Y O K O S U K A 軍 港 巡 り


本日は管理人の故郷、横須賀にやってきました。 横須賀といえば軍港、基地などで有名ですが、具体的にいいますと、横須賀には海上自衛隊の艦隊指令部があったり、アメリカ軍横須賀基地(地元民は「ベース」と呼びます)があります。  中でもJR横須賀線の横須賀駅、京浜急行電鉄の汐入駅周辺は、海上自衛隊、アメリカ軍が隣同士に並び、ミリタリーファンには垂涎のスポットになっています。 管理人もそんなに詳しくはないですが、軍事関連に興味があるため、 子供の頃からベースの開放日に出かけたり、海上自衛隊の開放日に行ったりしておりました。 それぞれ開放日は年に数回設定されています。 ベースであれば独立記念日や桜祭りなどの時期に一般人も中に入ることができますし、自衛隊は 日程まではよく分かりませんが、海上自衛隊の横須賀地方隊のHPを見ると、イベント情報を閲覧することができます。

今回のテーマ「YOKOSUKA軍港巡り」というのは、軍関係の艦船が集結している横須賀本港〜長浦港を観光船で巡るというものです。 日よって入港している軍艦の数が異なるのですが、運が良ければ数多くの軍艦を見ることができます。  ちなみに先に言ってしまうと、今日は空母ジョージ・ワシントンを初め、海上自衛隊の最新鋭護衛艦「ひゅうが」以外にも管理人が見たいと思っていた軍艦が数多くの軍艦が停泊しており、もう大興奮状態でしたよ。 あまりの興奮に 40分のクルーズで写真を140枚も撮ってしまいました。 ほとんど一部始終写真を撮っていた感じですね。 撮った写真を全部現像してパラパラめくったら、多分パラパラ漫画みたいになると思いますよ^^


〜 航  路 〜


前述の通り、このクルーズは横須賀本港〜長浦港をグルリと一周します。 地理的にイメージがわかないと思いますので、地図をご紹介します。 地図の下にJR横須賀線、京浜急行電鉄がありますので目印にすると分かりやすいです。



1周約40分位です。 見どころでは減速し、クルーが分かりやすく説明してくれます。


〜 出 発 前 〜

1周は約40分位。 料金は大人1,400円、小学生700円です。 今日は横須賀市民は半額ということでとてもお得です^^ でも市民半額デーだったからなのか、チケットは前予約で一杯。 当日飛び込みの方はあえなく絶命して おりました。 船の出船場所は駅からほど近いダイエーのすぐ横です。 ここでチケットを購入し、乗船口に並びます。 船は1時間おきに運行されています。 朝一番の船は10:00出港。 その後15:00の便までありますが、 今日は休日だったからか、16:00まで運行されていました。 管理人達も最終便の16:00で出港しました。

船は釣りのときの乗合漁船位かな〜と想像していたのですが、意外と大きかったです。 船は1階と2階に分かれており、1階は窓に覆われたちゃんとした客室、2階はふきっさらしです。 でも1階の客室だと船酔いしそうだったので、 今回は2階席に行きました。 こちらのほうが写真を撮りやすくていいかもしれません! う〜ん、気合いが入るぜ! でも真冬に2階に乗ったら多分凍死してしまいす。。。


出船場所横にあるダイエーです。 デカイです。


軍港巡りの案内板


乗船チケット。 絵柄が色々あるみたいですね。

ゴツいカメラを持ったオタク君が30分以上前から並んでた



〜 出  港 〜

待ちに待った出港です。 今日の管理人のお目当ては空母ジョージ・ワシントン、護衛艦ひゅうがです。 護衛艦ひゅうがはもう遠くに見えているので間違いなく見れそうですが、はたして空母はいるのでしょうか。 乗船後、すぐに2階席に 上がり、右舷の中央付近に陣取りました。 まだ出船してもいないのに、もう写真を撮り始めています^^;




写真の風景は、アメリカ軍横須賀基地内の風景です。 基地内は軍事施設があるのはもちろんのこと、艦船の乗組員とその家族などが住んでいる住居施設、その他レストラン等もあります。 敷地はかなり広く、↑で示した地図の右下「湘南 短大」という文字の上側は全部アメリカ軍基地です。 基地内には桜の樹も数多くあり、春の桜祭りでは見事な桜が咲き誇ります。





まず最初に登場したのは潜水艦です。 管理人はあまり潜水艦に詳しくないのですが、これは原子力潜水艦なのかもしれません。 潜水艦は機密事項が多く、性能や仕様はほとんど出回っていません。 周囲には海上自衛隊の潜水艦も あったのですが、正直海面に出ている部分だけではどの国の何て潜水艦なのかを特定することはできませんでした。 





