岩  木  山  神  社

弘前公園を見学した一同は次の観光地「岩木山神社」に参ります。 弘前公園から岩木山神社までは一般道で約40分ほど。 弘前公園の周辺は割と信号が多かったのですが、岩木山神社に近づくにつれて信号機がなくなっていきます。  ということで、距離は結構あるのですが、カーナビゲーションの到着時刻はどんどん短くなっていきます。 時間的に言って、今日の観光は岩木山神社が最後になりそうです。 「岡」氏が立案してくれた旅の行程表では、岩木山神社の後に、 更に「最勝院五重塔」というところも予定しておりましたが、できるだけ明るいうちにホテルに行って温泉に入りたい!ということもありますので、今日の観光は岩木山神社で終了としたいと思います。 「最勝院五重塔」はまた今度〜。

今回車についていたカーナビゲーションはケンウッドのものでしたが、なんだかちょっと到着時刻の予想が甘い・・・ 目的地を入れても、なぜか本来の目的地と数Kmの誤差があるし、ピンポイントで目的地を探せないことも多いし。。。  あまり信用できないので、カーナビゲーションと平行して「西」氏がスマートフォンのナビゲーションでルート案内をしてくれましたが、スマートフォンのほうが正確でした^^; 専用機でこれはちょっと困るよね。  いつもはカロッツェリアとかエクリプスが装備されていることが多く、ケンウッドの機械は初めてなような気がするのですが、何か管理人の操作がまずかったのかなぁ・・・  ちなみに岩木山神社も近くまでは合っているんだけど、最後のピンポイントでよく分からない道を案内されてしまいました・・・


〜 リ ン ゴ 畑 〜









弘前市に入ってから、周囲にリンゴ畑が目立って多くなってきましたよ。 道路の両脇はどこもかしこもリンゴ畑ばかり。 リンゴ畑の木々はどれも実が生っておらず、木だけが整然と並んでおりました。  木の高さや形状はどれも同じで、リンゴを栽培するのにはこの形状が適しているんでしょうね〜。 

多分リンゴは秋から冬にかけてが収穫時期だと思いますので、もう少し経ってから受粉等するのかもしれませんね。 ちょっと疑問に思ったのが、リンゴって品種がとても多いような気がするんですが、写真に写っているのは何の品種なんだろう・・・  ホントにリンゴ畑は多いのですが、どれも同じ種類に見えてしまいますが、きっと品種によって何か違うんでしょうね〜。  


〜 岩  木  山 〜


一般道を走っていても岩木山


リンゴ畑越しにも岩木山

今回ご来店の岩木山神社は青森の名峰岩木山の麓にあります。 青森に来てから弘前に移動する間は普通の一般道を走っていても、高速道路を走っていても、ずっと岩木山が見えておりましたよ。 まさに青森のシンボルともいえる山なんですね。  まだ山頂から中腹付近まで雪が大分残っていますね。 後でも少し触れますが、今日の宿ではこの岩木山を目の前に温泉に浸かることができました。 

岩木山は津軽の皆さんから「お」をつけて「お岩木(山)」他にも「お岩木様」とも呼ばれ親しまれているそうです。 標高は1625mで青森県では一番高い山です。 まだ今の時期ですと山は雪化粧で、どこまで登れるのか分かりませんが、 8合目まで津軽岩木スカイラインを利用し、更に9合目まではリフトで行くことができるそうで、そこから約40分歩くと山頂に行くことができるそうです。 雪がなければ40分なら行けるかも!  ちなみに山頂には岩木神社の奥宮がありまして、夏季になるとお守りや登頂記念の手拭いを購入することができるそうですよ。  


〜 岩 木 山 神 社 〜


こちらが最初の鳥居です


参道がとても長いですね〜

少しだけ道を間違えてしまいましたが、すぐにリカバリ完了! どうやら神社の駐車場の反対側にあったソフトクリームに目を奪われて、肝心の神社を見落としてしまったようです。 神社の前には砂利の駐車場がありました。  ただいまの時刻は15:40です。 もう少し暗くなりかけているので、参拝客もそんなにいないかなと思いましたが、駐車場はほぼ満車の状態ですね。  参道が広く長いので、車の数ほど人はいないように見えましたが、やはり有名な神社ですからこの時間でも大繁盛です。

