強襲揚陸艦 アメリカ級
アメリカ級強襲揚陸艦は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦の艦級。 ワスプ級の最終艦をもとに、航空運用機能を増強して開発され、最終的には12隻の配備が予定されている。
タラワ級の更新用として計画されたことから、LHA(R)と称されていた。 設計面では、ワスプ級の8番艦「マキン・アイランド」をベースとしており、45%が共通とされている。「マキン・アイランド」はそれまでのワスプ級姉妹艦と異なり、 多様な新技術を取り入れた艦である。 飛行甲板の構成はおおむねワスプ級のものが踏襲されており、ヘリコプター発着スポットは9ヶ所、エレベーターはデッキサイド式で2基が設けられている。 当初は西欧諸国の軽空母のようなスキージャンプ勾配の設置も 検討されたが、V/STOL機の発艦効率が向上する一方でヘリコプターの発着に使えるスペースが減少することから、最終的には棄却された。 従来から海兵隊で運用されていたV/STOL攻撃機のハリアーU、その後継機のF-35B、 ティルトローター輸送機のMV-22B、大型輸送ヘリコプターのCH-53E/Kをはじめとして、UH-1Y汎用ヘリコプター、MH-60S多用途支援ヘリコプター、AH-1W/Z攻撃ヘリコプターの搭載が予定されている。 搭載機数としては、 制海艦運用の場合は固定翼機を中心に最大20機前後、通常はV/STOL機6機、MV-22B 12機を中心に各種回転翼機を加えて合計約30機が想定されている。 【同型艦】 ・アメリカ (USS America, LHA-6) - 2014年10月就役 ・トリポリ (USS Tripoli, LHA-7) - 2017年5月進水 ・ブーゲンビル (USS Bougainville, LHA-8) - 建造中 |
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艦 歴 |
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発注 | |
起工 | |
進水 | |
就役 | |
退役 | |
母港 | |
仕様・諸元 |
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排水量 | 満載排水量:45,570 t |
全長 | 257.3 m |
全幅 | 32.3 m |
喫水 | 8.7 m |
機関 | CODLOG方式 ディーゼル発電機 (4,000 kW) × 6基 補助電動機 (5,000 hp/3,700 kW) × 2基 LM2500+ガスタービンエンジン(35,000 hp/26,000 kW) × 2基 |
最大速 | 22ノット |
航続距離 | |
乗員 | 約1,050名 他に海兵隊員約1,600〜1,900名 |
兵装 | ・ファランクスBlk.1B 20mmCIWS × 2 ・Mk.95 12.7mm連装機銃 × 7 ・Mk.29 8連装ミサイル発射機(シースパロー) × 2 ・Mk.49 21連装ミサイル発射機 × 2 |
艦載機 | 固定翼:ハリアーU、F-35B 回転翼:MV-22B、CH-53E/K、UH-1Y、MH-60S、AH-1W/Z |