今  治  城

いや〜、焼豚玉子飯は最高にまいう〜でしたね〜。 これは食っておいてホントによかった〜。 腹も満ちましたので、早速観光に参りますか! 最初の観光地は、先ほどの白楽天さんからほど近い「今治城」です。  今治城は一回見てみたかったお城なんですよね〜。 管理人は「日本三大〇〇」ってのが大好きなんですが、ここ今治城は「日本三大水城」の一つなんです。 ちなみにその他の2つは香川県にある「高松城」、もう1つは大分県にある「中津城」です。  高松城は7年前に行ったので、日本三大水城も今回で2つを制覇しました。

先ほどの白楽天から今治城までは車で5分位です。 城の入口のすぐ横に駐車場があるので、白楽天からそんなに離れていないのですが一応車で移動しました。 駐車場は1時間100円でとてもリーズナブルです。  やっぱり最近は、旅行に行ってもすぐに足が終わっちゃうんですよねぇ。。。 電車の旅だと、電車で目的地のすぐ目の前には行けないので、自然と徒歩での移動距離も増えて足が終わっちゃうのも分かるのですが、最近は車で目的地の目の前まで 移動しているのにも関わらず、早めに足が終わっちゃいます。。。>_< なのでなるべく余計な徒歩移動は避けないとねっ!




関ヶ原の戦いでの戦功により伊予半国20万石を領した藤堂高虎が、瀬戸内海に面した海岸に築いた大規模な平城です。 別名は吹揚城(ふきあげじょう)ともいいます。  慶長7年(1602)に築城を始め、建造物も含めて完成したのは同13年頃と推測されます。 海水が引かれた広大な堀や、城内の港として国内最大級の船入を備えた日本屈指の海城でした。  寛永12年(1635)より松平(久松)氏の居城となりました。 明治維新後に建造物のほとんどが取り壊され、内堀と主郭部の石垣を残すのみとなりました。  昭和28年(1953)に県指定史跡となり、昭和55年(1980)以降、主郭部跡に天守をはじめとする櫓、門などの再建が進み、雄大な城郭の姿を見せています。by 今治城HPより

ちなみに築城した藤堂高虎さんは、築城の名手と言われた武将ですよね。 何年か前に国分寺連合で観光した「津城」には、藤堂高虎さんの銅像も飾ってありました。  他に藤堂高虎さんが築城したお城は、宇和島城・今治城・篠山城・津城・伊賀上野城・膳所城・二条城など名だたる城を手掛けています。 ちなみにここ今治城でも藤堂高虎さんの銅像がお出迎えしてくれます。  藤堂高虎さんと今治城の天守の写真が一番ナイスショットかもしれません。


〜 今 治 城 に 入 城 〜
駐車場に車を停めて、徒歩30秒で城の入口に到着します。 周りにはお堀があり、その中を1本の道が城内に向かって伸びています。 道のわきには立派な石に「今治城跡」と書いてありますね〜。  もうすでにここからでも天守が見えるんですが、もうテンションマックスです。 「今治城跡」と刻まれた巨石の反対側には、「吹上神社」と書かれた巨石もありました。 後ほどご紹介しますが、城内には立派な神社がいくつもありました。

ちなみに今治城は色々な別名を持っています。 一番有名なのは「吹揚城」でしょうか。 これは砂の吹き上げる海岸に建つためつけられた別名だそうです。 他にも海岸を意味する「須賀」から「美須賀城」とも呼ばれたそうです。


今治城跡と立派な文字で刻まれています


こちらは吹上神社の文字です


駐車場横にある道から入城します

周囲は綺麗なお堀で囲まれています


〜 鉄御門、多門櫓、武具櫓 〜
城内へ続く道を進んでいきますと、立派な門がお出迎えしてくれます。 なんとも重厚感のある門ですね〜。 こちらは鉄御門と武具櫓が一体になった建造物です。 色々なお城を巡っていますと、このように門と櫓が一体化している建造物がありますよね。  L字に曲がった道で進軍してくれる武者の速度を落として、その上にある櫓の狭間から鉄砲や矢で迎え撃つという戦法になっているんですね。 この武具櫓はコの字になっているので、門で止められた敵を三方から攻撃できるようになっていました。 

