チ バ ニ ア 〜 ン

楽しい旅行もあっという間に1日目の最後の観光地になりました。 次に向かいますのは、一時期テレビでも大々的に取り上げられていた「チバニアン」です。 ここは今回の旅行でも一番のメインに位置づけていた観光地です。  成田山新勝寺を出発したのは13:15。 チバニアンがあるのは千葉県市原市田淵の養老川沿い。 以前千葉旅行をしたときに養老渓谷や大多喜城などに行ったことがありますが、そこから近いみたいですね。  成田山新勝寺から車のカーナビゲーションにチバニアンの住所を入れるもピンポイントでは検索されなかったため、いすみ鉄道の最寄りの駅を入力して移動を開始しました。 ナビの到着時刻を見ると、成田山から1時間半くらいかかるみたいですね。  でも高速道路も順調でしたし、高速を降りてからは一般道に信号があまりないので、どんどん到着予定時刻が短くなり、結局15:30頃に到着することができました。 


〜 チバニアンビジターセンター 〜


こちらがビジターセンターの入口です

建物横にはチバニアン決定の幕が張ってました

カーナビゲーションにはピンポイントの目的地を入れていなかったのですが、目的地が近づくと道の脇に「チバニアン」の幟が立っておりました。 やっぱり有名なんですね! 幟のあった場所から細い道を抜けていくと、ほどなく駐車場に到着します。  ホームページなどを見ますと、近くに「チバニアンビジターセンター」っていう建物があって、そこから徒歩で移動するようなことが書いてあったので建物を探したのですが、近くには公衆便所のようなプレハブの小屋しかない・・・  最初はちゃんとした鉄筋コンクリートの建物があるのかな〜と想像していたのですが、どうやらこのプレハブが「チバニアンビジターセンター」だったみたいです^^; 大変失礼いたしましたm(_ _)m  


周囲は自然が豊かなんですね〜


こちらがチバニアンの証!ゴールデンスパイク


施設内には色々な資料が展示されています


化石等も多く発見されているそうです


「西」氏がガチャガチャで引いたキーホルダー

建物の中に入りますと、中には色々な資料が所狭しと陳列されていました。 我々が熱心に資料を見ていると、またまた学芸員さんらしき方が、チバニアンについて説明してくださいました。 今回の国分寺連合はとってもアカデミックです。  以前盛んにテレビで放送していたころは、なんとなく昔の地層なのかな〜と漠然と思っていましたが、こちらの地層は地磁気が逆転した地層が見える珍しいものなんだそうですよ。 色々説明してくださったのですが、なんで磁気の逆転が分かるのか、など専門的なことはさすがに分かりません>_<  ただ世界的に権威ある団体に認定され、日本で初めての時代境界となる「ゴールデンスパイク」が打たれた場所である、ということは理解することができました。 なんでもゴールデンスパイクってのは世界でも80数個しかなくて日本ではここだけなんだそうですよ。   


センター出てすぐは梯子を渡って道を横断します


すんごい坂ですよぉぉぉ

チバニアンビジターセンターから梯子のような道を渡り、下り坂の小路を下っていきます。 途中で「マムシやヒルに注意」って書いてあったけど、マムシは勘弁して欲しい・・・  でも実際に行ってみると、険しくて草がボーボーって感じではなく、普通に歩ける散歩道って感じでしたよ。  ただ坂の勾配がすごい! 大分急坂で下っていますよ。 これは帰りが思いやられます。。。  ちなみに帰りはゆっくりと仙人のような歩き方でなんとか登り切りました。  


〜 地 球 の 声 を 聴 くベ ン チ 〜


気を付けて見ないと見過ごしそう

これチェーンソウで造ったんですね

途中に椅子のようなオブジェのようなものがありましたが、こちらはチェンソーカービングの元世界チャンピオンで、いちはら観光大使の栗田宏武さんが令和元年の台風で倒れた杉の廃材を利用して制作したものなんだそうです。  丸いベンチはS極からN極への地磁気の逆転をチェンソーカービングで表現しています。 このベンチでひと時を過ごし、地球の声を聴くためのものなんだそうですよ。  


