能代(阿賀野型軽巡洋艦)



 能代(のしろ)は、日本海軍の軽巡洋艦である。阿賀野型の2番艦。艦名は、秋田県を流れる米代川の下流域の別称、能代川にちなんで命名された。

 竣工後ブーゲンビル島やニューアイルランド島カビエンへの輸送作戦に従事。

 1943年11月1日のアメリカ軍のブーゲンビル島上陸に対し重巡洋艦7隻などと共に3日トラックを出航し5日ラバウルへ到着。 同日ラバウルで米第38任務部隊による空襲を受け小破。

 6月12日第三次渾作戦でソロン沖バチャン泊地に進出。13日アメリカ軍のサイパン来襲により作戦中止となり16日機動部隊と合流し19日、20日 マリアナ沖海戦に参加。7月リンガ泊地に進出。

 アメリカ軍のレイテ島来襲に対し10月18日栗田艦隊に属しリンガ泊地を出撃。24日シブヤン海海戦。25日サマール島沖海戦。26日帰投途中に ミンドロ島の南で米第38任務部隊による空襲を受け沈没した。

[同型艦]
・阿賀野
・能代
・矢矧
・酒匂
艦 歴
起工 1941年9月4日
進水 1942年7月19日
竣役 1943年6月30日
喪失(沈没) 1944年10月26日
除籍 1944年12月20日
建造所 横須賀海軍工廠
仕様・諸元
排水量 基準排水量 : 6,652 t
公試排水量 : 7,710 t
全長 174.50 m
全幅 15.20 m
喫水 5.63 m
機関 艦本式タービン4基4軸、艦本式ロ号缶6基(100,000shp)
最大速 35.0ノット
航続距離 6,000浬(18kt航行時)
乗員 730 名
兵装 ・15.2cm連装砲 × 3基
・65口径7.6cm連装高角砲 × 2基
・61cm四連装魚雷発射管 × 2基
艦載機 2機