潜水艦のすぐお隣にはイージス艦が停泊していました。 艦番が62なので、「DDG−62フィッツジェラルド」、アーレイ・バーグ級のミサイル駆逐艦です。 ちなみに「イージス艦」というのは「イージスシステム」を搭載する艦艇を指す総称で 、巡洋艦とか駆逐艦などの艦種を表す言葉とは異なります。 イージスシステムとは遠方にある敵機を正確に探知できる索敵能力、迅速に状況を判断・対応できる情報処理能力、一度に多くの目標と交戦できる対空射撃能力を備える装置のことです。 

日本の海上自衛隊にもイージスシステムを搭載した艦艇は存在し、このフィッツジェラルドと同じアーレイ・バーグ級のミサイル駆逐艦をもとに開発された、こんごう型ミサイル護衛艦、あたご型ミサイル護衛艦があります。 こちらも横須賀の 港に停泊していることがあり、普段でも陸地から見ることができます。


〜 ワ レ 空 母 発 見 セ リ 〜

イージス艦を離れ、更に沖の方に進んでいきますと、なななんと! そこに念願の空母があるではないですか!!! この空母が停泊する場所は山や建物に隠れて陸地からは見れないようになっているので、その場に行かないと分からないん ですよね。 作戦や訓練などで外に出払っていることも多い中、今日はラッキーでした!

こちらは「CVN73ジョージ・ワシントンです」!!! アメリカ海軍ニミッツ級航空母艦の6番艦です。 日本に配置された初の原子力空母としても有名です。(キティホーク以前はすべて通常動力)  第7艦隊に所属し横須賀を母港としているジョージ・ワシントンですが大規模整備のため近い将来的にCVN76ロナルド・レーガンに交代する予定なんだそうです。

このジョージ・ワシントンは、走水で釣りをしているときに浦賀水道を航行しているのをたまに見かけますが、こんなに近くで見たのは初めてです。 これまでミッドウェイ、インディペンデンス、キティホークと横須賀を母港をした空母は 全て近くで見たり、乗艦したことがあったのですが、ジョージワシントンだけはなかったんですよね。 いやいや、間近で見れて最高に嬉しいです!

ちなみに昔はベースの開放日には空母内に入ることもできたのですが、キティホーク以降、内部の観覧はできなくなっておりました。 こちらのジョージワシントンも勿論艦内の見学はできないと思うのですが、きっと原子力空母だと内覧は 難しいのかもしれませんね。 本国に帰る前に、一度で良いから空母に乗りたいな〜。










〜 軍 艦 以 外 の 景 色 〜

空母の興奮さめやらぬ管理人でありますが、空母を過ぎると浦賀水道の沖側に船が進みます。 沖では、普段陸地からは見れない景色が見えました。 陸地でいつも見慣れている建物などでも海側から見ると、随分違う感じに見えますよ。


ベースの沖から三浦方面を臨む。今日はベタ凪です。


ここの灯台(?)までが横須賀の領海なんだそうです。


住友重機の巨大クレーン。
野島から釣りに行くときにも見えます。


日産自動車追浜工場です。
小学生の頃、社会見学で行きました。




〜 再 び 軍 港 へ 〜

東京湾の景色を堪能した一同ですが、今度は長浦港のほうに入っていきます。 こちらは海上自衛隊の軍艦が多く停泊しています。 クルーザーの案内人のお話によりますと、今日は空母やひゅうがだけでなく、普段いないような珍しい艦艇もいるということで、 最高にラッキーな日なんだそうですよ。 いやいや、いつもは運が悪い管理人ですが、今日は一味違います!!





こちらは「海洋観測艦ASG5104わかさ」です。 海洋観測艦というのは、文字通り海洋観測を目的とする艦のことですが、主に、海底地形や底質、磁気雑音などの対潜戦に影響を及ぼす自然環境のデータ化をしています。  この艦の艦長さんは、自衛隊初の女性艦長としても有名なんだそうですよ。 ごいす〜^^






なんとっ! またまた潜水艦が出現しました。 あれあれ、でも先程のベースの潜水艦に比べると少し錆びれているような・・・ というか、艦尾は鳥のウ○コでベッタリ・・・(;_;) 聞いてみると、この潜水艦はスクラップ待ちなんだ そうですよ。 軍艦なんかですと、廃棄するときは射撃練習の標的にして、そのまま沈めてしまうという話も聞いたことありますが、この潜水艦はどのような運命をたどるのでありましょうか。 ともあれ、お疲れさまでしたm(_ _)m





こちらの写真もレアですよ〜。 こちらに停泊している3隻は掃海艦なんです。 艦型は「やえやま型」ですが、やえやま型の掃海艦は3隻しかないのですが、その3隻が全て長浦港に集まっています。 超レアです〜^^  ちなみにやえやま型の掃海艦は、潜水艦隊のための航路啓開を主任務としており、従来の掃海艇では対処不可能な深深度に敷設された機雷への対処能力が付与されているそうです。 一見しますと、他の艦艇と同様に船体は鉄で 出来ていると思うかもしれませんが、この掃海艦は木造なんだそうです。 なぜかというと、機雷の中には、鉄に反応して爆発するタイプもあり、これを避けるために木造にしているとのこと。  アメリカ海軍のアベンジャー級と共に、世界最大級の木造船舶なんだそうです。

