ヴェルニー公園・Y O K O S U K A 軍 港 巡 り


先週の木曜日から少し遅い夏休みを頂いておりましたが、今日はその最終日。 最初はどぶ板通りにあるTSUNAMIというネイビーバーガーのお店に行こうと予定していたのですが、せっかく汐入まで来たんだからと、ネイビーバーガーを食した後にヴェルニー公園や軍港巡りもしていくことしました。  管理人が前に軍港巡りにきたのは2015年2月21日でしたので、6年半ぶりの軍港巡りです。 前回軍港巡りをしたときは、CVN73ジョージ・ワシントンが停泊したのを覚えています。 現在はCVN76ロナルド・レーガンが横須賀を母校としていますので、今日も空母を見れるとよいな〜。 

軍港巡りの前は、すぐ近くのヴェルニー公園に新しい施設がオープンしたとの情報をお嫁さんが得ていたので、そこを見学していくことにしました。 こちらの施設は、幕末から明治にかけて横須賀に製鉄所や造船所を作るのに貢献したティボディエさんが住んでいた住居を復元した建物が新し開館しておりました。  現在、NHKの大河ドラマでは「青天を衝け」を放送していますが、そこで出てくる富岡製糸所を建築する基礎的技術を実現したのがここ横須賀だったんだそうです。 以前富岡製糸所も観光で参りましたが、そこと横須賀がつながっているとは初めて知りました。 まだまだ知らないことが多いね^^


〜 ヴェルニー公園 ティボディエ邸 〜


TSUNAMIでネイビーバーガーをたらふく頂いた後に、ヴェルニー公園にやってきました。 しかしヴェルニー公園もホントにどんどん進化を遂げていますね〜。 管理人が大学生の頃までは「臨海公園」という名前で、暗くて治安の悪いような公園だったのですが、今や観光地化されていますもんね。  地域の再開発ってのも良いところが多いですね。 前回こちらの公園に来たのは、姪っ子のピアノの発表会が近くであるとのことで、その合間に散歩しにきましたよ。 そのとき工事中だったのが、今回ご来店した「ティボディエ邸」です。

ティボディさんは、1869年に横須賀製鉄所副首長として来日し、首長ヴェルニー帰国後も1877年まで請われて在籍しました。 横須賀製鉄所(造船所)では、造船分野や付属学校での日本人の高等教育などで活躍した方です。  1869年から約6年半日本に在籍した間、皇后御召船、利根川丸、函館丸、軍艦清輝、天城などの建造に携わりました。 これらの功績から、勲三塔等旭日中紋章が授与され、フランスでもレジョン・ドヌール勲章のコマンドールを受章しています。  副首長として造船所や製鉄所が見えるように、小高い丘に住居を構えていたそうです。 元々住居が建てられていたのは現在ベースの敷地内でした。 老朽化がかなり進んでいたため、アメリカ軍が取り壊しする前に、横須賀市に調査を依頼し、歴史的な価値があることが分かったため、設計図などを整備し、ヴェルニー公園にティボディエさんお住居を復元したんだそうです。



ティボディエ邸内は資料館のようになっておりまして、中にはミニシアターも設置されていました。 資料が多すぎると、途中で見るのが嫌になってしまうのですが、ここの資料は丁度よい量です。 家の中は、2LDKくらいで、それぞれの部屋にタッチパネル式の資料説明マシンがあったり、パネルで説明書きがあったりします。  1部屋はティボディエの部屋を再現したものもありました。 説明書きを読んでいますと、当時横須賀村だったこの土地が、軍港の街として栄えていく様子がよくわかるように説明されていました。 横須賀というと大東亜戦争時期に海軍工廠で造船業で栄えたイメージがありましたが、その歴史は江戸末期から始まっていたんですね〜。  幕末の江戸幕府の小栗上野介(忠順)による日本発展の構想に一つになっていたんだそうですよ。 この意思を引きついたヴェルニーさんやティボディエさんによって成就されたんだそうです。 ここでの技術は富岡製糸所などの建設にも取り入れられたんだそうです。









