KF−21
(韓国航空宇宙産業/インドネシアン・エアロスペース)
KF-21は、大韓民国とインドネシアが開発中の両国の空軍向けの第4.5世代ジェット戦闘機である。 別称は「ポラメ(又はボラメ)」(若鷹の意)。 正式名称判明前は「KFX」という名称で認知されていた。
KFXの開発計画は、2001年3月に韓国空軍士官学校の卒業式で、金大中大統領により発表された。 韓国にとってはFA-50に次ぐ2番目の戦闘機開発計画である。 韓国航空宇宙産業(KAI)によると、国産AESAレーダーを搭載し、運用コストはF-35Aの半分としている。 韓国はKF-Xの開発において必要な技術の63%を保有しており、インドネシアン・エアロスペース、トルコ航空宇宙産業、SAAB、ボーイング、ロッキード・マーティンにKF-Xの開発の為に協力を求めていた。 第一段階として約120機のKF-Xが生産され、これらが初期作戦能力(IOC)を獲得した後にさらに130機が生産される予定である。 KF-Xの費用は約5,000万ドル以上と推定される。 兵装システムの概念開発と建国大学校の用途研究センターによる研究時点では、KF-XはKF-16を凌駕し韓国のF-4D/E ファントム IIと F-5E/F タイガー IIを更新する予定で生産数は250機以上が期待されていた。 KF-16と比較してKF-Xは戦闘半径が50%大きく、機体寿命が34%長く、また国産のアクティブ・フェイズド・アレイレーダーを含むより高性能のアビオニクス、電子戦装置、IRSTやデータリンクを搭載する。 運用要求ではさらに、1または2基のエンジンによる50,000ポンド程度の推力、高速迎撃能力・超音速巡航能力、ある程度のステルス性能、そしてマルチロール能力を持つことが規定されている。 KF-Xの開発はブロックと呼ばれる区分で分けられ段階的に進められる。 2026年までに開発予定のブロックIでは空対空戦闘能力のみであり、2028年までのブロックIIにて空対地戦闘能力が追加される。 ウェポンベイ等のステルス機能の将来における導入を想定した外形となっており軍の需要により派生型事業(ブロックIII)にて考慮される。 対地兵器としては軍需企業であるLIG Nex1が開発している国産長距離空対地ミサイル(KEPD 350の韓国版)が2020年代半ばに開発完了予定である。 |
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仕様・諸元(準備段階数値) |
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全長 | 16.9 m |
全幅 | 11.2 m |
全高 | 4.7 m |
最大積載量 | 7,700 kg |
発動機 | F414-GE-400K × 2 (62.3 kN (14,000 lbf)×2 ドライ推力) (98 kN (22,000 lbf) ×2 アフターバーナー使用) |
最高速度 | 1.81 km/h |
航続距離 | 2,900 km(フェリー) |
武装 | ・IRIS-T(短距離空対空ミサイル) ・MBDA ミーティア(長距離空対空ミサイル) ・BLU-109(地中貫通爆弾) ・KEPD 350(空中発射巡幸ミサイル) |