景を見れるようになっていました。  


こちらが村内の案内図です。結構敷地が広くて見どころ満載です

いや〜しかし、合掌家屋と一言で言っても、色々なタイプがあるんですね〜。 建物のシルエットは大体共通しているのですが、やはり大きさがまちまちで、きっとお金持ちの家、庶民の家、などのように分かれていたんだと思います。  村内は小路が通っていまして、中をグルリと散策できるようになっていました。 一旦小路に入りますと、昔の集落にタイムスリップしたような感覚になります。  


民俗資料館としても活用している「旧岩崎家」の建物です


少し前まで影絵劇公演をしていた「しらさぎ座」


そば・うどん、みたらし団子の「合掌茶屋」


木造倉庫の「旧遠山家板倉」の建物です


「旧遠山家板倉」の中はこんな感じ

おお〜っと! ここで国分寺連合恒例の顔出しを発見!! これはやっておかなければいけませんね! 今回の旅行では「岡」氏の自撮り棒と、「頭」氏「増」氏のカメラでいつも以上に集合写真を撮っていますよ。  今までの旅行の中で、今回が一番集合写真が多いような気がしますね。 皆で撮った写真は後で見ても思い出に残るので、これからもこういうのをバンバン撮っていきたいと思います。  


恒例の顔出しで記念撮影〜

合掌村の見所は、もちろん建物自体というのはありますが、村内の庭や池、構造物も結構いい雰囲気を醸し出しているんですよ。 「紅葉と合掌造り」とか、「池と水車と合掌造り」とかね。  あと今回撮影しなかった・・・というより存在に気付かなかったのですが、足湯なんてのもあったようですよ。 でも国分寺連合が足湯に入ると、先に入っていたお若い女性客などが、そそくさに出て行ってしまうので、今日は行かなくて正解でした^^;  その代わり、「足湯」ならぬ「手湯」ってのがありまして、そこのお湯はちゃんと触っておきました。 全然関係ないですが、この村には「かえる」の絵とか置物が多くあったのですよね。  散策している最中はなんで蛙がいるのか気にしていなかったのですが、ホームページを書いている最中に「もしかしてゲロ温泉・・・ゲロゲロだから!?」と思うようになって参りました。 まさかのダジャレ!? どうでしょう^^;  


庭と複数の合掌造りの建物たち


かえるの「手湯」温かかったです


池と水車、ここにあると絵になりますね〜


紅葉と建物のコラボが非常に綺麗です

こちらの園内にはいくつかの撮影スポッツがありましたよ。 ちゃんと撮影スポッツにはカメラやスマートフォンを立てて、集合写真を撮れるようになっていました。 観光地に行くとたまにこの台を見かけますが、他の観光地でも是非導入して欲しいと思いますね。  しかし合掌村が撮影スポッツとしているだけあって、非常に絵になる景色ですよ。 ちゃんと合掌村って書いてあるし、後ろの建物もバッチリ良い角度で写るしね。 あと今日は天気がとても良かったのがいいですね。  昨日のみぞれ、大雪が嘘のように晴れ渡っています。 この集落は青空がよく合いますね。  


すごく良い集合写真が撮れました、でも屋根が切れてる・・・

さらに村内を練り歩いていると〜! なんと、うまそうなフランクフルトを焼いている屋台があるではありませんかっ! これはうまそう! 屋台っていうと、オレンジとか黄色くの幕を張っている派手な店構えが多いですが、 ここのは景観に配慮してか、茶色い店にしているね^^ 

こちらのフランクには「納豆喰豚」という豚を使用しているのかな!? この「納豆喰豚」というのをインターネットで調べてみると、平成14年6月より販売を開始した「飛騨納豆喰豚(なっとくとん)」という下呂周辺のブランド豚なんだそうですよ。  納豆を食べて育ったというだけあって「あとひく美味さ」なんだとか(爆)

