【概 要】 |
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マルアジは、スズキ目・アジ科・ムロアジ属に分類される海水魚。
「マアジ」に似ているが、本種はムロアジ属に分類される。
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【特 徴】 |
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全長は30cm前後。 小離鰭(しょうりき)があり、稜鰭(りょうりん)は側線の直走部全域を覆う。 ムロアジ属の仲間でよく見かける種である。
マアジとの違いは小離鰭(尾のつけ根部分の上下に小さな鰭)で区別できる。 マルアジは小離鰭があり、マアジにはない。 体はマアジよりも体高が低く、体幅がある。
また同じムロアジ属のアカアジと酷似するが、生時の尾鰭の色がマルアジは黄色である。
臀鰭軟条数が25〜30+1(小離鰭)でアカアジよりも多い。
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【生 態】 |
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南日本、東シナ海。内湾などの沿岸域から、やや沖合に生息する。
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【その他】 |
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地方名にはマル(東京)、アオアジ(高知・和歌山)などがある。
ムロアジと総称される中には含まない場合が多い。
市場では、ときどきまとまって入荷してくる。 市場ではマアジより一段低い評価となり値段も安い。 冬に巻き網などで大量に揚がる。
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【釣果記録(抜粋)】 |
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【料 理】 |
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独断と偏見の評価:★★★★
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秋も深まってから春までに、西日本の福岡や愛媛などから来るものは脂がのっており、刺身にして上々。 ただし血合いが大きいのが難点。 色も変わりやすい。
他には「なめろう(みそたたき)」、たたき(焼き切り)。「なめろう」を焼いて「さんが」にしても美味しい。 他には、干物、フライなどの調理法もある。
ただ、個人的には30cm前後のマルアジであれば、肉厚なため刺身にしても食べ応えもあり、脂の乗りも上々と評価します。 血合いもそんなに気になりません。
刺身だとマアジとの差は出ますが、なめろうや、さんが焼きにすると区別は全くつきません。
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