い す み 鉄 道

先ほども少し触れましたが、大多喜城址のそばには「いすみ鉄道」の「大多喜駅」があります。 鉄道の番組などでもよく登場するいすみ鉄道ですが、今回管理人も初めて乗ってみたいと思います。  そういえば先日もテレビの「デカ盛りハンター」で、管理人のお気に入り、もえあずちゃんがいすみ鉄道に乗りながら、2.5kgのチャーシュー弁当を食する番組をやっておりました。 

なんだか懐かしい車両が、単線のルーラルな景色を走り抜けていく様は非常に趣があって良いですね〜。 管理人は鉄ちゃんの気があるので、こういう電車に乗るのは大好きなのですが、珍しく普段電車に全く興味のないお嫁さんも乗り気でしたよ。  今日はさすがにいすみ鉄道には乗らないだろうと、調査魔の管理人もいすみ鉄道の路線図までは調べてなかったんですよね〜。 でも駅の付近に来たら、踏切の音が! ・・・これはもうすぐ来るな!  とりあえず本数少なそうだし乗っちまおうと適当に切符を購入して乗り込みました。


〜  大  多  喜  駅  〜

いすみ鉄道は、千葉県東部の大原駅から西に向かって房総半島の中央部にある上総中野駅までを結んでいます。 さらに上総中野駅からは、これまたローカル路線で有名な小湊鉄道に乗り継ぎ、東のほうに横断することができます。  いすみ鉄道は大原駅から上総中野駅まで全部で6駅。 今回は何にもわからないまま、目の前に来た「上総中野駅行」に飛び乗りました。 

大多喜駅の前にはお客さん待ちのタクシーが2台いたり、駅前に観光所があったりしましたが、結構寂しい雰囲気・・・ 田舎のローカル駅だな〜って感じね。  でも実際に上総中野駅に向かっていくつか駅に停まりましたが、どの駅も公衆便所位の規模の駅で、見た中では大多喜駅が一番栄えていたかな^^; 

大多喜駅はいすみ鉄道いすみ線の駅ですが、全ての車両は大多喜駅を拠点に運用されているんだそうです。 こちらの駅は関東の駅百選に選定されているんだそうです。 歴史は古く、昭和5年(1930)に国鉄木原線の大原−大多喜間開業に伴い終着駅として開業しました。  ちなみに駅の看板を見ると「大多喜」の駅名の上に「デンタルサポート」って書いてありましたが、これは命名権を販売しているそうで、千葉県の訪問歯科のデンタルサポート株式会社が取得したんだそうです。 ちなみに命名権は1年契約で、延長もできるんだとか。   




駅の中に顔出しがっ!!


本田忠勝の像が飾ってありました


こちらがいすみ鉄道の車両です。 黄色に緑色のラインが爽やかですね〜。 緑の中を走り抜けるいすみ鉄道にピタ〜リのカラーリングじゃないですか。  そしてこの車輛、とても懐かしいですね〜。 こちらはいすみ350型ですが、これは旧国鉄のキハ20なんでしょうかね。 旧国鉄で高度成長を支えた車輛の一つですね。 いすみ鉄道では、これ以外にも懐かしい車輛が現役で走っているんですよ〜。

いすみ350型がいすみ鉄道で営業運転をしたのは平成25年(2013)です。 350型は、開業時から運用されてきたいすみ200型が老朽化したことから、その代替として2013年から導入した軽快気動車で、同時期に導入されたいすみ300型がクロスシート・トイレ付であるのに対し、ロングシート・トイレなしで2両(351, 352)が製造されたそうです。   










駅のすぐそばには車庫がありまして、待機している車輛が仲良く並んでいました。 左側のいすみ鉄道カラーもよいですが、右側の昔ながらのカラーリングもとても良いですね。  左側はいすみ300型、右側はキハ20です。 両方とも旧国鉄の車輛ですね〜。 管理人は気動車というとキハ40のほうがなじみ深いのですが、キハ20が見れるってラッキーですよ。



発車時刻もよくわからなかったので、目の前の車輛に乗り込め〜! 中に入ると我々以外にお客さんはいな〜いっ! 貸し切りになっちゃいましたよ^^  もう先頭の運転台横の窓から前方を激写したり、最後尾の運転台の横から激写したり、窓を半分開けて外の景色を激写したり、年甲斐もなくはしゃいでしまいました。  普段は電車に興味のないお嫁さんも、運転台横から前方を見たりあちこち見回っていました。 普段は恥ずかしくてできないようなことも色々体験できましたよ。  ちなみに帰りも貸し切りでした^^; こりゃ経営大変だな・・・