こちらの鉄御門ももちろん再建されたものですが、こちらは平成15年の今治城築城・開町400年祭の記念事業の一環として計画されたものなんだそうです。 三の丸の大手筋にあたるこの廓は、総鉄板張りの鉄御門を始め武具櫓、東多門櫓、 西多門櫓の7連の櫓で形成されていましたが、明治4年に焼失し、翌年には本丸、二の丸の建築群や鉄御門桝形正面石垣も撤去されています。 再建にあたっては、上屋建物については、江戸時代末期に撮影された写真や史料をもとに設計されたそうです。  石垣修復には、重さ16トン、表面積8.9uの勘兵衛石を桝形正面中央に据え、出土大築石は出土位置に配する等、遺構築石を全て再使用し、不足築石のみ地元大島産の花崗岩で補充しています。


鉄御門にやってきました

非常に大きな石ですね〜 これが勘兵衛石かな

門をくぐり抜け、石垣を登ったところに鉄御門と一体化した武具櫓の入り口があります。 こちらに入るには天守の受付で入場料を支払えばOK。 もちろん櫓の入口でもチケットを売っていると思いますよ。  ちょっと新しすぎるのが玉にきずですが、当時の築城直後だと思えば良いかな^^;


武具櫓の入口はこんな感じです


こちらは多門櫓の外観です

櫓の中はこんな感じです。 まだとても新しい感じですね〜。 床もツルツル滑ります。 ここの櫓の中にはあまり展示物はなく、たまにビデオが置いてあって解説動画が流れています。 あとは狭間からの景色を楽しんだり、石落としの穴から下を覗いたりって感じ。  今治城にはこの櫓以外にも2つの櫓がありますが、中の広さ、廊下の長さは群を抜いていますね。


武具櫓から多門櫓へ進んでいきます

こちらは正面の多門櫓の中の様子

やっぱり多門櫓から鉄御門の前の広場を見てみると、ここから鉄砲や矢で敵を攻撃できると、鉄壁の守りのような気がしますよね。 お堀のほうに目を移しますと、お堀も立派ですね〜。 かつての今治城には三重のお堀があったそうですよ。  この堀には海水が引き込まれていたとのこと。 もちろん現在のお堀も水路で海とつながっていて、潮の干満によって海水が出入りしています。 なのでこのお堀にはスズキやカレイ、クロダイなども生息しているそうです。 さすが日本三大水城ですね。

また、狭間から下のほうを覗いてみると、石垣とお堀の間に小道のような細長いスペースがあるのが分かります。 こちらを犬走と言います。 石垣とお堀の間は大体3〜5m位。 これは海に近く地盤が軟弱なため、地盤補強の工夫だと考えられているそうです。  藤堂高虎さんのお城にはこの犬走が多く見受けられるそうです。 いや〜櫓1つだけでも見どころ満載ですね!


多門櫓の窓からお堀をのぞむ

下のほうを見ると犬走がよく見えます


櫓を降りて、平地に戻ると、そこには井戸や、何かの礎石が見えました。 この井戸は蒼吹の井戸と言うそうですが、なんでも城内に残されている当時の井戸なんだそうです。 板で中を見ることはできませんが、結構直径の広い井戸でした。  また反対側には鉄御門の遺構の礎石がありましたよ。 これが本物なんですね〜。 こちらは平成17年〜18年の発掘調査で発見されたんだそうです。 こちらの礎石は鉄御門の正面鏡柱と背面控柱を支えていた礎石だそうです。  両方とも石質は石灰岩で、割れが入っており、再使用するには強度や耐久性に不安があったため、展示用としたそうです。 よく見ると、礎石の正面にはノミで斫り取って全面を平滑に加工した跡があるんだそうですよ。 


