ＳＡＡＢ−３２（スウェーデン／サーブ社）
|
サーブ 32 ランセン（SAAB 32 Lansen）はスウェーデンのサーブ社によって開発された複座の軍用機である。1955年から1960年にかけて
約450機が生産された。ランセンシリーズとしては、対地・対艦攻撃機A 32A、全天候型戦闘機J 32B、偵察機S 32Cなどがある。
このうち一部の機は後に標的曳航機J 32Dや電子戦機J 32Eに改修されて使用された。ランセンに練習機は存在しないが、一部の機には
後席に簡易操縦装置がついているものも存在する。
ランセンは設計の一部にコンピューターが使われた最初の航空機の一つで、本機では翼の設計に用いられた。また、浅降下時に音速を 達成した初のスウェーデン製航空機でもある。 A 32Aは20mm機関銃4門を備えているのに対し、J 32Bは30mm機関砲4門を装備している。A 32Aの主武装は対艦ミサイルRb 04Cで、 これは西側で実用化された対艦ミサイルとしては最初期のものである。 |
|
仕様・諸元 |
|
|---|---|
| 全長 | 14.94 m |
| 全幅 | 13.0 m |
| 全高 | 4.65 m |
| 空虚重量 | 7,500 kg |
| 発動機 | スヴェンスカ・フリグモーター RM5A (A32,S32) スヴェンスカ・フリグモーター RM6A (J32) |
| 最高速度 | 990 km/h |
| フェリー航続距離 | 約2,000 km |
| 武装 | ・30mm機関砲 × 4 ・AIM-9 サイドワインダー × 4 |
