【概 要】 |
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マダイ(真鯛)は、スズキ目・タイ科・マダイ属に分類される海水魚。
日本では重要な食用魚で、「鯛」といえば狭義にはこの魚を指す。「腐っても鯛」や、俗に言う掛詞の「めで鯛」などの言葉に代表されるように、日本人は昔からタイ科魚類とりわけ本種を重宝してきた。 |
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【特 徴】 |
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尾鰭の後縁は黒く、尾鰭下葉の下部が青白い。 また、生時も背鰭・腹鰭・臀鰭も青白い色を呈する。 体色は赤っぽい色が基調で腹面は白い。 鮮やかな青色の斑点が散らばる。
チダイの成魚のように鰓蓋の後縁が鮮血色を呈することはない。
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全長120cmに達する比較的大型の魚だが、食用として多く流通するのは30〜70cm程度である。体は側扁した楕円形で、顎が前方にわずかに突き出る。 胸鰭は細長く、全長の半分近くに達する。
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【生 態】 |
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北海道以南〜尖閣諸島。朝鮮半島南部、東シナ海、南シナ海、台湾。水深30〜200mの岩礁や砂礫、砂底などにすむ。
稚魚から若魚の成長段階では沿岸域の藻場や岩礁付近の砂地に生息、小動物を捕食しながら成長する。 生後1年で全長約15cmに成長し、2〜3年魚から水深のある沖合いから大陸棚へ移動するが、
産卵期に浅海域に戻ってくる。 寿命は20〜40年程度とみられる。
甲殻類、多毛類、軟体動物、小魚などを食べ、接餌は午前中に行うことが多いとされる。
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【その他】 |
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本種が「魚の王様」と称されるのは、日本の文化の象徴であることを裏付けている。
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【釣果記録(抜粋)】 |
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【料 理】 |
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独断と偏見の評価:★★★★★
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身は歯ごたえのある白身で、他の魚に比べて臭みや脂肪などの癖も強くない。また、鮮度の劣化が遅いのも特徴である。
代表的な料理用途は刺身(刺身、昆布締め、カルパッチョ等)、焼き(塩焼き、みりん干し等)、汁(鍋、潮汁)、煮る(兜煮等)、揚げる(フライ、天麩羅等)など非常い幅広い。
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