蒼吹の井戸がありました

これが鉄御門の礎石です


〜 吹  上  神  社 〜
さ〜では天守に登りますか! ・・・でもお楽しみは最後にとっておいて、まずは周囲に点在する神社にお参りしていきましょう。 まずは城内で一番格式が高いと思われる「吹上神社」でお参りを・・・  こちらの吹上神社は看板の説明によりますと「往古より今治市内に鎮座していた神明宮、蔵敷八幡宮、厳島神社、夷宮の四社を廃藩の際に旧社地の故を以て城内に合祀社殿を造営し、明治5年11月19日遷座旧城明をとり吹上神社と称す。  即日郷社に列し明治15年縣社に昇格す。後に藤堂高虎及び久松家祖神をも奉遷す。昭和33年戦災の復興をなしたるも昭和55年放火により焼失 昭和58年現社殿を再建す」だそうです。 難しくてよく分からない・・・>_<


吹上神社の入り口に到着〜

吹上神社の御祭神は、天照大神・八幡大神・事代主神(えびすさん)・大己貴大神(だいこくさん)・厳島大神・猿田彦大神・宇迦之御魂神(お稲荷さん)・菅原道真・藤堂高虎・久松定房だそうです。 


鳥居をくぐって階段を上ります

階段を上ると立派な門、この先に本殿があります


本殿に到着しました〜 ここでは二礼ニ拍手一礼で祈祷します

吹上神社の境内には本殿だけでなく、様々な神様がお祀りされているんです。 住吉神社、吹上稲荷神社、土居神社、麁香神社の4神社です。

住吉神社は天満神社、八幡大神、厳島大神、海神社など、明治から現在まで様々な御祭神やお社が合祀をされて、現在に至っています。 吹上稲荷神社は沢山の赤い鳥居を潜った先にお稲荷さんがあります。参拝者の撮影スポットでもあります。  土居神社は、古来から安産守護の神様として親しまれています。東洋紡の正面西側にあったお社で明治42年に現在の地に奉遷されました。 麁香神社は、旧日吉村から後、旧今治村に建立されていた神明宮の境内にあった古社で、明治五年に奉遷されました。建設業の神さまをお祀りしています。by 吹上神社HPより


吹上稲荷神社の赤鳥居です 逆光に>_<


土居神社を正面からパチリ


麁香神社を斜め前から

やっちまった、住吉神社撮り忘れてるT_T


〜 天  守  閣  へ 〜
さて、それではそろそろ天守閣に上ってみますかね〜。 とその前に、色々な角度から撮影した今治城天守をご紹介します。

今治城天守は藤堂高虎が五重天守を創建したと伝わり、形状は当時最新鋭の層塔型であったと考えられます。 高虎の伊賀・伊勢転封と同時に解体されました。 現在の天守は昭和55年(1980)に本丸北隅櫓跡に建てられた模擬天守です。


武具櫓から見た天守


城の入り口付近から見た天守


吹上神社から見た天守

鉄御門と反対側の山里門から見た天守

さ〜それでは入口で入場券を購入して中に入ります。 入場料は520円です。 このチケットを持っていれば、天守だけでなく3つの櫓に入ることもできますよ。  城の入り口には恒例の顔を出すパネルが置いてあったので、久々に管理人が入ってみました。 でも残念! マスクしたまま写ってしまった^^;

いや〜しかし今治城の天守は外から見ると、とても綺麗なお城ですが、中を見ると、マンションみたいですね>_< まぁ現存天守以外の城はみんなこんな感じですけどね^^; こういう城は外観を愛でるのが一番良いような気がします。


