強襲揚陸艦 タラワ級



 タラワ級強襲揚陸艦(Tarawa class amphibious assault ship)は、アメリカ海軍の強襲揚陸艦である。

 イオー・ジマ級強襲揚陸艦などはヘリコプターによる人員の輸送・揚陸を重視していたが、タラワ級は人員、装備、各種車両、各種航空機の搭載運用を前提とした設計がされた汎用性に 優れた強襲揚陸艦である。計画時は9隻の建造が予定されたが予算の関係により5隻の建造に留まった。

 人員は1個両用戦大隊(MEU)を搭載できる。甲板は全通甲板となっており、ヘリコプターおよびV/STOL機の運用が行える。カタパルトは装備しておらず、左舷後部に舷側エレベーターを持つ。 艦橋は中央右舷よりにあり、煙突と一体化している。また、艦尾にドック用の大型ハッチがある。艦の建造がLCACの開発以前であったためにLCACへの対応に難がある。LCUなどの汎用揚陸艇は 2隻以上搭載できるが、LCACは1隻しか搭載できない。

 タラワ級は後に建造されるワスプ級強襲揚陸艦の基礎となり、127mm(5 inch)砲の配置による張り出した艦舷の部分と船首、艦橋部分を除いて殆ど酷似している。

【同型艦】
・タラワ (USS Tarawa, LHA-1) - 1976年5月就役
・サイパン (USS Saipan, LHA-2) - 1977年10月就役
・ベロー・ウッド (USS Belleau Wood, LHA-3) - 1978年9月就役 2005年10月退役
・ナッソー (USS Nassau, LHA-4) - 1979年7月就役
・ペリリュー (USS Peleliu, LHA-5) - 1980年5月就役
艦 歴
発注    
起工    
進水    
就役    
退役    
母港    
仕様・諸元
排水量 満載排水量:40,032 t
全長 249.9 m
全幅 31.8 m
喫水    
機関 蒸気タービン 2基,2軸 70,000shp
最大速 24ノット
航続距離    
乗員    
兵装 ・20mmファランクスCIWS × 2
・25mm単装機銃 × 4
・12.7mm単装機銃 × 3
・RAM近接防御SAM21連装発射機 × 2
艦載機 各種ヘリコプター20〜23機、ハリアー6機
愛称