こちらの写真に写っている艦型、艦名は次の通りです。 MSO301やえやま、MSO302つしま、MSO303はちじょう






こちらは多用途支援艦の「AMS4305えんしゅう」といいます。 ひうち型多用途支援艦の5番艦(最終艦)です。 この「多用途支援艦」という艦種はあまり聞いたことがないのですが、Wikipediaで調べてみると、航洋曳船のことみたい ですね。 つまり、色々な船を引っ張ってどこかに連れて行ってあげる曳船が役目のようです。 管理人も勉強になりました^^





そろそろ軍港巡りも終盤に差し掛かってきました。 長浦港から船が1隻やっと通れるような細い水路を抜けて横須賀本港に戻ってきます。 そのとき! 後ろの方から銃を持った黒っぽいモーターボートがすごい音を立ててこちらにやってきます。  ちょっと管理人の位置からは写真が撮れなかったのですが、どうやらこのモーターボートはベースの監視船ということでした。 やはり空母を初め、色々な機密情報があるベースに近づくものには相当に警戒しているようです。 昔は結構威嚇 したりもしてたそうですが、現在は監視船のほうも分かってて、デモンストレーションのようになっているそうです。 あ〜、写真が撮れなかったのが残念です。。。 さてそのようなハプニングもありましたが、横須賀本港に戻ると、 海上自衛隊の艦船がズラリと並びます。 このような風景も横須賀ならではですね。

一番右側の艦は「試験艦ASE6102あすか」と言います。 海上自衛隊としては15年ぶりの試験専用艦なんだそうです。 省力化やステルス化を目的とした艦載兵器の実験を専門に行う艦なんです。 例えばレーダー、ミサイル、魚雷等、 開発したものを何でも付けて試験するんだそうです。

右から2番目の艦、これは艦番が消されているようなのですが、何なのでしょうか。 ちょっと管理人も分かりませんm(_ _)m

右から3番目の艦はむらさめ型護衛艦のネームシップ「DD101むらさめ」です。 護衛艦にはヘリコプター搭載をメインにしたヘリコプター搭載護衛艦(DDH)や、艦隊防衛ミサイル運用を目的としたミサイル護衛艦(DDG)など ありますが、むらさめは汎用護衛艦(DD)になります。 汎用護衛艦というのは従来の対潜護衛艦と対空護衛艦を統合した新艦種です。

一番左の艦が補給艦「AOE324ときわ」です。 補給艦とは名称の通り、燃料などを他艦艇に対して補給するための艦種です。 艦の中央部分に大きなクレーンのようなものがあり、他の艦船とは異なる形状をしています。 これだけ 色々な艦種を見れるのも横須賀港の魅力の1つですね。





こちらは先程ご紹介した「DD101むらさめ」と同型艦で「DD107いかづち」といいます。 むらさめ型護衛艦の7番艦になります。





こちらはあきづき型護衛艦の2番艦、「DD116てるづき」と言います。 見た目は少しアーレイバーグ級駆逐艦と似ていますが、これは日本製の護衛艦です。 就役が2013年3月7日とのことなので最新の護衛艦ですね〜。 


〜 ワ レ 空 母(?) 発 見 セ リ 〜

あ〜〜楽しかった軍港巡りも最終段階です。 最後に眼前に現れたのが、ヘリコプター搭載護衛艦「DDH181ひゅうが」です!! 空母ジョージ・ワシントンと並ぶ、本日のメインイベントです!! この「ひゅうが」という名称、 大東亜戦争時の大日本帝国海軍の戦艦日向と同じ名前です。 そういう意味でも、この艦に対する熱の入り方が伺えます。 本日時点では自衛隊の中で最大の護衛艦です。 「本日時点」と言ったのは、この後に就役するヘリコプター搭載 護衛艦「いづも」はひゅうがよりも更に大型になっているため、いづもが就役した後はひゅうがは2番目に大きな艦船となるからです。 ちなみに「いづも」はひゅうが型護衛艦をベースに開発された艦です。

写真を見ていただくと分かりますが、ひゅうがは空母と同じような全通甲板を採用しています。 ただ日本では空母の製造は禁止されているため、ヘリコプター搭載型護衛艦となっていますが、垂直離陸機であれば固定翼の航空機も運用 できそうな気もしますよね。。。 艦の全長等を見てみますと、アメリカのニミッツ級原子力空母が一番巨大なのは分かりますが、イギリスで運用されているインヴィンシブル級空母やイタリアのジュゼッペ・ガリバルディ空母などより 一回り大きいんですよ。 まぁただ甲板がいくら大きくても、航空機の運用に必要なカタパルトやスキージャンプなどがないため、実質固定翼機の運用は難しいのかな・・・









いやいやこれは本当に良いツアーですよ。 是非皆様も一度クルーズしてみては?? 「YOKOSUKA軍港巡り」の情報はこちら