横 須 賀 美 術 館(運慶展)


世間はお盆真っただ中です。 管理人のお盆休みは8月11日〜8月15日の5日間。 でも毎日仕事のメールをチェックして対応しなければいけないので、あまり休んだ気がしませんね。  しかも昨日は釣りの予約を入れておいたのに台風来襲で早々にキャンセルでしたからね^^; 今回のお盆休みは、初日に国分寺連合で宴会をしたことしか楽しみがありませんでした>_< このままだと4日間何もしないで終わってしまうぅということで、地元横須賀の観光スポッツに行ってくることにしました。

今回ご来店したのは横須賀美術館。 こちらは出来てから15年が経つんだそうですよ。 管理人が以前横須賀に住んでいたころはなかったので、一回も行ったことないんですよね。  いつか行ってやろうと思っていたのですが、なかなか機会がなくここまで来てしまいました。 チラシか市の広報かでお嫁さんが現在美術館で「運慶展」をやっていることを発見!  運慶さんといえば、鎌倉時代の仏師で、奈良などで有名な仏像などを造った方です。 しかもこの方は奈良京都だけでなく、鎌倉時代に三浦半島でも仏像を造ったことでも有名です。  ちょうどNHKの大河ドラマで「鎌倉殿の13人」を放送していますが、その中でも運慶さん出てきましたもんね。 今日は運慶さんが手がけた仏像も展示されているということで、初めて横須賀美術館にご来店してみました。  しかし先日は国分寺連合で鎌倉日帰りツアーを開催しましたし、今年は鎌倉殿の13人からみのツアーが多いですね〜^^


〜 横 須 賀 美 術 館 〜

今日は自宅から車で横須賀美術館に向かいました。 自宅から美術館までは車で15分ほど。 ロケーションは観音崎の手前にあたります。 いつも釣りでお世話になっている走水の先で走水からは5分もかかりません。  あと少しで観音崎に到着するな〜と思い始めたころに、道路の右側に広い芝生の広場とその奥に白い綺麗な建物が見えます。 

こちらの美術館は横須賀市の市制100周年を記念して、2007年にオープンした美術館です。 年間6回の企画展を開催しているほか、横須賀・三浦半島にゆかりのある画家たちの作品をはじめとして、日本の近現代美術の名品約5,000点の中から選んだ所蔵品展、週刊新潮の表紙絵で知られ、ノスタルジックな雰囲気に癒される谷内六郎作品を常設展示しています。  風光明媚な観音崎の地に立つ横須賀美術館は、絶景美術館としても知られ、過去に日本の絶景美術館のランキングで上位に選ばれたこともあります。 東京湾を臨み、緑に囲まれた屋外の素晴らしい眺望は、三浦半島でも指折りの景観です。  有名シェフが総料理長を勤めるイタリアンレストラン「アクアマーレ」、お洒落なアイテムいっぱいのミュージアムショップなど併設施設も充実しています。 by 横須賀美術館HPより


緑の芝生の奥にガラス張りの綺麗な建てものがあります。

よく観音崎までドライブをするときに通り過ぎていた横須賀美術館にようやくご来店することができましたよ。 横須賀を離れてたまに実家に帰ってきても、なかなか「横須賀美術館に行こう」ってならなかったんですよね。  やはり地元の観光地ってわざわざ行かないもんなんでしょうかね〜。 一度横須賀を離れてまた20年ぶりに戻ってきて、最近は無性に横須賀の名所を廻りたい衝動に駆られてきます。 これまでもしょうぶ園や三笠公園、軍港巡りにも足を延ばしました。  いつまで横須賀にいるか分かりませんが、猿島とか裏がのドッグとか、明治から昭和にかけての遺構があったり、まだ知らない場所もありそうなので、これまで知らなかった横須賀を再発見するってのも面白いかもしれませんね。