駐車場の目の前にあるのが最初の鳥居。 ここから奥のほうを見ますと、長〜〜〜い参道が続いています。 鳥居はこの最初の鳥居だけでなく、途中2〜3はあったでしょうか。  それぞれ鳥居の大きさや材質も異なっていました。   



こちらが2つ目の鳥居です。


ソメイヨシノがとても綺麗に咲いています

第一の鳥居を抜けていきますと、遠くに次の鳥居が見えてきます。 参道はとても広いですが、石畳があるのは中央の幅10m位でしょうか。 石畳の横は土の道になっていますが、ところどころにコケのようなものも生えています。  何か分かりませんが、参道を歩いているだけで非常に厳かな雰囲気を感じるんですよね〜。 

また参道の両側には、本数は多くはありませんが、桜の木が点在しています。 先ほどの弘前公園よりも標高が高いからか、まだソメイヨシノも咲いていましたよ。  弘前公園のソメイヨシノは残念なことになっておりましたが、ここで満開のソメイヨシノを見ることができて本当によかったです。 やっぱり標高の違いなどで、開花時期も大分変るんですね。  



伝統ある社務所ですね〜

参道の途中に茅葺屋根のものすごくクラシカルで立派な建物がありましたが、最初は何の建物か分からなかったのですが、後で調べてみると、こちらは社務所だったようです。 それにしてもなんと格式高い社務所なんでしょう。  最近では近代的な建物に昔風の装飾をつけて、なんとなく神社っぽくしている神社もありますが、こちらのはすんごく良い雰囲気の社務所です。 やっぱり岩木山神社は格式高いですね。  



非常に厳かな感じがする楼門ですね〜


楼門が目の前にっ!


木の組み方など非常に見事な仕事です


楼門の前の狛犬Part1です


狛犬Part2 普通の神社のよりかっこよい

最後の鳥居を抜けると、目の前に立派な門が見えてきますよ。 こちらは「楼門」です。 こちらは本殿や拝殿などと共に重要文化財に指定されています。 遠くから見てもかなり立派な門となっておりますが、 近くで見ても、細部の造りや、木の組み方などが非常に立派です。 ちょっと特徴的だなと思ったのが、朱色の色合いが少し煤けているといいますか、多分経年劣化と思われますが、ちょっと綺麗な朱色ではないんですよね。  でもこの色合いがとても良いと思います。 個人的には綺麗な塗りたての朱色よりもこのように少し歴史を感じる雰囲気のほうが良いな〜と思います。  楼門も色々なところで見てきましたが、新しく再建されたものも多く、ここの楼門のように伝統を感じる門は貴重だと思いました。

こちらの楼門は寛永5年(1628年)、2代藩主・津軽信枚により、百沢寺の山門として建立されました。 入母屋造、丹塗り、とち葺形銅板葺、桁行:16.6 m、梁間:7.98 m、棟高:17.85 m。  上層に十一面観音、五百羅漢像が祀られていたが、神仏分離による廃寺の際にそれらは姿を消し、階下に随神像を祀ることとなったそうです。 by wikipedia  



こちらが中門です


中門の端のほうの装飾が見事です


門の正面上部も非常に素晴らしい

楼門を抜けて更に進むと中門が見ていきます。 大きさは先ほどの楼門ほどではないですが、この先に拝殿や本殿があるということで、見た目も朱色ではなく黒っぽい色合いになって、より厳かさが増したような気がしますよ。  ちなみにこちらの中門も重要文化財として登録されています。 

元禄7年(1694年)四代藩主・信政により建立。 拝殿前に建つ切妻造の四脚門、とち葺形銅板葺。柱などの軸部は黒漆塗で、木鼻や袖切などは朱塗り、蟇股、欄間は極彩色で、本殿・奥門と共通する技法である。  かつての別当寺・百澤寺大堂(現・拝殿)の門として建立。 by wikipedia  



