A−3(ダグラス社)



 A-3は、ダグラス・エアクラフトによって開発され、アメリカ海軍が運用していた攻撃機である。愛称はスカイウォーリアー(Skywarrior)。 核攻撃を目的とした大型艦上攻撃機として開発され、後期には電子戦機や空中給油機として用いられた。

 第二次世界大戦終了後、アメリカ海軍は核爆弾を搭載できる大型艦上攻撃機を求めていた。1940年代後半の核爆弾は技術的限界からサイズが大型のものしか製造できなかった。 大型爆撃機を保有し、核攻撃能力を保持していたアメリカ空軍に対抗する意味合いもあった。1946年から大型艦上核攻撃機として、AJサヴェージが開発が開始されていたが、 引き続き新型の大型艦上攻撃機の開発を行うこととなった。

 1947年にアメリカ海軍は、4社に4.5tの爆弾搭載能力を持ち、戦闘行動半径が3,700kmの機体の提案要求を出した。これには、ノースアメリカン社のXA2J(1948年選定)と ダグラス社のXA3D(1949年選定)の二案が選定され、開発が開始された。XA3D-1の初号機は、1952年10月28日に初飛行している。なお、後にXA2Jは開発が中止されている。 機体は全長23mにも達する大型機である。エンジンは、パイロンにターボジェットエンジンを各翼一基ずつ搭載している。主翼は高翼配置の後退翼である。爆弾は胴体内に搭載する 構造であり、中期生産型までは生産時に尾部に自衛用20mm機銃を搭載していた。機銃は、後の改装により電子妨害ポッドに置換されている。また、胴体後部にはエアブレーキを 装備している。

 1956年から第1重攻撃飛行隊(VAH-1)を皮切りに部隊配備が開始された。1962年にはアメリカ軍の名称整理により命名規則が変更されたため、A-3の呼称に変更されている。 1961年には、後継機のA3Jヴィジランティ(後のA-5)の就役により生産が終了し、また核攻撃任務からは外された。その後、搭載能力を生かして電子戦機や空中給油機に 改装されている。電子戦機型では、爆弾槽を与圧キャビンに改修し、そこに操作員を収容したほか、アンテナが増備されている。その他、ベトナム戦争においては、 機雷投下なども行ったことがある。A-3は長期に渡って使用され、最終機の退役は1991年10月1日のことである。なお、アメリカ空軍においても改修型がB-66デストロイヤー として用いられた。
仕様・諸元
全長 23.27 m
全幅 22.10 m
全高 6.95 m
空虚重量 17,900 kg
発動機 P&W J-57-P-10 ターボジェット(推力:4.7t)× 2
最高速度 982 km/h
航続距離 1,700 km (戦闘行動半径)
武装 ・尾部に20mm機関砲 × 2(後に撤去)
・胴体内に907 kg通常爆弾 × 4 または 454 kg通常爆弾 × 12 または 227 kg通常爆弾 × 24 または 戦術核爆弾 × 1