ひえい(ヘリコプター搭載型護衛艦)



 ひえい(DDH-142)は、海上自衛隊の護衛艦である。はるな型護衛艦の2番艦。艦名は比叡山に因み、旧海軍の金剛型コルベット「比叡」、金剛型巡洋戦艦「比叡」に続き日本の艦艇としては3代目となる。

 「ひえい」は、第3次防衛力整備計画に基づく昭和45年度計画4,700トン型ヘリコプター搭載護衛艦2402号艦として、石川島播磨重工業 東京第2造船所で1972年3月8日に起工し、1973年8月13日に進水、1974年11月27日に就役した後に第1護衛隊群第51護衛隊に配属された。

1980年『リムパック80』に護衛艦「あまつかぜ」と共に日本から初参加した。1981年3月27日に第2護衛隊群第52護衛隊に配属。
1983年3月30日に第1護衛隊群の直轄となる。1984年3月30日に第4護衛隊群旗艦となる。
1987年8月から1989年3月にかけて実施されたFRAM改修によって、対潜探索能力、対ミサイル防御、戦闘情報・指揮管制システム、電子戦能力が向上した。しかしながらFRAM改修の費用対効果は効率的でなく、同種の大規模改修は「はるな型」2隻に実施されただけであった。
2002年9月17日、テロ対策特別措置法に基づき、護衛艦「さみだれ」と共にインド洋に派遣。同年12月まで任務に従事した。
2003年10月、テロ対策特別措置法に基づき、護衛艦「あけぼの」、補給艦「ときわ」と共にインド洋に派遣。2004年1月まで任務に従事した。
現在は第4護衛隊群第4護衛隊に所属し、母港は呉である。


[同型艦]
DDH-141 はるな
艦 歴(ひえい)
発注 1970年
起工 1972年3月8日
進水 1973年8月13日
就役 1974年11月27日
退役 -
母港
仕様・諸元
排水量 基準排水量:4,950 t
満載排水量:6,850 t
全長 159 m
全幅 17.5 m
喫水 5.2 m
機関 石川島播磨2胴衝動型蒸気タービン 2基、石川島播磨FWD2胴水管型缶 2基 2軸推進(70,000ps)
最大速 31ノット以上
航続距離   
乗員 370 名
兵装 ・73式5インチ54口径単装速射砲 × 2門
・74式アスロック8連装発射機 × 1基
・Mk15ファランクスCIWS × 2基
・3型Aシー・スパロー艦対空ミサイル8連装発射機 × 1基
・68式324mm3連装短魚雷発射管 × 2基
艦載機 HSS-2B/SH-60J × 3機