お 好 み 焼 き み よ し 三 津 店

しまなみ街道の亀老山展望台を満喫した我々は、ここから一路松山市に向かいます。 1日目に松山空港から今治市に向かう際は、松山道という高速道路を使用しましたが、なぜか今日は今治市から松山市へは一般国道を通っていきました。  でも事前調査でNAVITIMEで検索したときは、一般道を利用するルートが出たので、多分これが正しいのでしょう。 一般道といってもほとんど信号がありません。 しかも前後の車はずっとおんなじ^^;  これなら高速道路を走っているのとあまり変わりないですね^^; 先ほどの亀老山展望台から松山市までは約1時間ちょい。 最初に車のナビに到着予定が表示されたときは1時間30分位かかる予想でしたが、 実際は信号で全然止まらないので、1時間ちょっとで着いちゃいました^^ それでも松山市の到着は昼になってしまいますので、到着したらすぐに昼食を頂きたいと思います。

松山市の三津浜という土地には「三津浜焼き」というお好み焼きの一種があるんだそうです。 なんでも広島のお好み焼きの原点にもなったとも言われているそうですよ。 これは一度食しておかなければいけません!  事前調査ですと、三津浜焼きで一番有名なのは「日の出」というお店。 食べログでも3.6以上の高得点をたたき出しています。 車のナビに住所を入れて、レッツゴー! でも店の前まで来ると・・・ ノーゥ!!  臨時休業だって!? なんと運の悪いことなのか・・・ ということでスマートフォンで調べると、この近くにもう一軒別の店がある! ということですぐに移動! ようやく三津浜焼きにありつけます^^


関東でお好み焼きといえば、大阪風のお好み焼きや広島風のお好み焼きが一般的だと思いますが、それでは三津浜焼きというのはどのようなものでしょう。 インターネットで調査してみると、「三津浜焼き推進プロジェクト」というサイトに行きつきました。  ここでの説明を以下に引用させていただきます。 

大正時代の頃に水で溶いた小麦粉を焼いて刻みネギなど乗せ、ソースをかけて出していた物が一銭洋食として売り出されていました。 当時はソースさえかければなんでも洋食と見なされており、庶民の味として浸透し、お好み焼きの元となりました。  戦後の三津においては、単に「洋食」として主に主婦層やおばあちゃん世代の人たちが、店舗の軒下や本業の店の一画などで作っていました。 具材は千切りキャベツ、魚粉、卵、天かすなどで、店によって様々でした。  因みに、現在のお好み焼きと違い肉が使用される場合は主に牛肉であり、この影響から三津浜焼きも昔は牛肉を使うのが一般的でした。 戦後、これらが関西では混ぜ焼きのスタイルに、三津や広島では乗せ焼きスタイルとして定着していきます。

では、広島と三津のお好み焼きは何が違うか? 実は焼き方や具材に違いがあります。 決定的に違うのが焼き方で、広島では生地の上にキャベツや具材等が先に乗りいわゆる素焼きの状態のものを、後で麺の上に重ねるのが一般的です。  三津浜では生地を鉄板で焼き、その上に味付けをした麺(中華そば・うどん)が先に乗ります。 ここから三津のお好み焼きは麺が入るものを「台付き」と呼ぶようになったのです(つまり生地の上にそばやうどんの台が付くという意味)。

歴史はともに大正の頃に遡り、全国的にも先述の「一銭洋食」が広まっていたことから、いつごろから始まったのか明確なところは判っていません。 広島と三津は昔から航路で繋がり、それぞれの文化や風習、方言なども近しいものがあり、今となってはどちらが先かはどうでもいいことになっています。  ようはお互いに美味しいものとして、地元の人々に支えられ今日に至っているのですから。 by 三津浜焼き推進プロジェクトHPより

なるほど〜そうだったのか〜。


お店の外観です アットホームな雰囲気です

先ほどの「日の出」から約5分位で、「みよし」さんに到着しました。 結構小さいお店なので、一回見逃してしまいそうになりましたが、何とかお嫁さんが発見!! 近くの駐車場に車をとめてご来店しました。  お店はなんだか、一軒家のような感じですね^^; お世辞にも綺麗とは言えませんが、店の中からは良いかほりが漂ってきますよ〜。 これは期待大です!!



店内はこんな感じ 良い雰囲気ではありませんか〜

お店に入りますと、左手に大きな鉄板が、右手にテーブルが1台おかれていました。 お母さんが1人でお店を切り盛りされているようですね。 なんだかアットホームな感じがして非常に懐かしい雰囲気です。  席は鉄板の前に4席程、テーブルに4席ほどありましたので、計8席位でしょうか。

鉄板の前の席は出来上がったお好み焼きをヘラで食するスタイルに。 テーブルのほうはお皿に入れてくれて、箸で頂くスタイルになっていました。  広島とか大阪でお好み焼きを食すると、地元民の皆さまはヘラで食する人が多い(うちの両親もそうでした)ですが、管理人は普通に箸で頂いたほうが食べやすいです^^;  管理人達がご来店したときは常連さんと思われるお客さんが1名入っていましたが、やっぱりヘラで食していましたよ。



三津浜焼を正面から見た絵

さ〜それではご注文しますか! 壁に貼ってあるメニューを見ると、メニューはなんと、「お好み焼き(そばorうどん)」と「お好み焼きダブル(そばorうどん)」の2つしかありません! なんと潔い! 今日はまた食べ過ぎてはいけないと思い、 2人共普通のお好み焼きを「そば」でご注文しておきました。 本当はビールと頂きたいところですが、まだ車の運転があるので我慢我慢。。。^^;

鉄板の前ではお母さんが手際よく、小麦粉を溶かした液体をクレープ状に焼き上げ、そばに味付けをしながら焼き、キャベツなどを乗せていました。 作り方は確かに広島風ととてもよく似ていますが、確かに広島風はそばに味付けをしないのに対して、 三津浜焼きは、最初からそばにソースを降りかけて味付けをしていますね〜。 やっぱりちょっと広島風とは異なるようです。



三津浜焼を横から見た絵

さ〜三津浜焼きがやってきましたよ〜。 おお〜ここのお好み焼きは、半分に折っているんですね〜。 ではではまずは一口・・・ ん〜んまいう〜! テーブルの上には、調味料も置いてありましたが、そばにもキャベツにもしっかりと染み込んでいますし、 元々味濃いめで仕上げてくれているので全く必要ありません! ソースの味と魚粉と思われる海の風味が相まって非常にまいう〜ですよ。 やっぱりビールが欲しい・・・ これは旅行から帰ってきた今でも、また食したいな〜と思い出す逸品でありました。


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