Seaqeh(イラン航空機製造工業)
サーエゲとはイラン・イスラム共和国が国産開発した戦闘機である。 日本語では「サエゲ」や「サエケフ」とも呼ばれる。 「サーエゲ」とはペルシア語で「雷」「稲光」の意味である。
サーエゲはイラン側からの詳しい発表が一切なく、詳細な性能は不明である。 しかし高い運動性と爆撃能力を保持するとイランは説明しているため、主に対地攻撃を担うと見られている。 サーエゲはF-5Eをベースに、ステルス性確保のために垂直尾翼を機体サイズに似合わない外側に傾斜した2枚に変更したような機体形状をしている。 「国産」開発としているが、実際にはF-5Eを参考にして開発されたという意見もある。 一部の意見では「イランは航空機を開発できるだけの技術はない」としているが、イラン革命にともなう政府転覆までは親米国としてアメリカからの支援を長年にわたって受けてきたイランは、これまでに国産練習機JT-2 タザルヴ、F-5Eを発展させたアザラフシュ、計画が公表された次期主力戦闘機シャファグなどを開発している。 さらにAn-140のライセンス生産、またF-14AやF-4、F-5などの、予備が入手困難な機体パーツの一部を国産化しており、全く開発技術がないと言い切ることはできない。 |