A129(イタリア/アグスタ社)
A129 マングスタ(A129 Mangusta)はアグスタ社(イタリア)が開発した、攻撃ヘリコプターである。生産当初から海外セールスが不調でイタリア陸軍以外での
採用はなかったが、2007年にトルコ陸軍がAH-1Wスーパーコブラの後継機として採用し、51機が発注されている。また、イタリア陸軍ではA129のアフガニスタン派遣を
決定しており、中東への攻撃ヘリコプター派遣はイタリア陸軍初である。
機体には複合素材を多用し、胴体重量の約45%がカーボン強化プラスチックをはじめとする複合素材が占め、機体表面では約70%が複合素材となっている。 また、メインローター・ブレードは12.7mm弾の直撃にも耐えられる耐弾性を備えている。 エンジンはロールス・ロイス製ジェムMk.2-1004Dターボシャフト エンジンを2基搭載し、胴体の中央両側面にポッド式で装備して一度に2基とも被弾する可能性を避けている。 対ミサイル防御用には、ELT-554レーダー妨害装置、 ELT-156レーダー警戒装置、AN/ALQ-114赤外線妨害装置、チャフ/フレア・ディスペンサーなどを装備する。 イタリア陸軍では当初の計画で60機の調達を予定していたが、これとは別に30機を索敵・対ヘリコプター攻撃機としての装備を計画した。 しかし、国防予算削減の憂き目に遭い計画はキャンセルされ、代わりにマルチロール・タイプの開発が行われた。 マルチロール・タイプでは主に メインローターが4枚から5枚に増やされ、機首下部にも機関砲ターレットが設置されたほか、FIM-92スティンガー空対空ミサイルをスタブウィングに 装備できるようになった。 このマルチロール・タイプは量産46号機から生産が切り替えられ、1999年からイタリア陸軍へ配備された。 [ 型 式 ] A129:対戦車攻撃型 A129CBT:マルチロール型 T129:トルコ陸軍用輸出型 A129インターナショナル:輸出型 |
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仕様・諸元 |
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全長 | 14.29 m |
全幅 |
11.90 m |
全高 | 3.35 m |
空虚重量 | |
発動機 | ロールス・ロイス ジェムMk.2-1004Dターボシャフト×2 |
最高速度 | 250 km/h |
戦闘行動半径 | 10 km |
武装 | ・20mm機関砲×1(A129CBTのみ)(固定武装)、7.62mm機銃ポッド、12.7mm機銃ポッド ・ミストラル空対空ミサイル×最大4発(A129CBTのみ)、FIM-92スティンガー空対空ミサイル×最大4発(A129CBTのみ)、BGM-71 TOW対戦車ミサイル×最大8発 ・70mmロケット弾ポッド×最大2基 |