T−7(ボーイング社・サーブ社)
T-7は、ボーイング社とサーブ社により開発されたアメリカ合衆国とスウェーデンの高等練習機である。
1959年に初飛行し、ノースロップ(現・ノースロップ・グラマン)T-38 タロンを置き換えるために高等練習機(TX)プログラムの勝者として2018年9月27日にアメリカ空軍によって選定された。
2019年9月16日に制式名称を「T-7A レッドホーク」とすることが発表された。
ボーイングT-Xは、単発エンジンを備えた高等練習機であり、双垂直尾翼、タンデム座席、引き込み式三輪の着陸装置を備える。 この機体はゼネラル・エレクトリック社のアフターバーナー付きF404ターボファンエンジンを搭載している。 双垂直尾翼は良好な安定性と制御を可能とし、ブームとレセプタクルを使用しての飛行中の燃料補給が可能である。 ボーイングT-Xとそれに関連する地上での訓練と支援は、T-38を代替するアメリカ空軍T-X計画のためにボーイングとスウェーデンの航空宇宙グループパートナーであるサーブにより開発・提供されている。 ボーイングとサーブは、2013年12月6日にアメリカ空軍T-X計画コンペティションのためのパートナーシップ契約を締結した。 2016年9月13日に発表され、初飛行は2016年12月20日に行われた。 2018年9月27日に、ボーイングT-XがT-38に代わってアメリカ空軍の新しい高等練習機になることが正式に発表された。 導入予定は351機とフライトシミュレータ46台であり、予算は92億USドルとされている。 T-38より高度なアビオニクスを搭載しており、F-35への移行を想定した訓練が可能である。 2019年時点で、日本をはじめとした海外への売り込み、軽攻撃機(COIN機)への転用も視野に入れている。 アメリカ空軍では約350機の導入を計画しており、2023年より運用開始を予定している。 |
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仕様・諸元 |
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全長 | 14.30 m |
全幅 | 9.33 m |
全高 | 4.11 m |
最大離陸重量 | 5,500 kg |
発動機 | ゼネラル・エレクトリック F404-GE-103 × 1(アフターバーナー付きターボファン) |
最高速度 | マッハ1以上 |
航続距離 | 約1,800 km |
武装 | なし |