〜 チ バ ニ ア 〜 ン 〜


こちらがチバニアンを少し引いた所から撮影した写真です
何かの発掘調査中の様子みたいですよね

さ〜坂を下りきって、ようやくチバニアンに到着しました。 何の団体なのか分かりませんが、20〜30人の団体もいましたよ。 見たところ、普通の岩肌のように見えますが、先ほどチバニアンビジターセンターで見た、ゴールデンスパイクが打ってあります!  あそこがチバニアンの地層なのか〜。 ゴールデンスパイクの上下には小さな穴が何個も空いていまして、そこに色のついた杭が打ち込まれています。 おそらくこの杭の色が時期の違いを表しているのでしょうかね〜。  色々と3人で想像してみたのですが、どうやって地磁気が逆転するのかなど、やっぱり分かりませんでした^^;

「チバニアン」というのは、地質時代の区分の1つで77.4万年前から12.9万年前までの期間を言うそうです。 この地質時代っていうのは、例えば映画「ジュラシックパーク」などでも有名な中生代の「ジュラ期」とか、あと「白亜紀」とか「三畳紀」などその時代の名前みたいなものなんですね。  それらと同様に「チバニアン期」というのが新たに認められたってことなんですね。 ちなみに「チバニアン」というのはラテン語で「千葉の時代」を意味するそうです。 また日本の地名にちなんだ名前が地質年代につけられることは初めてのことなんだそうです。   


ビジターセンターにもあったゴールデンスパイクが見えます


これホントによく見つけたよね。素人じゃ全く違いが分かりません

このような地球の地質時代を分けるときには、生物の出現と絶滅など地球規模の大きな出来事を示す化石が使われてきたのですが、最近では地磁気の逆転が起こった時期も併せて使われているんだそうです。  つまり化石だけでなく地磁気の逆転も「ジュラ期」とか「白亜紀」とういう時代時代を分ける際の目印にしているってことなんですね。 そして地磁気の逆転をした境目の地層を地上で見ることができるのがとても珍しいこと、 そしてこの地磁気の逆転の境目が発見されたことによって「チバニアン」という新たな地質時代が加わったってことなんだと思います。 合ってるかな!?

先ほど「磁気の逆転」と言いましたが、地球自体は大きな磁石のようになっていますよね、現在は方位磁石を使うとN極が北を向くようにね。 現在は北極がS極、南極がN極になっていますが、地球の歴史上このS極N極が逆転する現象が何度も起きているんだそうです。  なぜ逆転するのかは分かっていないそうですが、今回のチバニアンで「地磁気の逆転」という言葉が出てくるのは、これが関係しているんだそうです。 そういえばテレビ東京でやっている都市伝説の番組でも、磁極がずれてきているって話をしていましたよ。  一朝一夕で地磁気が逆転することはないと思いますが、地中の化石の移り変わりと地磁気の逆転の磁気がイコールだとすると、現在ズレ始めている磁極が完全に入れ替わったら人類も絶滅しちゃうのかもしれませんね>_< きっとそのズレが大きくなって、最終的に地磁気のN極とS極が反対になるんですね。   


〜 周 囲 の 景 色 〜


チバニアンの周囲もとても絶景です

地層付近の景色と、回れ右した景色は大分異なります。 チバニアンの地層の反対側には川が流れており、その周りには断崖絶壁が立ち並んでします。 以前養老渓谷に行った時も似たような景色を目の当たりにしましたが、この景色も結構良いですよね!  地質的に重要なチバニアンのゴールデンスパイクも見れますし、絶景も見れますし、ここはなかなか良い観光地ですね。 坂はキツイけど^^;