EA−6B(グラマン社)



 EA-6B(プラウラー)は米国海軍航空母艦に搭載される電子妨害作戦機である。

 A-6イントルーダー艦上攻撃機を改修したEA-6Aが元となっているが、搭載される電子機器の能力などは格段に進歩している。 敵のミサイルを探知識別し、敵の感知能力を混乱させる対応能力を持った当機は各航空母艦に4機ずつが配備されており、米海軍の航空攻撃部隊の中心となっている。 また米海兵隊も1970年代後半から当機の調達を開始している。 1960年代末に初飛行した機体は、電子機器の発達により数々の改良を加えられており、現在もICAP2(改良能力2)のブロック89Aへ改修が進行中である。さらに即応型ジャミング能力の 付加や新しい操縦系統への改良を盛り込んだICAP3への改修もノースロップグラマン社が受注済みである。なお、当初は電子妨害機として開発された当機も1986年からHARM対レーダー ミサイルを搭載することで攻撃能力を持つことが可能となり、湾岸戦争などでは単機で米空軍の F-4Gワイルドウィーゼル機と EF-111レイブンの任務を併せ持った活躍を示すことが 出来ている。
仕様・諸元
全長 18.24 m
全幅 16.15 m
全高 4.95 m
空虚重量 14,600 kg
発動機 P&W J52-P-408ターボジェット × 2
最高速度 980 km/h
航続距離 3,200 km
武装 ・翼下および胴体下に戦術妨害システムポッド × 3〜5
・AGM-88ハーム対レーダーミサイル × 2
・増加燃料タンク × 2