今日の横須賀軍港(2025/08/23)


本日はお嫁さんの誕生日の前夜祭ということで汐入駅そばにあるメルキュールホテルに入っている「ビストロ・ブルゴーニュ」というレストランにやってきました。 メルキュールホテルの駐車場は高そうなので、すぐそばにあるコースカベイサイドストアーズの駐車場に停めてホテルに移動しました。  このコースカは自衛隊や、アメリカ海軍の横須賀基地のすぐそばにありまして、すぐ隣にあるヴェルニー公園から軍艦を見ることができます。 またコースカの目の前の桟橋からは横須賀軍港巡りという観光船が出ていまして、普段見ることができないアメリカ海軍基地の周囲を観光することもできるようになっています。  管理人は、汐入周辺に来た時は、いつもヴェルニー公園を散策しながら軍艦ウォッチをしに来ています。 もちろん軍港巡りの観光船にも2〜3回は乗っていますよ。

また今日昼にご来店した「ビストロ・ブルゴーニュ」というお店がホテルの19階にありまして、軍港を上から眺めることができるのですが、実は数日前にイギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母の2番艦の「プリンス・オブ・ウェールズ」が入港しているとの情報を得ておりました。  今日は軍港巡りの行列がいつもよりかなり長かったですが、恐らく「プリンス・オブ・ウェールズ」を見に来ている人ではないかと思いますね。 確かにイギリスの空母なんて滅多に見れませんもんね。 今日は管理人は軍港巡りの観光船には乗りませんでしたが、 メルキュールの19階から「プリンス・オブ・ウェールズ」を眺めることができましたので、それと合わせて自衛隊の艦船もご紹介したいと思います。


〜 コースカベイサイドストアーズ 〜

今日はレストランを12時に予約しておりましたが、混雑が予想されることもあり、少し早めに到着するように出発しました。 コースカに到着したのは11:15頃。 大分早めですね^^;  コースカはショッピングモールではありますが、観光地のような性質もありまして、建物の中には各自衛艦オリジナルのカレーの缶詰なんかも販売しているんですよ。 また前日の通り軍港巡りの観光船のチケット売り場も建物の中にあります。  軍港に面したところには、デカデカと「YOKOSUKA」と書かれたモニュメントもありまして、ここで記念撮影をする方も多いです。 ちなみに軍港巡りの観光船は、このモニュメントの真下にあるんですよ。 今日はすんごい行列だったな〜。


コースカ2階の軍港方面にあるモニュメント

〜 今 日 の 横 須 賀 軍 港 の 景 色 〜

先程のモニュメントから見ると、向かって左手に自衛隊の港が、右手にはアメリカ海軍の基地が見えます。 横須賀の人はアメリカ海軍の基地のことを昔から「ベース」と呼んでいます。  左手の海上自衛隊の施設は、正式には「海上自衛隊 横須賀地方総監部」と言いまして、港には海上自衛隊の各種護衛艦などが停泊しています。  自衛隊の艦船はすぐ横にあるヴェルニー公園からも見ることができます。 いつもヘリコプター搭載型護衛艦や、ミサイル護衛艦、汎用護衛艦、イージスシステム搭載ミサイル護衛艦などが停泊しています。  たまに南極観測船のしらせも停泊することがあるんですよ。 ちなみに「しらせ」も海上自衛隊所属で、艦種は砕氷艦と言います。


横須賀の軍港の景色です


メルキュール19階からの横須賀軍港


今日はヘリコプター搭載型護衛艦の「かが」が停泊していましたよ。 一見するとアメリカの強襲揚陸艦と非常に似ているような気がしますよね。  「かが」はヘリコプター搭載型護衛艦とは言っていますが、全通甲板を持ち、つい最近では短距離離陸垂直着陸機のF35Bが離発着できるように甲板の強度を高め、また前方の甲板の形も改修されたんですよね。  就航直後の艦首先端部は台形をしていたのですが、現在は完全に長方形になっております。 これはもうどっからどう見ても空母ですね^^;  報道ではF35Bの発着訓練もしているし、日本でもアメリカから購入したF35Bが数機到着していますし、日本もついに空母を持つようになってしまいました。  艦名は第二次世界大戦の時の正規空母「加賀」と同じ名前です。 何か意図的なものを感じますよね。 ちなみに「かが」は「いずも型護衛艦」の2番艦ですが、1番艦の「いずも」は現在空母化の改修を行っているそうです。