ということで「岡」氏や「西」氏がご購入〜。 確かに美味そうだね。 これは熱々で口腔内火傷をするタイプのやつだね。  今日は朝食を食していないので、腹減りなのでありました。 でも管理人は夕べの食事量があまりに多くて、胃がもたれすぎて、全然食欲不振でありました>_<  


村内にいきなり現れた屋台


このフランクすごい美味そうでした

フランクを食いながら少し進みますと、なぜか神社が見えてきましたよ。 しかもここの神社の神様って「料理の神様」なんですって。 安産とか商売繁盛などは聞いたことがありますが、 「料理の神様」って相当珍しいよね。 少なくとも管理人は初めて聞きましたよ。 神社はこじんまりとしていますが、なかなか周囲の合掌造りの家屋にマッチしていますよ。 

合掌村のホームページに少し説明が書いてあったのでご紹介します。 「日本の料理の神様と言われる3地域(栃木県・島根県・大阪府)の神様を合祀した神社。  下呂温泉の調理人の方々、料理人が上手くなりたいと願う方が参拝されます。」 う〜ん、やっぱり珍しいね^^  


村内にいきなり現れた屋台


こちらが神社になります

さ〜お次は道路を挟んで反対側のエリアにも行ってみたいと思いますよ。 合掌村のちょうど中央部分に道路が通っているのですが、この道路を渡るための地下道がありまして、ここを潜り抜けると、小高い山に到着します。  ここには長〜〜〜いすべり台など子供用の遊具もありますが、それよりも展望台のようになった場所からの景色を見なければいけません!  先ほどまでいた集落や背景の山々、モミジの紅葉などを一望できるんですよ。 一棟一棟を間近で見るのも良いですが、全体を俯瞰で見るのもすごくいいですよ。 特に背景の山々と集落のコラボは非常に絵になります。  昔の集落ってホントにこんな感じだったんだろうな〜と想像しながら見ると、ちょっと感慨深くなってしまいますね。  


こちらが地下道の入り口です


地下道の様子。両脇に何か張ってありました


通り抜けた後もモミジの紅葉が最高です


なぜかポツンと水車小屋が・・・

目を凝らしてよく見てみますと、合掌造りの家屋の屋根から湯気(?)のようなものがモクモク立ち上っているんですよね。 この答が本場白川郷がある白河市のホームページに載っていたんです。  「秋の早朝、合掌造りの茅葺き屋根から白い湯気のようなものが見られることがあります。 夜間、雨や霜などで冷えて湿った茅葺き屋根が、太陽の日差しで暖められて起こる現象のようです。」とのこと。  そっか、夕べ降った雪が解けて、それが蒸発しているんだね。 これは結構貴重なものを見れたのではないかと思いますよ。  


いや〜この景色は絶景ですね〜


こっちの景色も最高だよね どこを眺めてもホント景色が綺麗なんですよ


旧大戸家住宅の屋根から湯気が立ち込めています これは貴重ですね


ここでももちろん集合写真を撮りました

合掌村の景色を一望した後は、元の地下道を通り、まだ行っていないエリアに進入します。 こちらは先程の展望台からも良く見えた「旧大戸家住宅」ですね。 合掌村の中では一番大きな家屋ではないでしょうか。  合掌村のホームページにこちらの家屋の説明がありましたので、ご紹介したいと思います。

旧大戸家住宅は、現在の白川郷集落から約10km南に位置する御母衣字上洞にあり、御母衣ダム建設の際に集落が離散し、保存管理が困難であったものを、保存展示するために解体移築したもので、天保4(1833)年から弘化3(1846)年まで13年をかけて建造されものと「棟札」に記録されています。  間口24.96m、奥行き12.27m、建坪251,337uの切妻茅葺き合掌造りで、昭和31年6月28日に国指定重要文化財に指定されています。  なお、建物に附随している「棟札」には建造された期間や作業にあたった職人や家族の名前が記されています。  


