曙(吹雪型駆逐艦)



 曙(あけぼの)は日本海軍の駆逐艦。吹雪型(特型)の18番艦(特U型の8番艦)である。この名を持つ日本海軍の艦船としては2隻目。

 藤永田造船所で建造。一等駆逐艦に類別された。竣工後、第7駆逐隊に編入された。 1932年、上海事変において長江水域の作戦に参加。 日中戦争に際しては1937年以降、上海、杭州湾上陸作戦、仏印の作戦に参加。 太平洋戦争では、南方進攻作戦に参加。その後、海上護衛、輸送作戦に従事し、レイテ沖海戦に参加。1944年11月13日、マニラ湾で米航空母艦艦載機の爆撃を受け戦没した。

[同型艦]
T型:吹雪 , 白雪 , 初雪 , 深雪 , 叢雲 , 東雲 , 薄雲 , 白雲 , 磯波 , 浦波
U型:綾波 , 敷波 , 朝霧 , 夕霧 , 天霧 , 狭霧 , 朧 , 曙 , 漣 , 潮
V型:暁 , 響 , 雷 , 電
艦 歴
起工 1929年10月25日
進水 1930年11月7日
就役 1931年7月31日
喪失(沈没) 1944年11月13日
除籍 1945年1月10日
建造所 藤永田造船所
仕様・諸元
排水量 基準排水量 : 1,680 t
常備排水量 : 1,980 t
全長 118 m
全幅 10.36 m
喫水 3.2 m
機関 艦本式ロ号専焼缶4基、艦本式タービン2基2軸
(50,000馬力)
最大速 38.0ノット
航続距離 5,000海里(14kt航行時)
乗員 219 名
兵装 ・12.7cm50口径連装砲 × 3基
・13mm機関砲 × 2挺
・61cm連装魚雷発射管 × 3基