YYのりものフェスタ
〜護衛艦「はるさめ」「たかなみ」〜
〜ネイビーバーガー〜

今日は横須賀で「YYのりものフェスタ」というイベントが開催されました。このイベントは普段
は乗れない電車や艦船、救急車、消防車などの乗り物が一堂に集まるという内容。そして
開催場所はJR横須賀線の横須賀駅の裏手にある「ヴェルニー公園」というところがメイン
会場になり、電車は「横須賀駅」、艦船は海上自衛隊 横須賀地方総監部の敷地内でした。
もちろん管理人のお目当ては海上自衛隊の護衛艦です。本日は2隻の汎用護衛艦が開放
されていました。今回その1隻「はるさめ」では艦橋も見学可能と護衛艦艦橋部を生で見る
のは初めてなので非常に楽しみです。本ページで護衛艦の設備、装備などをご紹介します。

最近横須賀では町興しで「海軍カレー」なんてのもありまして、これは結構広く有名になって
きたような気がします。2009年には更に新たな名物ができたそうです。それが「ネイビー
バーガー」というハンバーガーです! こいつぁ〜すごいボリュームです。昔、ベース(米軍
横須賀海軍施設)の中で食したハンバーガーや、ホットドッグを思い出します。まいう〜!!


こちらがメイン会場となっている「ヴェルニー公園」の入り口です。今日はイベントということで色々な出店と観光客で大賑わいです。中には四季折々の花が咲くそうです。ちなみに今の時期はバラの花だそうですよ。そして少し先に進むと「ヴェルニー記念館」があります。

先ほど「ヴェルニー公園」と申しましたが、管理人が住んでいた頃は、ここらへんは「臨海公園」と呼んでいたのですが・・・いつからか名称が変わったのでしょうか。調べてみるとこの公園は昭和21年に開園したそうですが、平成13年に「ヴェルニー公園」に改装されたそうです。

この「ヴェルニー」という方はフルネーム「フランソワ・レオンス・ヴェルニー」といいまして、1865年から1876年にかけて横須賀造兵廠その他の近代施設の建設を指導し、日本近代化の跳躍を支援したフランス人技術者なんだそうです。
ヴェルニー公園の対岸は「ベース(米軍横須賀海軍施設)」です。今日は空母はいなかったようですが、ご覧のようにイージス駆逐艦が数隻停泊していました。写真はナンバーから「ステザム (USS Stethem, DDG-63) 」「ラッセン (USS Lassen, DDG-82) 」ですね。いづれもアーレイ・バーグ級のミサイル駆逐艦です。

ちなみにこのアーレイ・バーグ級駆逐艦は、日本のこんごう型ミサイル搭載型護衛艦、あたご型ミサイル搭載型護衛艦のベースにもなっています。日本では「イージス艦」とよく呼ばれるのがこの艦種です。
ヴェルニー公園から徒歩10分くらいで、海上自衛隊横須賀地方総監部に到着します。普段はもちろん一般人がこの中に入ることはできません。今日も門をくぐると、手荷物検査や空港とかで金物を持っていると「ピー」と鳴るゲートをくぐったり警備が厳重です。

横須賀地方隊は海上自衛隊の地方隊のひとつ。主要部隊は神奈川県横須賀市にある横須賀基地に配備されている。艦艇部隊は、第41掃海隊が配備されている。海上自衛隊に5つ編成される地方隊のうち、最大の規模をもつ。海上幕僚監部、自衛艦隊司令部、護衛艦隊司令部その他、地方隊に属していない部隊の後方支援等を担当する。また、観音埼礼砲台で外国軍艦に対して礼砲を実施する。
いーまーしーたー! 護衛艦が2隻停泊しています。今日見学できるのは「護衛艦はるさめ」「護衛艦たかなみ」の2隻です。元々公開は「はるさめ」だけだったそうですが、途中追加で「たかなみ」も公開されることになったそうです。写真では手前が「はるさめ」、奥が「たかなみ」です。