この建物は2階建てだし、床面積も非常に広いです。金持ちだね。

白川郷一円の民家は、南部の荘川地域は飛騨高山の系統に属し入母屋形式が多く、白川村及びその以北は主に切妻作りで、越中の職人によったものが多い傾向です。  旧大戸家住宅もこれらの手によって造営されたことは棟札により明らかです。 また、造営時の家族は19名を数え、その内3分の2が女性で、その身分は明らかではありませんが養蚕を営むには好都合であったといわれています。 旧大戸家住宅は、平沢勝栄氏(衆議院議員)の生家でもあります。 知らなかった^^;  


居間が広い!囲炉裏では火を焚いていました


結構急な階段で2階に上がります


2階の通路の両脇に色々な展示物があります


所々に人形が・・・ちょっと怖い・・・


日本人は何故かお盆とかにお金入れるんだよね


2階窓からの景色。干し柿と共に

2階では農機具や当時の生活器具の数々が展示されていましたね〜。 それでは今度は1階の各部屋を廻ってみたいと思いますよ。 当たり前ですが、1階には居間や仏間、炊事場など各部屋がありまして、それぞれ少し怖い人形がお出迎えしてくれます。  もう少し照明を明るくしてくれれば、怖さも少し和らぐと思うのですが、これは半分お化け屋敷の雰囲気でしたよ。

囲炉裏はちゃんと本物の火を焚いていまして、ここで集合写真も撮ることができました。 なんだか大昔に祖父祖母の家がこんな感じだったような記憶が少しよみがえってきましたよ。 今はもう建て替えていますが、昔は茅葺きで囲炉裏もあり、土間で炊事をし、風呂も窯で焚いてたからね。  管理人も子供のころには薪をくべて風呂沸かしの手伝いをしていたのを思い出します。  


偉い人が勉強しているのかね。怖い。。。


縁側からの景色は格別でしたね


おばあさんがお祈りしてた。。。怖い


主婦の間だって。。。相当怖い


今でいうコンロみたいなもの!?


当時の器具の展示もありました


囲炉裏で集合写真! 「頭」氏とはぐれてしまいました^^;


今度は縁側に座って記念写真! やっぱり「頭」氏はいない・・・

村内の端のほうにまだ行けるところがあるみたいですよ。 なにやら合掌造りとは全然違う近代的な建物が見えてきました。 こちらは「円空館」と言いまして、岐阜県で生まれた遊行僧円空が各地で彫った仏像などを展示している建物になっています。 

入館無料でしたので、我々も突入しておきました。 1F部分は仏像の写真などが展示されていただけでしたが、2Fは仏像の実物が数多展示されていました。 運慶のような精巧な仏像ではなく、削り方は大分荒いものが多かったですが、何か温かみのあるような素朴で味のある仏像です。  仏像の後ろにはお経のような文字が書いてありまして、この仏像を集落の方々が拝んだりしたのかなと思いました。

円空は寛永9年(1632年)に美濃国に生まれ、若くして出家し、12万体の仏像を彫ることを発願し、日本各地を行脚するようになります。 円空が訪れて仏像を遺した地域は飛騨、美濃、中部地方から北海道、東北、関東、近畿に及び、神社仏閣はもちろんのこと、 庶民が生活する家にも様々な種類の像が遺されてきました。 そして元禄8年7月15日に64歳で自ら食を絶ち、即身仏入定しています。 その慈愛に満ちた穏やかな像、また厳しさを内に秘めた表情の像など、それらは庶民の信仰の対象として親しまれ、現代の人々をも惹きつけてやまないものがあります。  ここ下呂市には180余の円空仏が確認されています。 この事からも円空が、下呂の人々や下呂の地を愛したことがよくわかります。  


円空館の建物です。合掌造りではありません


1Fは仏像の写真が展示されていました


こちらは青面金剛神像だそうです


神像 白山妙理大権現像


仏像の裏側にはお経のような呪文のような
全ての仏像の裏がこのようになっています


こういうの見ると昔の文字が読めるように
なりたいと思うんですよね〜