電車の天井の中央部分には色とりどりの灯篭がぶら下がっていましたよ。 こちらは台湾集集線との姉妹提携7周年を記念して「祈福の旅」というイベントをやっているんだそうで、それで灯篭をぶら下げているんだそうです。   





〜  出  発  進  行  〜

車内からの景色は前方、横からの景色など、カメラ撮りまくりでしたよ。 特に良いと感じたのはやっぱり運転台横の前方の窓からの景色ですね。  最初は運転台横は邪魔になるかなと遠慮していたのですが、運転手さんがとても気さくな方で「横来ても大丈夫ですよ〜」と言ってくれましたので、邪魔にならない程度の時間激写させてもらいました。  単線の線路、緑の森の中を潜り抜けるように走り抜ける感じ、ディーゼルのガラガラガラという音、線路のつなぎ目を車輪が超えるときの音、もう最高ですね〜。 こういう雰囲気は普段の通勤電車では絶対に味わえないですよ。   















〜  上 総 中 野 駅  〜

大多喜駅から乗車して終点の上総中野駅に到着したのは25分後。 これ以上長いと飽きちゃうし、短いと物足りない。 このくらいの時間がちょうどよいですね。  特に上総中野駅で何かをするでもなくトイレ休憩をして、そのまま折り返しのいすみ鉄道に乗って、大多喜駅に戻りました。 

しかしこの上総中野駅も渋いですね〜。 タクシーも待ってません! 店もありません! 自動販売機とトイレがあるだけです! しかもお嫁さんがトイレに入って手を洗おうとしたら、洗面所にアマガエルがいましたよ。  最初は洗面台の水があふれないように穴が開いているところから顔を出していただけだったそうですが、管理人も一緒に見に行ったら、穴から出てきて洗面台の上に鎮座しておりましたよ。  しかも時間をおいてもう一度見たら、また洗面台の穴に入って顔だけ覗かせていました。 これは間違いなく洗面台に住んでいるね!  


とてもシックな雰囲気の駅ですね〜


上総中野駅はいすみ鉄道の終点ですが、ここには小湊鉄道の始発でもあります。 ちょうど折り返しの電車を待っている間に小湊鉄道もやってきましたよ。 もちろん激写!!  こちらの車輛はいすみ鉄道よりもさらに古い感じがしましたね〜。 旧国鉄の急行カラーでしょうか。 この車輛もいい味だしていますね〜。

こちらの小湊鉄道には乗らなかったのですが、ホントはこれにも乗りたかった〜。 でもさすがにダイヤがスカスカなので、いつ逆側の電車が来るかわからないです。。。  なので激写だけしてお別れしました。  





小湊鉄道は、千葉県市原市の五井駅から大多喜町の上総中野駅までを結ぶ鉄道路線です。 非電化・単線の路線で、首都圏にありながら駅舎や車両など古くからの雰囲気を残しています。  2018年には「小湊鉄道とその沿線の景観」が千葉県により、ちば文化遺産の一つに選定されました。 途中駅には明日に観光する予定の「養老渓谷駅」もあります。  路線距離は39.1km、駅数は18駅となっています。 いすみ鉄道は1両編成でしたが、小湊鉄道は2両編成でしたよ。 休日など限られた日には「里山トロッコ列車」という蒸気機関車風の列車も運航しています。 残念ながら今日は運航していませんでした>_< 

写真の車両は「小湊鐵道 キハ200」です。 こちらは1961年から導入したんだそうですよ。 もう60年も運用されているんですね〜。 ビックリです。   





帰りも貸し切り状態で、大多喜駅に戻りましたが、たまにこういうローカル線旅をするのもいいものですね〜。 ちなみに帰りに乗車した上総中野駅から大多喜駅までは誰もお客さんは乗ってきませんでしたが、大多喜駅では学生さんらしき3名が乗車していました。  でも心配した通り、過去には第三セクターに移行してから赤字経営が続いており、鉄道の廃止も検討されたんだとか。 社長を一般公募し色々と経営を立て直すための策を講じたんだそうです。 「い鉄揚げ」という煎餅を売ったり、饅頭を売り出したりね。  なんとかこれからも存続に向けて頑張ってほしいと思います! 皆さんも乗りにきてね^^