〜 Y O K O S U K A 軍 港 巡 り 〜

実は今日は軍港巡りまでするつもりはなかったのですよ。 港を見ても軍艦はあまり停泊していませんしね。 でもお嫁さんは最近、フェリーとか大型船に乗るのが好きみたい。 寒くなると行けなくなるので、せっかくだから今日乗っておきたい!  ってことで、13:00出港の船に丁度良かったので、急いでチケットを購入して行ってまいりました。


こちらが軍港巡りの船です

チケットをご購入〜

管理人が軍港巡りをするのはもう6年半ぶり位でしょうかね〜。 第七艦隊所属の空母もCVN73のジョージ・ワシントンからCVN76のロナルド・レーガンに変わっていますし結構楽しみです。  でも海上自衛隊の港にはいづもも、ひゅうがも停泊していないし、今日はハズレの日かな!? 日によって停泊している艦船が異なるので、アタリかハズレかは出港してみたいと分かりません!  ちなみに料金ですが、普通に購入すると1人1,600円なんですが、横須賀市民だと半額の800円。 1,600円だとちょっと高いと思いますが、800円なら気軽に乗れる感じ。 ラッキ〜^^





出港してすぐ右に見えるのが、アメリカ海軍基地、通称ベースです。 あそこの中は目の前に見えますが、日本ではなくアメリカなんですよね。 写真の左右に「1」「2」と書かれたゲートが見えますが、あれはドライドッグです。  ドライドッグというのは船の修理などを行う施設。 ここにある1〜3のドライドッグは、先ほどご紹介した小栗上野介(忠順)さんの時代で作ったドッグなんです。 近代のドッグは赤レンガ造りのものが多い中、ここのドッグは城づくりなどでも使用されている石造り。  城の城壁みたいな造りになっているんだそうですよ。 石造りというのは現在の城でも立証されているように、耐久性にすぐれているんです。 このため現在の現役で使用されているそうです。 もしあれがベースでなかったとしたら、歴史遺産に指定されてもおかしくないレベルのものだそうですよ。








こちらは海上自衛隊の岸壁に停泊していた「しらせ」です。 軍艦っぽくないカラーリングですが、それもそのはず、「しらせ」は南極観測船なんですよね。 この「南極観測船」という呼び名は、文部科学省での呼び方で、自衛隊では「砕氷艦」と呼ばれているそうです。  「しらせ」は建造費などは文部科学省が支出し、運用は海上自衛隊が行うという複雑な事情の船なんだそうですね。

船上には満艦飾がはためいています。 船内案内によりますと、しらせに満艦飾が出ているのは珍しいことのようですよ。 ちなみに満艦飾というのは記念日などの際に、船上にあげられるものです。 今日はなんと自衛隊創設の記念日ということで、満艦飾をあげている船が多かったです。  満艦飾を掲げていない船もありましたが、これは出港間近の船だそうですよ。 出向間近の船では満艦飾は掲げないそうです。

しらせは基準排水量が12,650tと、普通の護衛艦に比べると2倍以上の排水量があります。 やはり南極への物資輸送などもありますから小さい船ではダメですもんね。 しかも輸送船+砕氷船のイメージが強いしらせですが、小銃なども搭載しているそうです。 更にヘリコプターなども搭載可能となっています。





お次にベースのほうに目を移しますと、アーレバーグ級のミサイル駆逐艦が2隻停泊していました。 手前の船の看板は「114」でしたので、「ラルフ・ジョンソン」の模様。 こちらの船は2018年の就役なので、とても新しい船です。  アーレイバーグはかなり長い間製造されていますが、ラルフ・ジョンソンはその中でも、フライトIIAに分類されています。 艦名はベトナム戦争で1968年3月に二名の海兵隊員を手榴弾から庇って戦死し、名誉勲章を授与されたアメリカ海兵隊のラルフ・ヘンリー・ジョンソン海兵隊一等兵にちなむんだそうです。 








更に前に進みますと・・・ いた〜〜〜〜! 今日は空母が停泊していましたよ〜。 艦橋には「76」の艦番がよく見えます。 こちらはCVN76のロナルド・レーガンですね。 こんなに間近でロナルド・レーガンを見たのは初めてです。  そういえば前に釣りに行ったときに、沖のほうにロナルド・レーガンを見かけたことがありましたが、やっぱり間近で見ると迫力ありますね〜。 現在アメリカの空母は、フォード級が一番最新となっていますが、こちらのロナルド・レーガンは前型のミニッツ級の中でも2番目に新しい空母です。  全長は333mと東京タワーと同じですね。 








