Su−37(スホーイ設計局)



 Su-37(Su-27M2)はSu-27から派生した戦闘機である。非公式愛称はチェルミナートル(ターミネーター)及びスーパーフランカー。マルチロール型の開発機。 推力偏向装置をシリーズで初めて装備した。当初は大韓民国などへ売り込みを図っていたが、その後推力偏向装置付きエンジンを生産の遅れていたインド向けの Su-30MKIにとられるなど飛行停止状態が続き、2機あった内の#711は2002年12月19日モスクワ近郊のシャトゥラにて墜落、#712は推力偏向装置が取り外され、 プレ生産型のSu-35(T-10M-12)に戻され、ルースキエ・ヴィーチャズィ(ロシアンナイツ)に配備されている。

 元々は、Su-35に推力変更ノズルと改良されたアビオニクスを搭載した機種であったが、それらの要素がSu-35やSu-30MK系にフィードバックされてしまったため、 Su-37単体で存在する意義が薄れ、現在は、スホーイの広報資料に置いてはSu-35/37として同列に扱われている。