大  洲  城

足早に宇和島城を見学した後は、大洲城に向かいます。 宇和島城の駐車場を出てから少しの時間、一般道を走り、ほどなく松山自動車道に乗りました。 ここらへんの高速道路は片側1車線なので、遅い車がいても追い越せないのですが、 たまに追い抜き用に2車線になるので、そこで早い車は追い抜いていきます。 時刻は14:30頃でしょうか。 初日に松山空港から今治に行った時にはあまり車は走っていなかったですが、宇和島から松山方面はこの時間は結構車が多いです。 

松山自動道の大洲南ICで高速を降り、ここから一般道で大洲城に向かいます。 一般道を10分少々走ると、大洲城前の駐車場に到着しました。 先ほどの宇和島城周辺もそうでしたが、大洲の周辺も人の姿があまり見えませんでしたねぇ。  でも天守の周辺では、丁度小学生と思われる修学旅行!?社会科見学!?か何かの集団がいたので賑やかでしたよ。 確か以前香川県の丸亀城に行ったときも修学旅行生と一緒になったのですが、生徒さんみなさんが、我々に挨拶をしてくれるんですよね〜。  今日も帽子を被ってマスクをして肩まで腕まくりして写真を撮りまくっている半ば不審者の管理人にも元気よく挨拶してくれました。 みなさん良い子たちです。




肱川の河畔に望む大洲城は、元弘元年(1331年)鎌倉時代末期に守護として国入りした伊予宇都宮氏の宇都宮豊房によって築城されたといわれ、その後、藤堂高虎等によって大規模に修築がなされ、伊予大洲藩の政治と経済の中心地として城下町は繁栄していきました。  明治維新後は、城内のほとんどの建築物が破却されたものの、地元住民の活動によって本丸の天守・櫓は一部保存されましたが、明治21年(1888年)老朽化により、惜しくも天守は解体されました。 

その後、大洲城を愛する地元住民の城郭への保護活動と、市民による寄付等によって平成16年(2004年)に復元されました。 四層四階の複連結式天守の復元にあたっては、明治時代の古写真や「天守雛形」と呼ばれる江戸期の木組み模型など豊富な資料を基に当時の姿を正確に復元されました。  このように復元に必要な多くの資料が残っていることは大変稀なことで、大洲城の天守の復元は、まさに地元住民の想いと、史料研究の集大成と言えます。 現在、江戸時代から残る台所櫓・南隅櫓など4棟の櫓は国の重要文化財、城跡一帯が県指定史跡に指定されています。

戦後復元された木造天守としての四層四階は日本初で、19.15mの高さは日本一となります。 また、本来なら建築基準法では認められない規模であったため、当時、愛媛県に建設計画をなかなか認めてもらえませんでしたが、2年近い折衝を経て、 保存建築物として建築基準法の適用除外となり、往年の複合連結式による天守群の復元にいたりました。 by 大洲市観光情報HPより



多分旅館なのではないかと思います


遠くに天守の頭が見えてきました


緩い坂道を登っていきます

こちらの石垣も立派ですね〜

駐車場から天守までは約5分位で到着します。 周囲には、とても雰囲気の良い昔ながらの旅館のような建物もありまして、なかなか風情がありますね〜。 この旅館の前あたりから、上を見上げると、小高い丘に天守が建っているのが分かります。  先ほどの説明文ですと、復元されたのが2004年ということですから、まだ大分新しい建物なのですね〜。




復元されたのは天守だけではないようです。 天守台に行く前には、このような建物もありました。 こちらは「御門番長屋」と言います。 こちらの建物は、郭内の仕切り塀の門に附属する長屋だそうです。  名前の通り門番が詰めていた建物です。 外観は絵図などをもとに再建したそうです。




こちらは少し大きな建物ですね〜。 こちらは「下台所」と呼ばれる建物です。 大洲城に残る当時の建造物は重要文化財の4つの櫓と、この下台所のみだそうです。 こちらは城内の食糧庫としての機能を果たしていたと言われています。  建物の内部は1部2階建て、切妻造、本瓦葺、桁行19.82m、梁間7.90mの大きさで、外部は軒裏を含め漆喰塗り込めの建物となっています。




先ほどの御門番長屋から更に1分位進みますと、デデ〜ンと天守が見えてきます。 なんだか天守の前に「大洲城」と書かれたおしゃれな看板がありましたが、これはちょっとミスマッチ! せめて木造にして欲しかった〜^^;  ここの看板で修学旅行の生徒たちが順番に記念撮影をしておりました。 管理人もちょっとお邪魔してお城の写真をパチリ。









この天守もなかなか良い形をしていますね〜。 天守の脇には台所櫓、高欄櫓と呼ばれる櫓が連結されています。 これも松山城と同じ、一種の連結式のお城なんでしょうかね〜。 まだ城の建物自体が新しいからちょっと綺麗すぎって感じもありますが、 なかなか美しい天守ではないでしょうか。





今回は時間がなかったので、天守の中には入りませんでした。 もう今回の旅行では現存天守の松山城や本丸を宇和島城の中を見学することができたのでもう大満足です。 なので本丸を一周して、二の丸のほうに降りていってみました。

すると、目の前には肱川という大きな川が見えてきます。 この川が天然の堀の役割をしているんですね〜。 残念ながら川の工事をしており、重機が入っていたのでせっかくの景色が台無しですが、こればっかりはしょうがないね^^;

いや〜でも、この大洲城を見学できたことで、愛媛で100名城に登録されている城は全部見ることができました。 ちょっと城に全然興味のないお嫁さんには悪い気がしましたが、愛媛県にはそんなに何度も来れるわけではないので、 本当に見れてよかったです。 またHPの100名城の枠が埋まっていくのも結構楽しいもんなんですよね〜^^