ちなみにこの2隻は形が非常によく似ていますが、兵装などが異なっています。「はるさめ」は「むらさめ型護衛艦」の2番艦。「たかなみ」は「たかなみ型護衛艦」の1番艦です。「たかなみ型護衛艦」のほうが新しいです。
今日の見学開始は10:00でした。本日は将軍と管理人の2人で来たのですが、9:45に横須賀中央で待ち合わせ。そこから歩いて向いました。ちょうど中に入ったのは10:00だったのですが、すでに行列が・・・結局、中に入れたのは、並び始めてから1時間後でしたが、まぁベースで空母や巡洋艦に乗ったときはもっと並びましたから、まだ軽症で済んだほうでしょう。

写真は「むらさめ」の対水上レーダーや対空レーダーのある塔です。真ん中に旗がなびいているのが分かると思いますが、将軍が自衛隊員に聞いたところ、この旗は一つ一つに命令などの意味があるそうですが、全部出しているときは「歓迎」の意味なんだそうです。面白いですね。
艦の横には、通常搭載されているヘリコプターも展示してありました。写真のヘリコプターは「SH−60K」です。

SH-60Kは、シコルスキー・エアクラフト社製の哨戒ヘリコプターであるSH-60Jを基にして、三菱重工業と当時の防衛庁で独自に改造開発を行い、哨戒能力の向上を目指した哨戒ヘリコプターである。2005年から日本の海上自衛隊に配備されている。
行列に並ぶこと約30分。ようやく艦船が近づいてきました。ここのスポッツは人など邪魔なものが写らず、2隻をバッチリ撮影できる唯一のポイントでした。

しかし、こうやって並べて見ると、ほんと2隻はそっくりですね。管理人もそんなに違いが分からなかったのですが、一番分かりやすいのは艦首にある速射砲とVLS(ミサイル垂直発射装置)の形状ですね。速射砲は「はるさめ」は76mm速射砲に対して、「たかなみ」は127mm速射砲になっています。また、VLSの位置も「はるさめ」は設置位置が低く、甲板に上がれば目の前に見ることができますが、「たかなみ」のVLSは設置位置が高く、甲板からでは発射口を見ることができません。
並び始めて約1時間でようやく乗艦できました! 最初に足を踏み入れた場所は、艦の中ほどで、ちょうど対艦ミサイルの発射装置がある部分です。

最初は列が一つだったのですが、混雑が激しくなり、途中から入り口が2箇所になりました。艦橋まで見学するコースが一つ(元々あった列)と、前部甲板のみ見学できるコース(新しく開けた入り口)です。まぁ自衛隊の対応もよろしくなかったのですが、前部甲板のみ見学できる入り口を途中から開けたもんだから、最初から行列に並んでいた人が怒り出しちゃって・・・全くそんなにケンケンしなくてもいいのに・・・まったく短気は損気ですよね。愚かしいです。
こちらが魚雷発射管です。これは正式には「68式3連装短魚雷発射管」といいますが、これはアメリカ海軍が開発した「Mk 32 SVTT」がベースとなっています。現在ではライセンス生産を実施しています。

写真の通り3本が俵積み型にまとめられた3連装発射管として搭載されています。これは通常、艦の首尾軸に並行な状態で両舷に配置されており、発射時には旋回して艦外に指向され、空気圧によって魚雷を射出します。旋回は人力によって行なわれ、魚雷の射出は管側での発射のほか、mod15からは対潜攻撃指揮装置からの遠隔操作も可能となっています。
こちらがチャフ発射機です。正式名称は「Mk137チャフ発射機」といいます。