空母のすぐ横には、変わった形をした船が見えましたよ。 船の正面中央部分は空洞のようになっていますね。 高速輸送艦というネーミングの通り、35ノットでの運航が可能だそうです。 最近の航空機もそうですが、艦船も変わった形が多くなってきたような気がしますね。  駆逐艦もステルス性を強化したズムワルト級などもノッペリした形をしています。 でもなんだかかっこよいです^^





更に高速輸送船の横に、艦尾が見えましたよ〜。 こちらも珍しい艦船です。 こちらはベースに停泊していますが、オーストラリア海軍のイージス艦だそうです。 艦番が見えなかったので、艦名までは分かりませんが、おそらくアーレイバーグ級なんでしょうかね。 








こちらは海上自衛隊の艦船です。 こちらの艦番は「5106」です。 調べてみると、こちらは「海洋観測艦」というジャンルの艦船でした。 主任務は主任務は、海底地形や底質、磁気雑音などの対潜戦に影響を及ぼす自然環境のデータ化なんだそうです。  潜水艦作戦や機雷戦を行うにあたっては、海上のみならず、海中や海底地形の状況についても、十分な把握を行う必要があるため、このような艦船が調査を続けているそうです。 潜水艦とか護衛艦は目立ちますが、こういう船のおかげで安心して運用ができているのですね。  正に縁の下の力持ち的な存在です。 そうそう、艦名は「しょうなん」です。





こちらは潜水艦です。 船体が大分汚れているようですね。 後ろのほうで乗り組み員の方々が船体の掃除をしていました。 おそらく航海から帰ってきたばかりと思われます。  潜水艦の艦尾からは水蒸気のようなものがモヤモヤとあがっていますが、こちらは充電している最中に出る水蒸気です。  潜水艦についてはあまり詳しくないのですが、日本の潜水艦は「おやしお型」「そうりゅう型」の2種類があるようですので、どちらかですね。 「そうりゅう型」というのは海外にも売り出している優秀な潜水艦ってのはたまにニュースでやってますね。 








こちらはよく見かける掃海母艦の「うらが」です。 今日は他にも掃海艇と呼ばれる、機雷などを除去するための船が停まってました。 以前来た時も、ここに3隻の掃海艇が勢ぞろいしていたことがありましたっけ。  機雷ってのは磁気に反応したり、鉄に反応したりして爆発するものがあるため、掃海艇などの船体はプラスチックでできているそうですよ。 更に、この基地の先には、磁気を除去するための施設も海上に浮かんでいます。 こういう施設があるのって横須賀の港だけなんだそうですよ。





横須賀軍港巡りは約45分の航海です。 基地周辺から起きに出て長浦港を一周して帰ってきます。 そろそろ航海も終盤です。 最後の艦船は海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦です。 右側には「おおなみ」と書いてありますよ。 艦番は111。 たかなみ型護衛艦の2番艦です。  ここらへんには常時4隻くらいの護衛艦が停泊していることが多いような。 写真には写っていませんが、更に隣に2隻の護衛艦が停泊していました。 「おおなみ」の隣はなんちゅう船でしょうね。 艦番などが書いてないとさすがに分かりません>_<





いや〜今日の軍港巡りも最高に楽しかったですね。 平日の真昼間ですが、カメラを持ってパシャパシャしているかたが非常に多かったですよ。 こういうのっておっさんばかりのイメージがあるかもしれませんが、お若いお姉さんも結構いましたよ。  女子にも軍艦好きっているんですね〜。 

そして最後に艦内放送でお知らせがありました。 なんでも乗船チケットの番号の下3桁を見て、アタリの番号の方には「ひゅうがカレー」の缶詰をプレゼントとのこと! 海上自衛隊のカレーってのは、船によってオリジナルのカレーがあるんですよね。  ひゅうがのカレーは唯一、牛肉を使用したカレーなんだそうです。 食ってみたいな〜と思って、自分のチケットを見ると・・・ なななんと当たってる〜!! ということでひゅうがカレーをゲッチューしました。 最後にお土産までできて大満足でした。