拝殿に到着しました


失礼して中のほうも少し撮影

中門をくぐりますと、すぐのところに拝殿が鎮座します。 いやこれもなかなかの厳かさですね〜。 楼門と同じく少し伝統的な朱色をしています。  こちらの建物は寛永17年(1640年)に建立されたもので、桁行5間、梁間5間、入母屋造平入、とち葺形銅板葺、外部は丹塗り、内部は弁柄塗り、千鳥破風の彫刻や蟇股は極彩色で彩られる。  百沢寺の本堂として慶長8年(1603年)津軽為信が再建を始め津軽信義の代で完成。 wikipedia

岩木山神社は、陸奥津軽の開拓の神、農海産物の守護神、また祖霊の座すところとして崇められてきました。  社殿は、神仏習合の時代の名残りをとどめ、鎌倉時代以後の密教寺院の構造がみられる中に、桃山時代の様式を思わせる色とりどりの絵様彫刻がみられ、 そうした外観が日光の東照宮を思わせるとして、「奥日光」と呼ばれるになったんだそうです。  



拝殿の奥にある本殿になります


いたるところに雪だまりがありました

拝殿でお参りをした後に、拝殿の脇を奥に進んでみますと、チラリと本殿も見ることができます。 しかし4月も後半だというのにまだ境内にも雪が残っています。 いやしかし、本殿もなかなか良い雰囲気ですね。  こちらは中門と同じような黒を基調とした色合いをしています。 垣根が邪魔で全貌を見ることはできませんが、上の部分だけ見てもなかなかありがたや〜って感じになりますよ。

岩木山神社の御祭神ですが、「顕国魂神(うつしくにたまのかみ)-大国主神」「多都比姫神(たつびひめのかみ)」「宇賀能売神(うかのめのかみ)」「大山祇神(おおやまつみのかみ)」「坂上刈田麿命(さかのうえのかりたまろのみこと)」で これらををまとめて岩木山大神(いわきやまおおかみ)と呼ぶのだそうです。

岩木山神社の創建については諸説がありますが、最も古い説では、宝亀11年(780年)、岩木山の山頂に社殿を造営したのが起源とされています。  延暦19年(800年)、岩木山大神の加護によって東北平定を為し得たとして、坂上田村麻呂が山頂に社殿を再建し、その後、十腰内地区に下居宮が建立され、山頂の社は奥宮とされました。  また、田村麻呂は、父の刈田麿も合祀したとされます。  



白雲大龍神です〜


白雲大龍神の前にも狛犬が鎮座しています


龍神様の手前には綺麗な池がありました

拝殿と本殿の右手の方に末社がありましたよ。 2つあったのですが、こちらは白雲大龍神だそうです。 水神信仰の龍神様で、岩木山大神の1柱である多都比姫神(たつびひめのかみ)の荒魂が祀られています。  多都比姫神は厳島神社の祭神として有名な宗像三女神の一柱。 宗像三女神は厳島神社のように三柱一緒に祀られる場合や岩木山神社のように三女神のうちの一柱のみ祀られる場合もあるのですが、三柱総じて水や海と関係が深い場所に祀られ、龍神や水神信仰の対象とされています。  






白雲神社の右手の少し奥まったところに池がありまして、その奥に稲荷神社がありました。 こちらも末社となっています。 神社にはお一人の神様を祀っているところよりも、複数の神様をお祀りしているところが多いと思います。  主祭神以外の社を「摂社」とか「末社」と言いますが、このうち「摂社」とは主祭神と関係の深い神様を、「末社」というのは主際神とあまり関係の深くない神様を祀る社のことを言うそうです。  今回の「白雲神社」も「稲荷神社」も末社なんだそうですよ。  




白雲神社、稲荷神社にお参りをして、参道に向かおうとしたところ、水の音が聞こえてきますよ。 なんとそこには、あまり見たことのないような「禊所」と呼ばれる場所だったのです。  壁にピタ〜リとくっつように立っている小さな塔のてっぺんの3方に犬(?)っぽい顔の水の出口がありまして、そこからジョバジョバと水が流れ出てきています。 これはどこから来た水なんでしょう。  もしかしたら禊所として使用するってことで、岩木山の湧き水を使用しているのかもしれませんね。 試しに水を触ってみましたが、かなり冷たいです。 こんな冷たい水で禊したら、身体冷え切って死んでまうわ。  ということで両手を禊するだけで勘弁してやりました。 でもこういうの珍しいよね。 というかこういう神社で禊所って初めて見たかも^^