「チャフ」とは何かと申しますと、電波を反射する物体を空中に散布することでレーダーによる探知を妨害する防御兵器の1つで、チャフを散布した地点に目標があるように見せかけたり、チャフの雲に隠れることで敵のレーダーから身を隠すことができる。また、この効果を利用してレーダー誘導ミサイルの回避にも使用されています。一方、航空機がミサイルなどの回避に使用するのは「フレア」といいます。
ようやく艦橋までたどり着きました。目の前に写っている白い丸いものはCIWSのレーダ部分です。

昔見た「宇宙戦艦ヤマト」の艦橋は兵装、航海、通信、技術、艦長などなど大勢の人が艦橋で仕事をしていたイメージがあって、現代の護衛艦もさぞ艦橋部分には人が大勢いるんだろうなと予想していましたが、意外にも5〜6名位だそうですね。
こちらに見えるのが操舵席です。ものすごいシンプルです。正直自動車のコクピットよりもシンプルではないでしょうか。航空機と比べたら雲泥の差ですよね。

しつこいようですが、やっぱり昔の「ハーロック」とかを思い出すと、でっかい木製のクラシカルな操舵機を思い出してしまうのですが、この操舵機は非常にシンプルです。ちょっと周りの景色がなかったら、ゲームセンターの車のゲームのようです。
艦橋を堪能した後は、何段も狭い階段を下って、前部甲板に出てきます。甲板に出てきたら、すぐのところにVLSがありました。

VLS(Vertical Launching System)とは、潜水艦を含む艦艇に使用されるミサイル発射システムで、日本語では垂直発射システムまたは垂直発射装置と訳されます。ミサイル装填の際は、ミサイルは細長い箱の中に格納した状態で、艦艇に埋め込まれた発射機内部の空間にクレーンを使って垂直に装填します。ミサイル発射時には上部の蓋が開き、発射機内でミサイルのエンジンを点火し射出するホットローンチ方式か、発射機内でガス発生装置によってミサイル本体をガス圧で発射機から押し出して、その後エンジンを点火するコールドローンチ方式のどちらかによってミサイルが垂直に打ち出されるそうです。

「はるさめ」にはアスロックやトマホークなどに対応するMk41(16セル)、シースパロー艦対空ミサイル用のMk48(16セル)を装備しています。
甲板前部から艦橋方面を写した写真です。写真の下部に白く頭が丸くなったCIWSが見えます。その上の白い八角形のものは対空レーダーです。

CIWS(Close in Weapon System)とは艦船を目標とするミサイルや航空機を至近距離で迎撃する艦載兵器の総称であり、個艦防御システムの1つです。日本語では「近接防御火器システム」などと訳されています。CIWSとはシステム総称なので、世界各国の製造メーカーによって名前が異なります。今回の「はるさめ」に搭載されているのは、アメリカのレイセオン社のファランクスMk15CIWSです。他にも同社RAM、オランダのタレス・ネーデルランド社製のゴールキーパーなど様々です。
こちらは「はるさめ」からお隣の「たかなみ」の速射砲を撮影したものです。前述の通り「むらさめ型護衛艦」と「たかなみ型護衛艦」の大きな違いがこの速射砲です。

速射砲は、小型の水雷艇が大型艦の脅威になるようになったことから、これを撃退するために小口径で発射速度の高い火砲を装備する必要が発生し、現在は多くの国の艦艇に装備されています。艦砲における速射砲は現在のところ口径40mm以上で毎分30〜40発以上発射可能なものを指すことが多いそうです。対空目標への使用も可能で、今ではミサイルに次ぐ水上艦の主武装となっています。速射砲の中でもっとも普及しているものの一つがイタリアのオート・メラーラ社製の127mm54口径砲と76mmコンパクト砲/スーパーラピッド砲で、アメリカ海軍を除く西側諸国で多く使用されています。「たかなみ」は127mm、「はるさめ」は76mmを使用しています。
こちらは90式艦対艦誘導弾 (SSM−1B)4連装発射筒です。