ヴェルニー公園からだとこの見え方


メルキュールの19階だと甲板が見えます


「かが」の右手の方にはフレゲート艦らしき船が停泊していました。 いつもここには「もがみ型」の日本のフリゲートが停泊していることが多いように思いますが。。。 艦番を見ると「F311」と書いてありますね。  日本の海上自衛隊の艦番では見たことのない形式のような・・・ ということで方々のニュースを調べてみると、なんとこちらはノルウェー海軍フリゲート艦なんだそうです。 艦名は「ロアール・アムンセン」と言います。  フリチョフ・ナンセン級フリゲートの2番艦で、探検家ロアール・アムンセンに由来するんだそうです。 ノルウェーの軍艦なんて初めて意識したかもしれません。 今回ベースに入港したイギリス空母の「プリンス・オブ・ウェールズ」と一緒に来たんでしょうかね。

ちなみにこの「ロアール・アムンセン」の奥にも、艦橋の上に球体が乗っている駆逐艦っぽい艦影が見えるのですが・・・ こちらも調べてみると、イギリス海軍のデアリング級駆逐艦の「ドーントレス」だそうです。  こちらはイギリス版のイージス艦なんだそうです。 これは間違いなくイギリス空母打撃軍の中の1隻ですね。 これも初めて見ました。


ノルウェー海軍フリゲート艦「ロアール・アムンセン」


ヴェルニー公園の反対岸はアメリカ海軍の敷地「ベース」です。 アメリカ海軍の基地の様子はここから見るか、軍港巡りの観光船から見るしかないと思うんですよね。 当然、空母などの港は一般からは見えない位置にあります(軍港巡りの観光船から良く見えます)が、 空母以外の艦船は割とヴェルニー公園側に停泊していることも多いです。 一番多いのはアーレイバーグ級駆逐艦、俗に言うイージス艦ですね。 あとは潜水艦も停泊していることが多いと思います。

今回停泊しているのが見えたのはアーレイバーグ級のDDG-69ミリアスです。 こちらは現在横須賀が母港になっているようですね。 アーレイバーグ級は、日本の海上自衛隊のこんごう型、あたご型、まや型のベースにもなっている駆逐艦です。  イージス艦と言えば、タイコンデロガ級巡洋艦も思い出しますが、こちらはもう退役が進んで、現在現役名のは数隻しかないそうです。 とはいえアーレイバーグ級も1番艦のアーレイバーグが就役したのが1991年ですから、もう約35年経つんですよね。  初代のフライトIから、フライトII、フライトIIA、フライトIIIへと進化し、外観はあまり違いは分かりませんが、満載排水量などもフライトIの時期は8,850tだったのに対して、最新のフライトIIIでは9,700tにもなっています。  最近では駆逐艦ではなくフリゲート艦という艦種の船も多く出てきており、今後は空母、駆逐艦、フリゲート艦が水上艦の花形になっていくのかもしれませんね。


アメリカ海軍 アーレイバーグ級駆逐艦 DDG-69ミリアス


そして最後にご紹介するのが、イギリス海軍の航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」です。 こちらはヴェルニー公園からは見ることができませんで、今日はたまたまメルキュールホテルの19階で食事をしていたので上から見下ろすことができました。  ここはいつもアメリカの空母が停泊している場所なのですが、上から見たときに「いつもと形が違うなぁ」と思ったんですよね。 前方にスキージャンプも見えますしね。  「プリンス・オブ・ウェールズ」が横須賀に入港したって情報は得ていたけど、アメリカの空母が出航している間にここに入ってたんだね。 いや〜貴重なものを見ることができましたよ。 しかも上から甲板を見下ろすってなかなかできないからね。

左側にスキージャンプの滑走路、中ほどに艦橋が2つ見えるのが分かるでしょうか。 結構特徴的なフォルムをしていますよね。 艦橋が2つある空母って他にはないのではないでしょうか。 こちらはクイーン・エリザベス級航空母艦の2番艦でして、  満載排水量は約65,000tとかなり大型です。 アメリカ海軍のニミッツ級やジェラルドフォード級は約100,000tなのでそれに比べれば小さいですが、先ほどご紹介した海上自衛隊の「かが」が26,000tですからかなり大型なのが分かりますね。  メルキュールホテルからはよく見えなかったのですが、写真を拡大してみてみると、甲板のスキージャンプ側にF35Bがズラリと並び、艦尾側にはヘリコプターが並んでいました。 多分これなら観光船からも下から見上げてもF35B見えるかもね。  一隻に格納できる航空機は約40機だそうです。 ちなみにアメリカのジェラルドフォード級は約75機だそうです。  日本の「かが」は何機乗るんでしょうね。 ちなみに「かが」のヘリコプターは最大14機搭載可能なんだそうですよ。 いや〜横須賀の港はホントに面白い。


イギリス海軍 クイーン・エリザベス級航空母艦「プリンス・オブ・ウェールズ」