CVN−77 George H.W.Bush
ジョージ・H・W・ブッシュ(USS George H. W. Bush, CVN-77)は、アメリカ海軍のニミッツ級航空母艦第10番艦で、ニミッツ級の最終艦となる。
艦名は、第二次世界大戦中海軍パイロットだったジョージ・H・W・ブッシュ第41代アメリカ合衆国大統領に因む。
2001年にノースロップ・グラマン社のニューポート・ニューズ造船所で建造が開始された。 2002年12月に艦名は第41代大統領にちなんで命名されることが発表された。 2006年10月7日に命名式が行われ、式典にはブッシュ元大統領本人が出席した。 ジョージ・H・W・ブッシュは、太平洋戦争当時の元海軍パイロットの名が命名された最初の空母ともいえる。 後継艦「ジェラルド・R・フォード」(USS Gerald R. Ford, CVN-78)(計画名CVN-21)への橋渡し的な存在として、従来のニミッツ級とはかなり異なる艦型にすることも計画されたが、結局小規模な変更にとどまった。 ジョージ・H・W・ブッシュは多くの新型装備を搭載し、ジェラルド・R・フォード級の実験艦ともいえる位置づけになる。 ケーブル類を極力少なくし、光ファイバーで電子機器をつなげることによって軽量化と省力化を図るといわれている。 また、空母のドックインのたびに問題になっている、大型電子機器の搬入に柔軟に対応するために、一部の船室をモジュール化し、柔軟にレイアウトできるように設計されている。 また、省力化に伴い問題になるであろうダメージコントロールについても艦内各所に新型の感知システムを採用することで半自動化する。 また、計画当初ではカタパルトは電磁式を採用する予定であったが、就役までに完成できない可能性が高くなったため、従来通りのスチーム式カタパルトを搭載する。 |
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艦 歴 |
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発注 | 2001年1月26日 |
起工 | 2003年9月6日 |
進水 | 2006年10月9日 |
就役 | 2009年1月10日 |
退役 | − |
母港 | ノーフォーク海軍基地 |
仕様・諸元 |
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排水量 | 満載排水量:102,000 t |
全長 | 333 m |
全幅 | 76.8 m |
喫水 | 11.3 m |
機関 | ウェスチングハウスA4W加圧水型原子炉 2基 蒸気タービン4機, 4軸, 260,000 shp |
最大速 | 30ノット以上 |
航続距離 | |
乗員 | 士官・兵員:3,200 名 航空要員:2,480 名 |
兵装 | ・RIM-162 ESSM 艦対空ミサイル × 2 ・RIM-116 ローリング・エアフレーム・ミサイル × 2 |
艦載機 | 66 機 |