JAGURE
(イギリス、フランス共同開発/SEPECAT社)



 1960年代、高等練習機を求めていたイギリスと、軽攻撃機を求めていたフランスの利益が一致し、共同開発が行われることとなった。 1966年に設立された国際共同会社SEPECAT社によって開発が行われ、1968年9月4日に試作機が初飛行、1973年よりフランス空軍に配備が開始された。

 アドーアエンジンを2基搭載して、やや下反角のついた主翼を高翼配置としている。エンジンの排気口は水平尾翼の前下方についている。 主脚はダブルタイヤが採用され、前線の不整地の滑走路からの利用も考慮されている。 形状は日本の三菱T-2/F-1と非常に良く似ており、双方とも攻撃機・練習機として使われているが、ジャギュアは攻撃機から練習機が派生したが、T-2/F-1は 練習機から支援戦闘機(攻撃機)が派生している点が異なる。

 攻撃機として湾岸戦争やコソボ紛争において実戦参加を行っているほか、イギリス軍では高等練習機としても用いられている。 フランス空軍では核攻撃機としても運用されていたが、現在はミラージュ200Nに核攻撃任務は引き継がれている。
仕様・諸元
全長 16.8 m
全幅 8.7 m
全高 4.9 m
空虚重量 7,000 kg
発動機 ロールスロイス/チュルボメカ「アドーア」RT172 × 2
最高速度 M 1.6
航続距離 1,408km(増槽使用)
武装 ・30mmアデン機関砲 × 2(弾数各300)
・454kg通常爆弾 × 8
・AS37対レーダーミサイル × 1
・AN52核爆弾 × 1
・デュランダル滑走路破壊爆弾 × 6
サイドワインダーAAM × 2
最大4,760 kgの兵装を搭載可能