横須賀美術館の建物


建物から東京湾が綺麗に見えます


〜 運  慶  展 〜

今日は通常の常設展は入れ替えのためお休みだそうです。 特に絵画などは興味が薄いので、今日は運慶展に集中したいと思います。 まずチケット売り場に参りますと、やっぱり「鎌倉殿の13人」の主要キャストの等身大(?)の全身パネルが飾ってありましたよ。  パネルと記念写真を撮っているお客さんが多かったですが、やはり一番人気は「新垣結衣」さんでしたね。 特に男性は隣に立って肩を組んで写真を撮っている人もいました。 多分等身大だと思うのですが、新垣結衣さんは結構身長高かったですよ。


鎌倉殿の13人の主要キャストが勢ぞろいです

鎌倉殿の13人の皆さんの反対側にチケット売り場があります。 蜜を避けるためか、入場制限を行っているみたい。 チケット売り場に30人位の行列ができていましたが、割と回転がはやく、ものの10分弱で順番が回ってきました。  この待ち時間を利用して、入口で配られた展示品や時代背景のパンフレットを読んでおりました。 やはりこういう展示会などは、知識を入れておかないと見ても感動が半減してしまうのですよね。 

今回の展示会は「運慶」ですが、「鎌倉幕府と三浦一族」というサブタイトルがついていました。 鎌倉殿の13人をご覧の方はピンときたかもしれませんが、この三浦半島は三浦氏が治めていたんですよね。  ドラマ内で言いますと、佐藤B作さんや山本耕史さんが演じているのが三浦氏です。 鎌倉幕府も三浦半島にありますし、結構、鎌倉をはじめ、逗子、横須賀、三浦には鎌倉幕府や三浦氏とゆかりが深いものが多くあるんです。



展示室はもちろん撮影禁止なので、展示室での写真は一切ありませんが、チケット売り場の横の壁に、展示している仏像の写真が大きく飾られていました。 ひと際大きく面積を取っていたのが三浦義明さん座像です。  実際にこの座像は元々安置されていたお寺さんに帰ってしまっていたため見ることができませんでした。 残念! こちらの三浦義明さんは源氏への忠誠心が強く、衣笠山合戦で壮絶な最後をとげた武将です。 

ちなみに、今日展示してあった仏像や、当時の書簡、鬼瓦などは、横須賀市や三浦市のお寺さんにあったものを、この展示会のために運んでくれたんだそうです。  お寺さんの所在地を見ますと、ホントに自宅からすぐのところにあるお寺さんもありますし、知っている地名が多くありました。 やはり三浦氏のおひざ元ということで、貴重なものが多く保管されていたんですね。


こちらが今日のチケットです。1000円也


三浦義明座像です

展示室は1〜3に分かれており、それぞれの部屋でテーマを決めて展示していたようです。 もちろん運慶さんの仏像もすごかったですが、他の仏像も非常に良かったですね。 展示されている仏像は、毘沙門天、地蔵菩薩、薬師12神将など色々ありました。  特に迫力があったのはやはり運慶さん作の地蔵菩薩と観音菩薩、あと毘沙門天立像と不動明王立像でしょうか。 いづれも我々の身長ほどある大きな仏像です。 特にガラス張りにされていることもなく、仏像まで1m位の距離で見れるので、細部までよく見ることができましたよ。  仏像は月並みではありますが、躍動感というものがとても伝わってくるような迫力を感じました。 しかし鎌倉時代のものがここまで綺麗に残っているっていうのもすごいですよね。

12世紀末から13世紀初頭にかけて活躍した仏師・運慶。 奈良・興福寺や、東大寺での造仏が広く知られていますが、じつは、鎌倉時代における東国(関東地方)での仏教彫刻の展開を考えるうえでも、欠かせない存在です。  運慶は、鎌倉幕府という新政権と密接に結びつき、北条氏からの信頼を背景に、東国での活躍の場を得ました。 浄楽寺(横須賀市芦名)に残る1189年作の諸像をはじめ、横須賀ゆかり氏族・三浦一族の造仏にも関与しています。  その影響は、満願寺(横須賀市岩戸)に残る菩薩立像などにも及びます。 本展覧会は、横須賀市内に残る運慶および運慶工房作と見られる仏像を中心に、前後する時期の仏像や書跡等、計約50点の文化財を展示し、三浦半島の歴史と文化に新たな光を当てていきます。 by 横須賀美術館HPより