Su−34(スホーイ設計局)



 Su-34 (NATOコードネーム : フルバック、Fullback)は、ロシア(旧ソ連)のスホーイ設計局によって開発された、Su-27の発展型の戦闘爆撃機である。 ロシア空軍での名称はSu-27IB。試作初号機は1990年4月13日に初飛行している。

 ロシア空軍は1980年代頃に、Su-24の後継機となる戦闘爆撃機を求めていた。それにスホーイが応じ、戦闘機のSu-27の発展型として復座のSu-34を 開発した。名称をSu-34と数字を34にしたのは、Su-24との関連性を示すためである。ロシア空軍においてはSu-27IBの名称を採用している。 また輸出型はSu-32の名称が付けられている。

 Su-34はSu-27に比べ、先端部分がやや尖った形状をしている。これは飛行性能を害する事なく座席を復座にしたためである。 機種にはレニネツB004多機能高画像度フェーズドアレイレーダーが搭載されている。また、Su-27にあるような赤外線捜索追跡装置 (IRST)は 装備されず、空対地攻撃のためのUOMZ電子光学センサーシステムが装備されている。 機体前方には全遊動式のカナード翼が、コックピット左方には引き込み式の空中給油用プローブが取り付けられている。
仕様・諸元
全長 23.34 m 
全幅 14.7 m
全高 6.36 m
通常離陸重量 39,000 kg
発動機 リューリカ設計局製 AL-31F A/B付きターボファンエンジン × 2
最高速度 M1.8
航続距離 7,000 km
武装 ・GSh-301 30mm 機関砲 × 1
・最大兵装搭載量 8,000kg