恒例の顔だしパネルです

入口の様子・・・ちょっと残念>_<

残念ながら、天守の中は撮影禁止^^; 2階には藩主の甲冑や藩刀匠の刀、藩主家所蔵の調度品、今治城の絵図などが展示されています。 3階には徳川将軍の朱印状や、書画・写真が展示されています。  4階は不定期で色々なものを展示するそうですが、今日は日本刀や掛け軸、鯱瓦、石垣を作るための転用石などが飾られていました。 そして5階が最上階になります。 やはり三大水城というだけあって、瀬戸内海がすぐそばに見えますよ。  瀬戸内海に浮かぶ島々を橋がつながっている景色はなかなか良いものですね〜。 きっとあれが「しなまみ街道」ってやつですね。 明日はあそこに行く予定です^^ あと内陸に目を向けると、なんと今晩泊まるホテルが見えるではありませんか!  ここらへんは高い建物がホテル以外にはないね。 


最上階に到着しました〜 足が半分終わった・・・


左手が山里櫓、右手が先ほどの鉄御門・武具櫓


あれがしまなみ街道ですね〜


こちらは吹上神社です


今治市街の様子です

右手に見える高い建物が今晩停まるホテルです

そういえば天守の階段を上っている最中に、今治のご当地ゆるキャラ「バリィさん」がしゃべりかけてくれます。 「バリィさん」のプロフィールをHPで調べてみると、「焼き鳥のまち今治(いまばり)生まれ今治育ちのトリ。頭に来島海峡大橋をイメージ したクラウンをかぶり タオル生地のハラマキをし、手には特注の船の形の財布を持っている。 趣味は食べ歩きと 、ハラマキコレクション。 身長 150cm・体重 150kg・胴回 150cm 誕生日8月3日 性別不明 ・年齢不明」だそうです・・・ by いまばりバリィさんのホームページより  お嫁さんがバリィさんを見たがっていましたので、城に行けば会えるだろうと安易に考えていたのですが、本物には3日間一回も遭遇できませんでした>_<





〜 御  金  櫓 〜
いや〜やっぱり天守は良いものですね〜。 でもまだまだこれで終わりじゃないですよ〜。 まだ見学していない櫓が2つもあります。 ちなみにお嫁さんはすっかり足が終わって、ベンチで休憩中です^^; なのでここからは管理人の1人旅です。  天守を見終わった後に向かったのが「御金櫓」です。 こちらの櫓は二の丸跡の東隅に立つ二重櫓で昭和60年(1985)に再建されたものです。

外観は立派な櫓だったので、中は色々な昔の史料が展示してあるのかと思ったら、美術館のように絵画や銅像が飾ってありました。 これは管理人は全く興味な〜いっ! 入口はいって、出るまで1分30秒位でした^^;









〜 山  里  櫓 〜
御金櫓は若干がっかりな感じでした^^; 気を取り直して、今度は二の丸北西隅に建つ、山里櫓にやってきました。 こちらは平成2年(1990)に再建されたものだそうです。 こちらも最初にご紹介した鉄御門と武具櫓のように、 門と櫓が一体化になっていました。

さ〜それでは中に入ってみましょう。 先ほどの美術館にはビックリしてしまいましたが、こちらは大丈夫だよね!? ホッ、こちらは武具や古美術品が展示されていてちゃんと見ごたえのあるものでしたよ。  天守では撮影禁止で武具などの写真をご紹介できなかったので、こちらの写真でお楽しみください。

















〜 今日のベストショット 〜
今治城は見ごたえ抜群のお城でした。 でもこれで終わりではありません。 今度はお堀の外からお城を撮影しなければいけません。 今治城は珍しく、天守や複数の櫓がそろっているので、なかなか良い写真が撮れるのではないかと密かに狙っていました。  山里櫓の下の門から堀の外に出てみると・・・すばらしい〜。 天守と櫓とお堀のコンビネーションが大変美しいです。 なかなかこういう写真を撮れる城ってないと思うんですよね〜。 天気も良いし、お堀に天守や櫓が反射しているしね。

本当は天守と3つの櫓が一緒に撮影できるポイントもあったのですが、撮るには撮ったのですが、残念ながら逆光・・・