SSM−1Bとは制式名90式艦対艦誘導弾といいます。昭和61年開発開始、平成元年開発完了。SSM−1の改良型で、ハープーンランチャーに置き換えて装備・運用できるように配慮された艦対艦ミサイルです。海上自衛隊のむらさめ型、たかなみ型、あたご型護衛艦・はやぶさ型ミサイル艇等が搭載しています。

ミサイル仕様としては、全長:5m、直径:0.35m、射程:150〜200km、最大速力:1150km/h、動力:ロケットモーター+ターボジェトエンジン、海上飛行高度:5〜6mです。
艦の後方から撮影したものですが、両艦ともに後方はヘリコプターの着艦が可能です。後ろに大きく穴が開いている入り口部分は整備室になっています。前の写真でご紹介したSH−60Kを1機運用することができます。

いやー、しかし見応えは満点ですね! 次もまた来たいと思います。次回は「こんごう型」「あたご型」なども見てみたいですね。
「はるさめ」「たかなみ」を堪能してそろそろ帰宅しますか! と思ったら、後ろのほうにもう一隻護衛艦が停泊しているのが見えました。艦番が123番なので、これは「はつゆき型護衛艦しらゆき」ですね。これは少し古くて、就役が1983年2月8日なので、もう約30年弱運用されています。歴代艦長も現在の艦長を含め19代もいます。

「しらゆき」は、昭和53度計画2,900トン型護衛艦2211号艦として、日立造船舞鶴工場で建造され、第1護衛隊群第41護衛隊に配属された。就航当初は20mmファランクスCIWSを装備していなかったが、現在は装備されている。1990年1月31日に第4護衛隊群第41護衛隊に配属、1997年3月24日に横須賀地方隊第21護衛隊に配属される。現在は護衛艦隊第11護衛隊に所属し、定係港は横須賀である。



〜横須賀ネイビーバーガー〜

前述の通り、横須賀ネイビーバーガーは2009年から始まったそうですが、そのときはたったの4店舗だったそうです。現在では横須賀中央〜汐入間にあるドブ板通りに12店舗もあるそうですよ。

今回ご来店したのは「YOKOSUKA Shell」というお店です。こちらのお店はネイビーバーガーだけではなく、海軍カレーもありますよ。店内はちょっとアメリカンな感じで、街の軽食屋さんといった感じ。気軽に入れる喫茶店みたいな感じもします。店内はテーブル席が10以上あり、結構大人数でもOKです。

「YOKOSUKA Shell」の店構えです。


「ネイビーバーガー レギュラーサイズ」です。
最初に運ばれてきたときはこんな感じです。
一見「全然大丈夫じゃん!?」なんて思います。

ネイビーバーガーを自分で合わせた図です。
何か比較できるものを置いておけばよかったですが、
これは相当にデカイです! ちなみにパテは227gです。

しかし、これはすごいボリュームです! ネイビーバーガーの大きさは2種類ありまして、レギュラー(227g)、クォーター(113g)があります。管理人はレギュラーを、将軍はクォーターをご注文ですが、普通の人はクォーターで充分かもしれません。これにポテトセットを追加すると、フライドポテトと1ドリンクがつきます。更に500円追加するとチーズケーキも追加できますが、もう食いすぎです!!

ハンバーガーを注文すると、すぐに出てくるのが、よく高速道路のPAなどで、アメリカンドッグを注文すると、ケチャップやマスタードの赤や黄色いのチューって出すやつがあると思うんですが、あれが数種類テーブルの上に置かれます。@バーベキューソース(甘口) Aバーベキューソース(辛口) Bマヨネーズ Cケチャップ Dマスタード Eタルタルソース と計6種類! これをお好みに合わせて自分でかけて食するんです。管理人の好みは マスタード+マヨネーズ+タルタルソース+バーベキューソース(甘口)のセットですね! ちょっと次回は別の店のネイビーバーガーもチャレンジしたいと思います。