オーシャン

 オーシャン(HMS Ocean, L12)はイギリス海軍のヘリコプター揚陸艦(揚陸ヘリ空母:Amphibious Helicopter Carrier)である。イギリス海軍の艦船としては、「オーシャン」の名をもつ 6隻目の艦である。

 1990年代前半よりゴーヴァン造船所で建造された。設計はインヴィンシブル級航空母艦をベースとしているものの、商船構造が採用されたため、建造費は1億5400万ポンドまで抑えられた。 同型艦はない。

 オーシャンの主建造業者はヴィッカーズ造船所であるが、実際の作業はグラスゴーのゴーヴァン造船所で行われた。進水は1995年10月11日で、母港となるダヴェンポートへの航海に先立つ 1998年2月21日にエリザベス2世により命名された。 1998年9月30日に就役の日を迎えたのち、1999年春に初期の基礎訓練と公試を終えたが、その公試中にハリケーンにより被災したホンデュラスへの人道支援に派遣されている。

 12機のシーキング HC Mk4、6機のリンクス AH.7、4隻の揚陸艇Mk5などを搭載し、イギリス海兵隊第9攻撃中隊が常在するオーシャンは、かつて空母アルビオンなどが担っていたヘリコプターに よる強襲揚陸を任務とする。副次的な任務として限定的対潜戦闘も行い、必要時には対テロ作戦の基地ともなる。 オーシャンが就役するまでは、インヴィンシブル級航空母艦がヘリ攻撃任務を支援する必要があったが、オーシャンの登場により、空母は設計本来の任務に専念できるようになった。

 2002年、シエラレオネでの反乱活動制圧に際し、イギリス空軍のCH-47基地として大きな役割を担い、2003年、イギリス海軍派遣部隊の一隻としてイラク戦争に参加した。 2004年夏、イギリス陸軍の新型攻撃ヘリコプターアパッチ AH Mk1の洋上運用を目指した試験が行われた。 2007年、オーシャンは初の長期改修を実施する予定である。
艦 歴
発注 1993年5月11日
起工 1994年5月30日
進水 1995年10月11日
就役 1998年9月30日
退役
母港 ダヴェンポート
仕様・諸元
排水量 満載排水量:22,500 t
全長 203.4 m
全幅 35 m
喫水 6.6 m
機関 ディーゼルエンジン×2 2軸推進 バウスラスター
最大速 18 ノット
航続距離 7,000 海里
乗員 1,275 名(士官、兵員285名、飛行要員206名、イギリス海兵隊784名)
兵装 ・ファランクスCIWS × 3
艦載機 ヘリコプター最大18機、最大15機のVTOL機を輸送可能
愛称