睦月(睦月型駆逐艦)



 睦月(むつき)は日本海軍の駆逐艦で、睦月型駆逐艦の1番艦である。艦名は陰暦で1月のこと。

 1923年度計画艦。佐世保海軍工廠で建造され1926年3月25日に竣工、佐世保鎮守府に所属する。当初は「第十九号駆逐艦」という艦名であり、一等駆逐艦に類別された。 その後、1928年8月1日に「睦月」と改名された。

 1937年からの日中戦争により中支、南支方面に進出する。太平洋戦争開戦時は第4艦隊第6水雷戦隊第30駆逐隊に所属し、第1次、第2次ウェーク島攻略作戦に参加。その後もラバウル方面、 ラエとサラモア、ブーゲンビル島、モレスビーの各攻略作戦に参加した。1942年7月24日に一旦横須賀港へ帰港するが、アメリカ軍のガダルカナル島上陸により8月14日にラバウルに向け横須賀を 出港、ソロモン方面へ進出する。

 8月25日、ガダルカナル島攻撃の帰途、敵機により撃沈された「金龍丸」生存者の救助活動をしていたがアメリカ陸軍B-17、3機に爆撃されサンタイザベル沖で沈没、生存者は僚艦「弥生」に 救助された。同年10月1日除籍。

[同型艦]
・如月 , 弥生 , 卯月 , 皐月 , 水無月 , 文月 , 長月 , 菊月 , 三日月 , 望月 , 夕月
艦 歴
起工 1924年5月21日
進水 1925年7月23日
竣役 1926年3月25日
喪失(沈没) 1942年8月25日
除籍 1942年10月1日
建造所 佐世保海軍工廠
仕様・諸元
排水量 基準排水量 : 1,315 t
常備排水量 : 1,445 t
全長 102.72 m
全幅 9.16 m
喫水 2.92 m
機関 ロ号艦本缶4基、艦本式タービン2基2軸
(38,500shp)
最大速 37.25ノット
航続距離 4,500海里(14kt航行時)
乗員 154 名
兵装 ・45口径12cm単装砲 × 4門
・61cm3連装魚雷発射管 × 2基6門(八年式魚雷12本)
・留式7.7mm機銃 × 2挺
・爆雷投射器
・爆雷 × 12個