【概 要】 |
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ムロアジ(室鯵)は、スズキ目・アジ科・ムロアジ属に分類される海水魚。
狭義にはスズキ目・アジ科の海水魚の一種を指すが、広義にはムロアジ属に属する魚の総称として使われる。 |
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【特 徴】 |
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ムロアジ属に特徴的なのは、小離鰭(しょうりき)と呼ばれる、背鰭と臀鰭の後ろに分離した小さな鰭である。 他にも側線上の稜鱗が体の後半の直線部にしかないこと、
体型が前後に細長い円筒形であることなども特徴となる。 体長は40cm前後になる。
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【生 態】 |
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インド洋・太平洋の熱帯・温帯域と、大西洋のアフリカ南部沿岸に広く分布する。日本でも北海道南部以南で見られる。
外洋に面した沿岸部や島嶼周辺に生息する。 海の表層-中層で群れを作り活発に遊泳する。 食性は肉食性で小魚や甲殻類、頭足類、動物プランクトンなどを捕食する。
産卵期は5〜6月で、この時期には沿岸の浅場に接近する。
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【その他】 |
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地方名は様々ある。 モロ、モロアジ、アジサバ、アオアジ、アオムロ、イチジムロ、イリチミジュン、ウルメ、アホムロ、キンタカ、キンムロ、
クロバナ、シロバナ、セイメイ、セイメイノコ、ナガイニ、ホンムロ、マムロ、マルアジ、ミズムロ、ムレジ、ムロ、メナガムロ、メンタイ等。
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【釣果記録(抜粋)】 |
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【料 理】 |
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独断と偏見の評価:★★★
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ムロアジの仲間は血合いが大きく、鮮魚としてはマアジよりも劣るとされることが多い。 ムロアジ、クサヤムロなどはもっぱら加工原料となる。
ムロアジ類の干ものは日本各地で作られているが、マアジよりも淡泊な味わいで酒の肴として好む人が多い。
相模湾などでは寒い時期に美味になる。 鮮度がよければ刺身は絶品。 旨みが強く、ほどよい酸味がある。
香辛野菜と合わせて、たたきや味噌叩き(なめろう)にしても良い。 塩焼きも美味い。 あえていえば干物にした方が味わいは上。 唐揚げは小型のものは丸揚げ、大きなものは下ろして一口大にして美味。 にんにく、スパイスなどをきかせると良い。 |
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